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米田一典 女子バレーボールの名将逝く

  • 2012/02/27(月) 10:33:45

バレー王国広島県の名門崇徳高校出身で高校時代は柳本晶一全日本女子監督と同じセッターということもありしのぎを削った間柄だった米田一典氏がこの世を去った。

法政大学在学中に卓越したバレーボール理論、戦術解析に長けたクレバーさを買われ当時はまだまだ弱小チームの日立女子バレーボール部にコーチとして就任した。

その後、監督に昇格し江上や三屋らを育てあげ日立を常勝チームに育て上げた。1974年には全日本女子チームコーチに就任し山田重雄監督の片腕として手腕を発揮しモントリオールオリンピック金メダル獲得に大いに貢献した

1984年ロサンゼルスオリンピックでは全日本女子監督に就任して当時の日立の選手を中心に銅メダルを獲得するなど世界レベルでもコーチとして監督として高い評価を得た名将だった。

その一方で日立の監督として活躍した2001年に日立製作所本社の合理化の一環として日立ベルフィーユ廃部してしまう。日本リーグ史上最高優勝回数を誇る名門ですら親会社の景気次第で廃部に追い込まれてしまう日本の企業スポーツの限界を感じながら米田はチーム全体移籍の受け皿企業を確保しようと奔走したが、折からの景気低迷で全体移籍は適わなかった。

一企業丸抱え型のチーム運営に限界を感じた米田は香川県の高松市で地域密着型スポーツ振興を目指してNPO法人J-HOTバレーボール連盟を設立し自ら理事長に就任。

香川県内でバレーボール技術指導活動をしながらサッカーのJリーグを見習った地域密着の新クラブチーム発足の準備を進めた。2005年4月に女子バレーボールのクラブチーム四国Eighty 8 Queenを発足させ初代監督に就任。着実に力をつけ2007年、実業団地域リーグで優勝し、入替戦で勝利してチャレンジリーグ昇格を果たすまでになった。

Vリーグ昇格も夢でなくなった矢先に四国Eighty 8 Queenは資金不足で活動休止となってしまう。新たなスポンサーを見つけ本拠地を仙台に移転し仙台ベルフィーユとして再出発した矢先、震災に見舞われその活動も制限されることになる。更には肺がんが見つかり監督を退くことにもなる。

闘病しながらも試合会場にはいつでも姿を見せ車いすに乗り点滴を打ちながら、ベンチで選手にゲキを飛ばしたという。

クールでいて冷徹で寡黙な米田一典。しかし低迷し続けた女子バレーボール界をいつでも憂い考えなんとかしようとする姿は熱い心の持ち主なんだと感じれるには十分だろう。

米田一典。享年61歳。まだまだ女子バレー界の為に尽力してほしかったが・・・・
 

松平康隆

  • 2012/01/04(水) 11:12:23

日本バレーボール協会名誉顧問の松平康隆氏が2011年の大みそかに肺気腫のため亡くなった。国際バレーボール連盟副会長、アジア・バレーボール連盟会長、日本オリンピック委員会(JOC)の要職を歴任するなど、バレーボール一筋の人生、日本バレーいや世界のバレーボールを変えたレジェンドが静かにその人生の幕を下ろした。

松平氏は東京五輪で、全日本男子チームのコーチとして銅メダルを獲得した。だが、バレーボールが初めて五輪競技となったこの大会、「東洋の魔女」といわれた全日本女子が金メダルを獲得したため、男子はほとんど脚光を浴びることがなかった。監督となった松平氏は、8年後のミュンヘン五輪優勝に照準を合わせ、長期強化を進めていく。大古誠司、森田淳悟、横田忠義らを擁しミュンヘンで悲願の金メダルを獲得したのだ。

松平氏はその昔から都会的なセンスも持っていた。顕著な例がマスコミの利用だ。スマートなバレー選手は女性の人気になる、と雑誌への露出を増やし、ミュンヘン五輪前にはアニメと実写のテレビ番組「ミュンヘンへの道」を企画・監修し、全日本男子の金メダルへの挑戦を同時進行で描くなど奇才ぶりも発揮した。「自分がやっているスポーツに、少しでも多くの人に関心を持ってもらいたいのは当然のこと」といいのけた松平氏は、その後もテレビとのコラボを進めた。

