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白井健三 内村を本気にさせたスーパー中学生

  • 2011/11/06(日) 19:02:46

前人未到の世界選手権個人総合3連覇を果たした内村航平が全日本選手権の床で本気になった。世界チャンピオン、ミスターパーフェクトを本気にさせたのはなんと中学生だった。

白井健三。横浜市の市立中学校に通う中学3年生だ。

報道陣に囲まれて丸刈りの頭をかきながらはにかむ姿はまさに中学生だった。

そんな中学生の白井健三がなんと95年大会のあん馬で鹿島丈博が優勝して以来16年ぶりに中学生が決勝に進んだ。しかも世界チャンピオン内村航平に次ぐ2位で!さらに驚くのは技の難易度を表すDスコアが内村を上回る6.9を叩き出したのだ。白井健三のD得点を聞いた内村に「すごいね」と驚かれ、「でも僕は決勝では7・2点」とクールな世界王者を本気モードにさせた。

決勝でも堂々とした動きを見せてくれた。後方宙返り3回半ひねりで入った最初のシリーズから着地をピタッと止めて場内の空気を自分の物した。3歳からはじめたトランポリンで体幹を鍛えられバランス感覚にも長けた逸材は予選を上回る15.650を叩き出したのだ。

内村航平には及ばなかったもののそれでも床のスペシャリストとして十二分に世界に通用するであろう頼もしい存在に成長していくだろう。

まだまだのびしろたっぷりの逸材に期待が膨らむばかりである。

東京世界体操選手権 男子団体決勝

  • 2011/10/16(日) 13:32:40

前人未到の個人総合3連覇がかかる東京世界体操選手権。日本のエース内村航平は大会前は事あるごとに個人総合の事よりも「団体」の金メダル獲得に意欲を見せていた。団体で掴んだ金メダルの重さの事はアテネオリンピックをテレビで見て感動を覚えたあの日から、塚原を含め富田や鹿島といった大先輩から伝え聞いている。

あの感動は内村の心を大きく揺さぶった。とくに最後のエース冨田の鉄棒は忘れられないという。最後の最後まで「綺麗な体操」を魅せた冨田は落下の危険を考え離れ業コバチを回避する作戦を無視して自分の体操を貫いた。

その先にあったものは悲願の金メダルと体操ニッポンの夜明けだった。期待された北京は小さなミスが重なり中国に完敗した。これを機に冨田・鹿島の2大エースはチームを離れた。内村はエースに成長し個人総合の世界チャンピオンの称号まで手にした。

そんな内村に課せられたノルマはただ一つ!団体の金メダル!これだけだ。

33年ぶりの悲願は真の体操ニッポン復活を告げる事を内村は誰よりも知っている。

予選をトップで通過した日本。だが得点システムが異なる決勝は各種目のスペシャリストが集まる中国有利の声はぬぐえない。

内村をはじめ山室、田中と得手不得手はあるものの比較的オールラウンダーを集めた日本に対し中国は各種目のスぺシャリストを選び結晶の一発勝負にかけていたのだ。

ミスの許されない団体戦で日本はあん馬で落下した。中国も小さなミスはあったものの安定感では一歩リードしていた。この安定感から精神的余裕を生み徐々に王者・中国は日本を追い詰めていく。神経戦が展開されていた中盤から後半にかけて日本チームから笑顔が消え確実に追い詰められていたのは圧倒的な応援を受けて優位なはずのホーム・日本だった。

最後の6種目目。ここまで全体の2位の日本は高得点が見込める日本。対するここまでトップのライバル中国は体力的に辛さがあり最終種目としては不利と言われる床。

会場内は「金メダル」の期待が現実味を帯びボルテージが上がってきた。

会場の視線が鉄棒に集まる中、会場の中央の床上では華麗な大技が連発されまるでマグネットを履いているかのようにピタッと着地が止まり続ける。これが世界の中国の底力なのだ!と言わんばかりに床のスペシャリスト達はF難度のルドルフを成功させ最終種目と思わせない脚力で着地をとめていくのだ。

中国から受ける無言のプレッシャー!それでも会場から高まる期待!

