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日本アイスホッケー界の雄 西武の苦悩

  • 2009/02/20(金) 00:19:52

100年に一度の未曽有の金融危機が日本のアマチュアスポーツ界に大きな危機をもたらしている。企業スポーツに依存する日本スポーツ界の悲しき現状は企業の業績悪化の余波を受け休部、廃部が相次いでいる。

女子サッカーの強豪タザキを筆頭に日産自動車はプロ野球選手を過去に10人以上輩出している名門野球部やこの春行われる卓球世界選手権の代表を新年度入団の内定している卓球部などの休部。さらに女子バレーボールの武富士の廃部などが主なところか。

そして何より僕が残念に思っているのは国土計画・コクド・西武鉄道など日本のホッケー界を常に牽引してきた系譜をもつ名門クラブ西武が今季限りの廃部だ。

そんな西武が最後の全日本選手権に挑んだ。

76回の歴史をもつ大会に過去10度も優勝している西武が3年連続の顔合わせとなった日本製紙との決勝戦に挑んだのだが前半から動きが硬い昨年のチャンピオン西武に対し一昨年の王者・日本製紙は怒涛の攻撃を見せる第2ピリオドには大量4点を奪い5−3とリードすい最終第4ピリオドを迎えた。
ここから西武の意地の猛攻撃が炸裂し一点を返しさらに攻撃に拍車をかける。立て続けにこのピリオド2点目を押し込み執念の同点に。
西武に残された時間は約2分半。ここまで廃部の決まったチ―ム全員のモチベーションを低下させることなく強烈なキャプテンシーでチームをひっぱてきた鈴木の技ありゴールでついに逆転をした。

「勝ちたい」という純粋かつ大切な気持ちで明らかに日本製紙を上回った西武のチーム力が頂点に立つ時間までの一分間。

しかしファンにとっても選手にとってもこんなに長い一分間もなかったかもしれない。終了間際のファウルで日本製紙のパワープレー(西武に一時退場者)の上にキーパを含む6人総攻撃を仕掛けた日本製紙の猛攻につぐ猛攻を辛うじてしのいだ西武が歓喜の時を迎えた。両チームの選手がリンク上で派手にもみ合うなど意地と意地をかけたガチンコバトルを制した西武が2年連続11度目のチャンピオンについた。

日本代表も多数抱える強豪は悲しいが今季でその歴史の幕を閉じる事が決まっている。
チーム全体の受け入れ先と交渉を進めている会社首脳陣の前でみせた最後のプライド。自分たち選手の力では何ともならない金銭的な問題。クラブ運営には必要なお金の問題で廃部せざるをえない運命に何を思うのだろうか?

選手はよくやりました」とねぎらった監督をはじめ会社首脳陣の言葉が虚しく響いた。

「最後まで西武、コクドは強かったことを見せられてホッとしている」と鈴木キャプテンは涙にくれた。

日本アイスホッケー史に大きな足跡を残した「西武」の名を忘れてはならない気がする。




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