バレーは、毎年のように国際大会が日本で開催される希有な団体競技だが、根底には膨大な放映権料がある。これは、松平氏が日本協会専務理事や会長時代に手がけた戦略の果実だ。こうした手腕でバレーは、日本でも指折りの人気スポーツに成長していった。確かに最近は行き過ぎた傾向があることは否めないがここ日本での世界大会開催を通じバレーボールの聖地になっていることは評価に値することではないだろうか?


日本のいや世界のバレーボール界に大きな功績を残した松平康隆。

今、永眠につく

東九州龍谷の復活!女王のプライド復権

  • 2011/01/29(土) 16:16:03

バレーボールの全日本高校選手権(通称:春の高校バレー)が今年から1月開催になりこれで3年生が出場できるようになった。名実ともに高校バレーの頂点を決めるBIGイベントになったという訳である。

「女性バレー界最強」。これが東九州龍谷に課せられた宿命でありもはやキャッチコピーである。

過去にもこのコーナーで書いた事もあるがその強さは時にVリーグのトップチームを破ってしまうほどであり高校女子バレー界では無類の強さを誇っている。
「東九州龍谷高校」

“最強”という東龍の伝統を継承すべき走り出した今季は春高バレーで三連覇を達成した後はインターハイでは準決勝で鹿児島女子に、昨秋の国体は決勝で古川学園に敗退するなど無冠。

女王のプライドは、ズタズタになった。

1年時からレギュラーリベロとして数々のタイトルを手にしてきた将来の日本の守護神・筒井さやかが、当時の選手たちの心情を代弁した。
「先輩が築き上げてきた伝統を崩してしまった。みんなが自分を責めていたし、申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と暗くうつむいた。

東九州龍谷バレー=スピードバレー
と言っても過言ではないほど、独自の高速コンビバレースタイルは高校女子バレー界に強く刻まれてきた。「打倒東龍」を掲げ続けた北の女王古川学園も、高さとパワーが圧倒的に勝っているにもかかわらず、その利点を捨ててでも「スピード」を封じるための策を打ち出した。課題として取り組み続け、古川学園がようやくその東龍の壁を破ったのが昨秋の国体だった。


一斉にひかれた「東龍」包囲網。
その網にまんまと引っ掛かった「東龍」。
苦しんだ末に臨んだ今大会。女王のプライドにかけてももう負けられない。


決勝戦、古川の高さとパワーに苦しむも、徐々に自分たちのペースをつかんだ
「スピード」というその最大の強みに、東龍の相原昇監督は変化を命じた。

「今まではただの高速バレー。さらに進化するために、立体化を加えました」スピードを封じこまれたらその次の作戦を練り込む監督もすごいがここ数カ月でその高度な戦術を具現化した選手たち。これが女王のプライドなのだ。


両サイドからのスピードを生かした攻撃にバックアタックを加える。これまでは全日本候補の村田を軸に鍋谷とのWエースとして攻撃陣を支えてきたが鍋谷が打ち、村田が守ると2人の役割を区分。他の選手に対してもアタッカー陣はスパイク決定率を高めるよう無理な勝負はせず、決めるべき時に必ず決めることが課題とされ司令塔セッターの比金には状況判断と正確なトスの提供が命じられた。

もともと身体能力やバレー技術に優れた選手たちとはいえ、その課題克服はたやすいことではない。

特に困難を擁したのが、セッターの比金だった。「求められるトスの高さも質も変わり訳が分からなくなってしまったこともありました」と優勝後のインタビューで胸の内を明かしてくれた。何度も自信を失いそうになる中、「つらい時は(自分に)上げてくれればいいから」と言うエース村田の言葉に励まされ、「三連覇を達成したセッターなんだ」と自らを奮い立たせ覚悟を決めて臨んだ最後の春高。勝つことに加えて自分たちの形を貫くことにこだわり、今できる最高の試合で勝利する事を義務つけられた東龍の司令塔は誰よりも涙を流した。