日本チームからは悲壮感すら感じさせた。完全に飲み込まれた日本は2番手で田中がまさかの落下。この時点で最終演技者の内村と中国の差は16点以上。期待が膨らむファンの声援とは裏腹に完璧な演技をしても届かない事を内村はそして日本チームの全員が知っていた。

誰よりも内村自身がノルマに上げた団体の金メダル!演技前に悲願がかなわなかった残酷な瞬間である。

内村の集中力は途切れていたことは明白だった。あのアテネで魅せた冨田と同じコバチに挑むも落下してしまったのだ。会場から悲鳴が上がる。内村にとってこの「悲鳴」がどれだけ辛かったことだろう。

辛うじて銀メダルは守ったものの内村は「こんな姿しか見せれなくて申し訳ない・・・」と唇を噛んだ。

これが世界なのだ。完全アウェー感のあったはずの中国は最後の最後で地力をみせてくれた。これが5連覇の貫録と強さなのだ。

この雪辱はロンドンオリンピックで晴らすしかない。体操ニッポンの完全復活は来年までお預けである。

鶴見虹子

  • 2010/06/28(月) 02:37:44

冨田、鹿島の引退を受けても新世界チャンピオン内村航平の出現など世界と対等に戦える男子体操界。内村に次ぐ強烈な若手の台頭はないものの政界水準のレベルは十分に維持しているだろうからここ数年は世界のトップで戦えるだろうと思っている。その反面、女子はまだまだ世界との差は大きく団体戦でのオリンピック出場、入賞が目標のレベルである。ただ、ひとりのエースを除いては・・・の話である。




鶴見虹子。



身長140cmの17歳。小柄な日本人の中でも極めて小さい体の体操選手なのだ。

中国人のコーチに幼小期から見出されてから今日まで体操漬けの生活を送っている。中学卒業後も体操に専念するために通信制の高校に通い学業よりも体操という生活を送っているのだ。14歳で全日本チャンピオンになると世界選手権に初出場し団体のオリンピック出場権獲得に大きく貢献した。個人総合でも唯一決勝進出し15位に入る健闘見せ世界のレベルを十分に知った。



北京オリンピックでもエースとして大車輪の活躍を見せロサンゼルスオリンピック以来24年ぶりとなる団体戦で5位に入る大健闘をみせてくれた。ロサンゼルスオリンピックでは当時絶対的な力を誇っていたソ連やルーマニア、ハンガリー、チェコスロバキアなどの東ヨーロッパ勢が政治的理由で出場をボイコットしていたためその価値は疑われたが北京オリンピックでは予選を勝ち抜いた上での5位入賞っただけに十分誇れる成績だった。ちなみに個人総合では世界選手権に続き予選を突破し17位になっている。

そして昨年ロンドンで行われた世界選手権では個人総合で実に日本人43年ぶりの銅メダルを獲得する素晴らしい快挙を挙げた。同日行われた男子の個人総合で内村航平が金メダルを獲得した為にそのニュースの扱いは低かったが女子体操が世界でメダルを獲得するというのは鶴見虹子には極めて失礼だが奇跡に近い快挙であることを声を大にして言っておきたい。

くしくもロンドンの会場は2012年ロンドンオリンピックの体操会場と同じである。一気にロンドンオリンピックのメダル候補に名乗りをあげた鶴見虹子。19歳で迎えるロンドンオリンピックで日の丸を掲げられるだろうか?今から楽しみである。



体操 冨田と鹿島

  • 2009/04/29(水) 19:28:34

先日行われた全日本体操選手権。
次代の日本体操界のエース内村が見事に総合優勝したのだが、その場に日本体操界をひっぱてきた2人のエースがいなかった。
研ぎ澄まされた技の精度と美しい体操の誇りをかけて北京オリンピックに挑んだ男達。
鹿島と冨田が昨年限りで揃って引退をしたのだ。

男達の思いとは裏腹に世界の体操は技の精度よりも難度を求める方向へと着々と進んでいる。日本体操界だけでなく世界体操界にも大きな光を放ち続けた2人と一緒に食事をする機会があった。ファンなら生唾もののこのチャンスに色んな事を聞いてみた。

北京で感じた世界の体操界とは?
(冨田) 中国は本当に強かった。地元のアドバンテージもあったろうが技と気持ちが一体となった体操に凄味すら感じた
(鹿島) 体操が体操でなくなってきた。サーカスがアクロバットのような感じ。やっぱり美しさがないとね・・・・

難度を重んじる世界の体操の流れには否定的?
(冨田) ルール変更は仕方がないし文句はない。ただし僕が目指している点が評価されないのが悔しい
(鹿島) 止まる美学(技の見せ場らしい)がなくなったのが残念。大技と大技の間のジョイント部分に個性がでるのに・・・

でも北京オリンピックでは美しい体操をやり遂げたと思いますか?
(冨田) 世界で一番上手い選手を決める大会だから負けたのは悔しいが自分らしさはだせたかなと思う 
(鹿島) 自分としては納得のいく成果ではなかったがあれが実力かな

冨田の技の精度は素人が見ても気持ちいい程ずば抜けていたと思う。
静止技の時の足先までピンと伸びたところや十字懸垂などでの体の水平さなど随所に精度の高さを感じさせてもらった。
それでも今後は世界との差は今以上に広がる様な危惧は否めない。世界の選手はさらに高難度の離れ業を取り入れてくるだろう。
着地を一歩も動かずピタッと止めるよりもより高くより遠くより早く飛ぶ事に比重を置き派手な技が主流になるのだろう。

2人はそんな世界の流れに対抗すべく「美」を追求する日本体操の伝統を守ってほしかったが世界の流れを止めるほどの力が残っていないと悟り引退を決めたのだろう。現に2人共そのような事を言っていた。

最後の試合になった12月のワールドカップでは冨田の引退を惜しみ拍手喝采の嵐となった。
世界のファンは知っていたのだ。世界一美しい体操を演じるのは誰なのか?を。冨田の技がすべてを物語っている事も。

そのワールドカップで試合を終えた選手が皆、口を揃え「美しさも追及したいし少しでもトミタの完成度に近づきたい」とコメントを残した。
採点基準は
変わらないが選手個人の意識の中にまた「美しさ」が芽生えた事が僕はうれしかった。
世界をリードし世界を制した冨田と鹿島の体操は決して忘れてはならないと改めて思った。



内村航平  体操王子

  • 2008/08/23(土) 11:23:37

大きく世界が変わる中「体操ニッポン」の新エース誕生はやはりこの男19歳の大学生、内村航平だ。あの西川・池谷コンビで一世を風靡した以来の10代での出場でメダリストに輝いた。

素晴らしい結果をみせてくれた。

個人総合では国内史上初の10代メダリストで更には日本勢の個人総合のメダルは1984年ロサンゼルス五輪優勝の具志堅幸司(現チーム監督)以来24年ぶりの快挙である。

内村は、あん馬で2度落下したが新採点システムの威力を借り集中力とプラス思考で再浮上し銀メダルまで登りつめた
回る、離れる、つかむ。最終種目の鉄棒。内村が見せた3連続の離れ技に会場を埋めた中国人ファンからも、どよめきと驚嘆の拍手が巻き起こった。あん馬の失敗で一時は23位まで落ちた内村だが床が全体で一位になるなど大きく躍進し21人のごぼう抜きを演じて見せた。

インターハイの体操優勝経験者の父親の影響で自然に始めた体操。
「空中で自分の位置がわかるから好き」と公言し360度の空気を感じる事ができる天才。難易度の高い離れ技を恐れない能力は早くから磨かれた。21人抜きを演じた集中力の片鱗を早くも中学時代から見せていた。中学生時代のある試合で、鉄棒の演技中に大きな地震があった。応援に来ていた母親を含め関係者が逃げ惑う中演技中の内村は平然と演技を続け涼しい顔で着地を決めた。「地震は知っていたよ。だから、技を少し優しくしたんだよ」と笑った姿を見て父親は「こいつは本物かもしれない」と思ったらしい。

はにかんだような笑顔、甘いマスクで「体操王子」と人気を集める新鋭は「うれしいけど失敗したし色が金じゃないので4年後は金になるよう頑張りたい。これからの日本体操界を引っ張っていける存在になれればいい」と頼もしい発言もあった。

『海を渡って世界に通用するように』との願望から「航平」と両親が名をつけた。いま、その願い通りの青年になった男はもう次の海を見据えて航海に旅立ったようだ。



世界の体操界の変化と現実

  • 2008/08/20(水) 13:03:15

北京オリンピックの体操が終わった。
今大会、最も注目していた種目の内のひとつであった。従来の10点満点方式から点数に上限のない新採点方式に移行して初の五輪。
前回アテネで団体金メダルに輝いた日本の”美しい体操”は今の世界には求められていない。ひとつひとつの技の実施の正確さよりもより難しい技をより多く取り入れた構成でという流れが加速した新採点システムで笑ったのは予想通り中国だった。高難度の技を多く持つ中国選手が団体の圧勝を含め個人でも金メダルを量産した。