挫折と苦節を乗り越えた最強東龍が再び女王のプライドを取り戻した春高バレー。東龍の強さがよみがえったと同時に更に東龍包囲網が全国に張り巡らされた事はいうまでもない。


大山加奈

  • 2010/07/28(水) 00:32:32

パワフル・カナの愛称で親しまれた大山加奈が引退をした。



栗原恵とメグ・カナコンビとして大ブレークしたのが19歳で迎えたアテネオリンピック。改めて世界との差を感じ、リベンジを決意した北京オリンピックを大山加奈は病院のベッドの上で迎えていた。

慢性的な腰の痛みと戦いながらだましだましやってきた体は完全に悲鳴を上げ壊れてしまったのだ。
「脊柱管狭窄症」。

普段の生活時から違和感を感じ続けまっすぐ腰を伸ばした姿勢を維持できない。それどころか歩く事にも苦痛を感じ大腿部に膝に至るまで痺れと麻痺を繰り返す程、重症だった。

北京オリンピックでアテネの借りを返そうと痛みと戦い苦しんだが断念して手術を受けた。腰に約20cmもの大きな手術痕を残す程の大手術を受け過酷なリハビリも受け続けた。
1年以上にも及ぶリハビリを経て昨年のプレミアリーグで復帰し日本代表復帰を目指した。その年には代表候補に選ばれたものの腰の状態は芳しくなく代表招集を辞退してしまったのだ。この時、すでに大山の頭の中には”引退”という2文字が過ぎっていたのかもしれない。


バレーボールを始めた時からいつかこの日が来る事は分っていたのだろうがこんなに早くくるとは・・・



小学校卒業時には175cmあった。圧倒的なフィジカル差を活かして小学校・中学校と所属チームを全国制覇に導いた。早くからバレーボール界の金の卵と注目される存在になり高校でも名門・成徳学園高校(現・下北沢成徳高校)に進学し全国制覇をするなどどの世代でも頂点に立った。

栗原よりも早く高校生時代に日本代表に招集された早咲きの天才はその高さとパワーを武器に世界と戦い続ける事を余儀なくされ成長途上の体を酷使し続けた。

慢性的な腰痛に加え足首に股関節、右肩関節不安定症など満身創痍な体は既にボロボロだった。東レで新人王に輝いた頃からフィジカルは極端に下がっていたことはバレーボール関係者ぐらいしかいない。ファンにはいつも心配かけないようにと笑顔を絶やさなかった。そんな笑顔がまた痛々しく思えた。
本当は歩くことさえ苦痛だった筈なのに・・・



ファンの期待に応えられなかった悔しさに加え自分自身に対しての不甲斐なさ。
どこまでも負けず嫌いで懸命すぎるほど懸命な大山加奈は引退会見で涙を流した。残念ではあるが、どこかほっとした僕がいるのもまた事実だ。
長い間、本当にお疲れ様でした。そしてありがとう。


宮下遥

  • 2010/05/19(水) 00:45:22

女子バレーボールの日本代表候補が召集され10月に東京で行われる世界選手権代表へ向けしのぎを削っている。そんメンバーの中に一際あどけない笑顔を見せる15歳がいた。春高バレーでも御馴染の名門高、大阪国際滝井高の一年生・宮下遥だ。身長176cm。ポジションはセッター。




15歳での代表候補入りは史上4人目の快挙である。
高校生といってもれっきとしたVリーグの岡山シーガルスの選手でもある。中学生の時に岡山シーガルスと契約しVリーグでは15歳2か月という史上最年少記録を更新した。
デビュー戦で味方選手と交錯し前歯2本も折る怪我に見舞われながら何事もなかった様にプレーを続行させた。そのハート強さにも驚かされるが技術も折り紙つきである。ジャンプの滞空時間が長くトスを上げる瞬間は空中で止まっているように見え正確なトスを供給できるのだ。日本のセッターとしては176cmは高く、身体能力は既に日本を代表するセッターという逸材だ。




コートを外れるとあどけなさが残る普通の高校生にしか見えない。高校生と言っても普段は岡山シーガルスに帯同している為、学校のクラブにも入れずないどころか登校も出来ず、決して高校生活をエンジョイしているとは思わないが、出席日数不足も日々出される課題を提出する事で辛うじてクリアしている。




岡山シーガルズでは寮生活でバレーボール漬けの毎日だが夜遅くまで学校の課題に取り組み日本代表候補の合宿にも参加する。15歳にしてかなりハードワークだが「日の丸を背負って世界と戦うコートでは、年齢も学校も言い訳にならない」と熱い気持ちで臨んでいる。

世界水準の竹下も大ベテランの域である。竹下もまだまだ15歳にレギュラーを明け渡すつもりはないだろうが、後継者の出現はうれしい限りであろう。竹下には世界で戦う為のスピードと駆け引きをしっかり教えてもらいたい。

宮下遥。

将来の日本代表のセッターは君しかいない。頑張ってもらいたい。

Vリーグ男子ファイナル

  • 2010/04/18(日) 05:20:50

レギュラー6人にリベロを加えた7人先発メンバー全員が日本代表かブラジル代表というスター集団。しかも日本代表の中でもエースと言われる2枚看板(福澤・清水)エースを抱えるスーパースター軍団パナソニックがVリーグを制した。


開幕前から優勝の大本命だったパナソニックだった。スター選手の集合チームだと圧倒的な強さを見せる反面、一度チームバランスが崩れると崩壊したようにチームが負けていったり連携やチームワークに大きな課題を見せるチームが多い。開幕前からメンバーが口をそろえて「メンバーがメンバーですから負けませんよ」自信のコメントを残していた。この自信が慢心にならないかと心配していたのだがそれは全く無用だったようだ。

福澤達哉と清水邦広の左右のウィングアタッカーに加えジョンパウロ・タヴァレスという世界最強国ブラジルのエーススパイカー、この3人を操るのが日本代表セッターの宇佐美大輔。名前を聞いただけで楽しみのチームであるがこの編成で昨年は勝てなかったのも事実だ。特に福澤と清水のエースコンビは大学在学時代から内定選手としてフル参戦したにも関わらず勝てなかったのだ。「昨年の様な悔しさを今年は味わいたくない。」「今年は絶対に優勝したい、優勝しなきゃいけない」と日本のエースのプライドにかけてリベンジを誓った二人に慢心という言葉はなかったようだ。

レギュラーラウンドは22勝6敗の圧倒的な成績で一位通過。しかし6敗の内4敗がファイナルの相手で日本代表ゴッツ石島とセンターの松本が引っ張る堺ブレイザーズだった。4戦全敗で完全に苦手チームを作ってしまったのだ。高いブロックに安定した守備力を誇り同じ代表チームで戦っているので福澤や清水の癖も完全見抜いている堺の守備網をくずすのは簡単ではなかったはずだ。しかしセミファイナルとこの日のファイナルと接戦だったがここ一番の場面を制したパナソニック。その原動力はやはり福澤・清水コンビの安定感だった。

日本代表のエースである2人を中心にこれだけ代表クラスが揃うチームは個々の力を過信しついつい「我が」「我が」となりがちでチームバランスを大きく崩し自滅するケースが多い。圧倒的な力を見せつけたかと思えば次戦でいとも簡単にストレート負けてしまう様なチームが多いのだ。しかしこの日のパナソニックにはそんな不安は一切感じられなかった。7人全員がチームメイトを信頼し守備におとりプレーにと献身的にプレイしチームとして機能した。個々のテクニックやパワーではなくチームとしての安定感を感じさせた。堺の出来が悪かった訳ではなかったし戦術に大きな失敗をしたわけでもなかった。それ以上にパナソニックのチームの和が完全に勝っていた。この日の戦い方を見ている限りではパナソニックの時代が続くような気がする。