男子個人総合では日本の内村があん馬で2度落下しながら銀メダルを獲得したし冨田がつり輪で落下するという致命的な大失敗をしながら4位という成績に本人を含め監督も驚いたらしい。「あんなに失敗したら、普通はメダルなんて考えられない」と困惑気味でコメントした具志堅監督が印象的だった。







圧倒的な力を見せ個人総合でも優勝した中国の楊威を含め上位選手でも細かいミスが多かったのは素人目でみてもはっきり解った。技の高度化が進み6種目を通して演技するだけで体力を消耗し集中力を欠き結果として技の実施の精度は落ち失敗が増えることになる。

一つのミスが勝負を分けミスなく6種目をやり遂げる緊迫した個人総合のメダル争いはもはや過去のものになった感が否めない。

精度よりも難度を追求する流れは世界の常識。それは次回のロンドン五輪でも同様だろう。

日本では全6種目を正確にできてこそ体操選手という古来からの考え方が根強く故に冨田を日本史上最高の体操選手と称されてきた。しかし世界はそうは見てくれないしそういう時代は過去のものとされてしまった。今後も世界でトップレベルを維持するには、オールラウンダーよりも特筆したスペシャリストの育成が急務になる。少し寂しい気がするが逃れられない現実のようだ。



いざ、北京へ? 冨田洋之

  • 2008/08/09(土) 10:49:34

「冨田が描く放物線は栄光への架け橋!」
鉄棒で着地を決めた冨田を見て鳥肌が立ったアテネからもう4年が経った。
悲願の団体金メダルから4年。連覇を目指し臨む北京はそう簡単にはいきそうにはない。
復権を誓う体操王国、地元中国にロシア、アメリカと着実に力をつけ金メダルどころか銅メダルすら危ないかもしれないのが今の現状であろう。
そんな日本チームを引っ張るのは今回もエースで世界最高級のオールランドプレイヤーの冨田だ。




愚直で我が道だけを突き進むタイプの天才肌はその性格ゆえ、しばしば誤解を巻くような言動で関係者を困らせてきた精密機械と称される技の正確性を持つ反面、闘志を全面に出すことを嫌い「注目される事がなにより嫌い」と言ってはばからないチームの最年長になった冨田がなんとチームキャプテンに就任したと聞いた時「まさか?」と思ったのは僕だけではないだろう。

19歳で全日本選手権を冨田本人を押さえて優勝した内村とがっちり握手を交わし「北京でも頼むぞ」と公衆の面前で声をかけた冨田を見た時彼の変化に改めて気づいた。

「これだけ体操が注目されている事は幸せな事。正面からプレッシャーを受け入れて応えたい」代表の記者会見で放った一言は涙がでる思いだった。
究極の美しさを求める冨田の体操は今、世界の流れと逆行している事を冨田が一番知っている。世界は今「F難度」の大技を幾つ演技の中で入れてくるかで得点が変わってくる時代だ。つまり正確性よりもダイナミックな必殺技を持った選手が有利な採点方法に変わっているのだ。

不正確な「F難度」より正確無比な「E難度」の成功を目指してきた冨田には得点がつきにくい世界のシステムと流れ。それでも冨田は技の構成を変えなかった。頑固な冨田が最後まで貫いた自分の体操。

競技終了後に胸に輝くメダルは金ではないかもしれない。それども冨田は何が一番大事かを知っている。それは金メダルを獲得するよりも自分の体操を世界に向け魅せる事であること。北京で冨田の体操を思う存分やってくれ。



李寧

  • 2008/07/26(土) 19:26:55

1980年代に国家の威信を懸けて強化し躍進した中国男子体操チーム。その中でも無冠の帝王と呼ばれで常に中心選手であり続けた男が中国体操界の至宝、李寧(り・ねい)だ。
6種目でこれといった不得意種目もなく世界体操選手権及びオリンピックでは個人総合にて優勝候補の常連であったが結局優勝することはなかった(種目別では金を獲得)が最後まで体操ニッポンを苦しめた天才選手だった。あの具志堅も森末も常にライバル視し李寧を倒すために練習をし常に目標にしてきた選手だった。