Vリーグ女子ファイナル

  • 2010/04/16(金) 00:19:20

東レがVリーグ女子史上初の3連覇を達成した。レギュラーシーズンを26勝2敗という圧倒的な強さを見せ続け、セミファイナルも3勝無敗と絶好調のJT相手に戦前は苦戦を予感させた東レ。しかし予想に反して3−0のストレート勝ちで3連覇を達成した。





東レは日本代表のキャプテンでセンターの荒木、オールランドプレイヤーの木村沙織を中心に2年前はドミニカの主砲デラクルス、昨年はアジアの大砲・中国の張紅越という外国人助っ人を絡めたチームだった。しかし今季はアメリカ人のバルボサが助っ人に新加入したがチームにフィットせず期待通りの活躍が出来ずレギュラーシーズンは思わぬ苦戦を強いられていた。その分、木村にかかる重圧は大きく相手チームからも徹底的にマークされ続け仕事をさせてもらえないゲームも多かった。




対するJTは韓国の至宝キム・ヨンギュンを補強し元日本代表のエース山本愛(旧姓・大友愛)らの攻撃力は異次元だった。その攻撃陣を操るのが世界の正セッター竹下という布陣は前年度入れ替え戦を戦ったチームとは思えない完成度と成熟度をもっていた。悲願の優勝を目指すJT優位の下馬評を覆したのは徹底的にJTを丸裸にしたアナリストの分析力と東レの戦術理解度だった。更にチームの中心である木村の精神力だった。

レギュラーラウンドでの対戦成績は1勝3敗。セミファイナルラウンドでもJTがストレートで東レを退けた。過去の対戦でキム・ヨンギョンの徹底マーク作戦で失敗し続けた東レは山本らキム・ヨンギュン以外の攻撃陣を完璧に防ぐことによりJTがキム・ヨンギョンにしか頼れない背景を作った上でキム・ヨンギュンの焦りを誘い続けた。レシーブの位置取りやブロックシステムの変更などチーム内細かく徹底した約束事を東レのメンバー全員が理解し実践したファイナルの戦い方は過去2連覇しているチームの自信というか経験値の違いを感じさせてくれた。逆に戦前の圧倒的有利に反するゲームの展開に焦りを募らせたJTは自滅してしまった。竹下や山本(旧姓・大友)ら世界戦でも経験豊富なメンバーを抱えながらもここ一番の集中力とゲームプランの乱れを修正するのは難しかったようだ。JTを更に苦しめた誤算といえば木村沙織の予想以上の集中力の高さだったろう。




天才的なポテンシャルを持ちながらどこか他人任せでチームの中心、エースになりきれないでいた木村。しかし今季のチームにおいては自分が先頭に立たないという自覚が現れ苦境にもセッターに自らトスを要求する積極性も多く見られた。苦しい場面でチームを率先して鼓舞する木村の姿など見たことがなかった。この日の木村の集中力は今まで見た事がなかった。木村を知りつくした竹下でさえ「木村沙織にやられた」とコメントする程この日の木村はすごかった。MVPも納得である。この日の東レの3連覇は木村沙織の大きな成長という副産物をもたらしたような気がする。




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キム・ヨンギュン 韓国バレーの為に・・・

  • 2009/12/06(日) 17:37:59

「初めての海外進出は負担になるが、後輩たちのためにも自信を持ってプレーしたい」




韓国女子バレー界の至宝で100年に一度の天才少女と呼ばれるキム・ヨンギュンが韓国の女子バレー選手初の海外移籍選手として日本のJTに入団し早くも活躍を見せている。契約期間は変則のレンタル1年+1年。
一年間のレンタル移籍後更新はJTと韓国の所属クラブ(興国生命)との話し合で延長するかどうかを決めるらしい。

キム・ヨンギュン。

言わずと知れた韓国の至宝は192cmと恵まれた身長を武器に強烈なスパイクを打ち込みその切れ味はジュニア時代からしのぎを削りあう永遠のライバルである栗原や木村沙織を勝る。
しかも192cmの高身長ながらレシーブ力は韓国一と言われチームメイトのリベロの選手が指示を仰ぐほどの実力でせかいでも最高クラスと言われているまさにバレーボールの申し子であり天才である。
キム・ヨンギュンを僕が初めて見たのは4年前の「グラチャンバレー」だった。17歳のルーキーはスピードあふれる攻撃とたぐいまれなボールタッチ、安定感抜群の守備力などをみせ関係者の度肝を抜いた。さらに出場全選手中3位の得点をあげそのアタック決定率は全体2位とい素晴らしい国際デビューだった。あの衝撃は今でも覚えているし今なお、進化を遂げている。
攻撃力よりも驚いたのは17歳にしてあの守備力。サーブカットの正確性に加え相手のアタックに対しての一瞬の判断力に機敏な動き。17歳の若さ、192cmの大型選手では考えられないプレーだった。

そもそも中学生まではセンス抜群でありながら身長がかなり低くチームではリベロでないと試合に出られなかったらしく練習に練習をした成果が急激な身長が伸びた後もそのセンスと練習の成果を活かし即世界レベルになったわけだ。

近年の韓国バレーは宿敵日本に差をつけられタイなどの新興国にも敗れアジアでも苦戦をし続けている。
そんな状況を自ら打破しようと海外移籍を決意し更なるレベルアップに努めようとしている。冒頭のコメントはキム・ヨンギュンが移籍会見で述べた決意である。まだ21歳の天才少女はこれからの韓国バレー界の為に後輩の為にパイオニアになろうとしているのだ。高校卒業後、即韓国の国内リーグのレギュラーになった上デビュー年に個人賞6部門の全てを獲得するなど早くから格の違いを見せつけてきたキム・ヨンギュンがよりレベルの高い海外を目指すのは当然の成り行きだろうがその未来に後輩たちへの思いがこもっているのも凄いと思う。

韓国の至宝キム・ヨンギュンを日本のVリーグで是非、生で見てもらいたい。それだけの価値がある凄い選手である。

八子大輔

  • 2009/11/01(日) 13:59:51

「八子大輔」是非この名前を覚えておいてほしい。




今、現在は全くの無名選手だが近い将来、早ければこの秋、大ブレークする可能性のあるバレーボール界の未来のスーパースターだ。

長く低迷が続いた男子バレーも北京オリンピックに出場するなど少しづつではあるが世界での地位も確立しつつある。
越川やガッツ石島などの現在のエース格に清水、福沢など時期エース候補も順調に成長して日本のウイングスパイカーはここ数年、豊作といわれているがそんな先輩たちを一気に抜いて日本のもしかしたら世界のエースに君臨するかもしれない逸材が八子大輔だ。

192cmの身長に抜群のジャンプ力で最高到達地点は360cmになる世界クラスの21歳は現在、東海大学に通う。並はずれた身体能力と全身の関節の柔らかさなどそのポテンシャルは日本バレー界で史上最高と称される。
何より魅力はバレーボールを始めたのが中学生からというからまだまだ伸びしろもあるという点だ。今はスピードとパワーに頼ったポテンシャル任せのスパイクを打ち込んでいるが経験を積んでテクニックや駆け引きを覚えればきっと世界で通用するスパイカーになるだろう。

しかし中学生からバレーを始めたにも関わらず全国大会に出場し「オリンピック有望選手賞」をしかも2年連続受賞し関係者を驚かせた。
鳴り物入りで高校バレーの名門・深谷高に入学し即、レギュラー入りし全国制覇に貢献するなどますます成長し続けている。高校入学当時は苦手としていたサーブも威力、コントロールなどその精度は全日本選手よりも高いものにしている。

更に、その身体能力の高さに加え甘いマスクがきっと若い女の子ファンをときめかせるはずだ。ルックスでもプレーでも旋風を巻き起こすのはまちがいない。
必ずや近い将来、日の丸の中核を背負い世界クラスのスパイカーになるこの選手を是非、覚えておいてもらいたい。