そんな李寧が国家の威信とは別に個人のプライドの為に戦った1988年のソウルオリンピックで彼は歴史的失敗を繰り返し「中国国民全員を敵にまわした」とまで言われ外出もできないほど追い込まれ惜しまれることなく表舞台から姿を消した。つい先日まで国家の英雄と崇められていたのに跳馬で着地に失敗し団体戦の金メダルはおろかメダルすら獲得できなかったA級戦犯として非難の的になったのだ。

そんな彼が今世界中から注目を浴びている。

体操のコーチでもなく中国の政治家でもなく彼は一人のスポーツウェアを売る実業家として世界から注目されているのだ。ナイキ・アディダス・プーマと一度は耳にしたことがあるだろう有名スポーツメーカーと肩を並べるほどに成長してきた「リネイ」というブランドをご存じだろうか?そこの社長(創業者)として今、世界中のビジネス界制覇をもくろみ順調に成長を遂げているのだ。

今度のオリンピックでもスペインやスエーデンなどの国々が「リネイ」と契約しオリンピック公式ウェアを着て入場行進や表彰式に臨むといういわば世界トップの仲間入りを果たしたほどの大企業である。

一度は中国から亡命したいとまで考えた天才体操選手は今、中国を代表する企業のトップとしてまた世界と戦っているのだ。昔の体操ファンからすれば不思議な話であるしコーチに就任して第二の李寧を作ってもらいたいと願いたいものだが、彼の野望はもうそこにはないようだ。

ナイキやアディダスなどの世界有数のブランドを押しのけてトップに立つ日が来るかもしれない。その時「無冠の帝王」の名を返上するときかもしれない。



体操ニッポン 北京へ

  • 2008/05/14(水) 11:32:43

アテネで悲願の団体金メダルを獲得し体操ニッポンの復活を印象つけた男子体操団体の北京行きメンバーが決まった。




アテネのメダリストや昨年の世界選手権で活躍した水鳥らが代表から漏れる中、大学生が2人もはいるなどフレッシュな陣容となったようだ。コマネチが活躍し10点満点を連発したあの時からもう何年経つのだろうか?
今、体操の採点は過去の減点方式から変わり加点方式になり10点満点でなくなっているのをご存じだろうか?さらに技の進歩も目覚ましく「月面宙返り」はウルトラCと言われた当時の最高難度であったが今はなんとB難度で正確に寸分の乱れなくこなしてもとうてい10点はもらえない時代である。世界は今E難度が主流でコマネチが活躍していた頃から言うとZ難度ぐらいのハイレベルな戦いになっているのだ。

上限がない演技価値点(A得点)を高めるには難しい技を組み込む必要がある。肉体的な負担が増すため「選手を壊すルール」とも言われ、世界のトップ選手でも負傷が相次いでいた。
日本勢も例外でなくアテネの金メダリストで長く日本の体操界をひっぱってきたプリンス・塚原も世界の精密機械と称された鹿島もけがの餌食になりアテネのキャプテンで世界選手権で大ブレークした水鳥もより難度の高い技に挑戦て負傷し回復せずに今回代表入りを逃してしまった米田や塚原のようなベテラン勢は体力勝負を避け美しさを競う演技実施点(B得点)に活路を求めたが遠く及ばなかった
一方、大学生の内村、坂本と社会人1年目の沖口は体力が備わった若さで新しい技を次々とマスターしていった。ベテランや中堅が「怖いもの知らず」とうらやむほど新しい勢いが生まれたのが協会としてはうれしい誤算か?若さの勢いは両刃の剣でもある。国際舞台の緊張感は未経験のため、崩れると歯止めがきかない。メダリスト4人を失ったのは知名度が影響する採点競技では痛いのではないだろうか?
あの絶対王者・中国でさえ今回の北京を見据え若手で臨んだアテネで大失敗をしてしまい日本はいわばタナぼたの金メダルに輝いたのだ。五輪で2大会連続の金メダル獲得のハードルは限りなく高い気がするが新ルールになり一層見ていて面白みが増した体操に注目していきたい。


(『世界の芸術』と評される鹿島のあん馬)



(安定感抜群の富田の鉄棒の離れ業)


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