テレビ界とスポーツのあり方  バレーボールから・・・

  • 2009/09/26(土) 00:42:49

バレーボールのグランドチャンピオン大会なるものが11月に日本で開催されるらしい。
オリンピック、世界選手権、ワールドグランプリなどのBIGイベントとは若干知名度が落ちるらしいがそれでも世界中の大陸チャンピオンが一同に集う大会だけに注目したい。

そうは思うものの・・・・最近の日本開催における各スポーツイベントのあり方というかマスコミ、特にテレビ界のいわば横暴には目に余るものがある。

近年、視聴率のとれるコンテンツとして男女とも人気を集めるバレーは他のスポーツに比べて中継局が大会運営に大きな発言権を持つらしい。

「視聴率のとれるコンテンツ」=「放映権料も破格」という構図は経済スポーツにおいて当然の流れであろう。
日本で開催される大会の放映権が20億円や30億円を越えるとも言われている。

莫大な放映権料を主催者である国際協会に支払い客を集め視聴者を集めテレビ局がビジネスとして成り立つ為にはゴールデンタイムで日本戦を放送するぐらいならともかく日本戦の前にアイドルが歌う、人気DJが試合中に日本の応援を煽りまさに相手チーム完全無視、非礼なほどのホーム&アウェーを演出してみせる。

一方、多額の放映権と言う名目でお金を得た協会も日本にだのさまざまな“特別ルール”を認める始末だ。
2セット終了後10分間の休憩が入る当たり前の光景は日本戦にしかない特別ルールであるし対戦国と当たる順番を日程や放送日時の都合で指名できるというケースさえある。

バレーに限らず現代のスポーツイベントはテレビを無視して成立しないのは事実だ。だが、視聴率がほしいテレビの演出はどんどんエスカレートするばかりで選手を架空のアイドル化をしキャッチコピーなるあだ名も定着させるなどやりたい放題状態だ。

名調子、職人芸といわれたスポーツ専門のアナウンサーでなく絶叫系のタレントが実況だけでなく解説までいれてくる放送スタイルにもうんざりする事もある。

僕は日本に生まれてよかったと思うことがある。
スポーツの世界レベルが治安の良さや気候の良さ、開催実績や卓越そたスケジュール管理などを理由に沢山開催され世界中のトップアスリートを間近で見れる環境にある事に感謝すると共に日本という国に誇りを持っている。

その反面、行き過ぎた放送が世界中からどういう目で見られているのかと恥かしくなる事が多い。

『スポーツは公正な競争』が大前提であるはずだ。その根源は決して汚してはならない。ましてやその担い手が「マスコミ」「テレビ」になっては絶対いけないと思っている。

東九州龍谷高校 

  • 2009/08/31(月) 17:28:40

衛星放送で高校総体(インターハイ)の女子バレーボールを見た。
近年、女子の高校バレーは圧倒的に大分の東九州龍谷を中心に回っている。東九州龍谷高校略して”東龍”。
昨年も春高、高校総体(インターハイ)を圧倒的な強さで制した。三冠のかかった地元・大分での国体は準優勝に終わったが、メンバーが変わって臨んだ今年の春高も圧倒的な強さで女王の座についた。

当然、インターハイも優勝候補の筆頭。決勝の相手である九州文化学園の監督でさえ前日の会見で「東龍への対策? ないですよ。あったら教えてほしいです。見てもらう人たちにがっかりされない程度に頑張ります」とすでに敗者の弁かのようなコメントを残している。これが”東龍”の強さなのか。
常勝軍団を率いる東龍の監督も「今の3年生たちは、ずっと勝ち続けてきた経験がある。勝ち方を知っている。これが一番の強さです」と余裕のコメントを残すほど実力差があるのだ。

身長179センチのサウスポーで最高到達点は308センチのエース長岡を中心に圧倒的な攻撃力に加えレシーブも含めた守備力はもちろんの事、基本的なプレーもしっかり身についた洗練されたチームにもはや死角などないように思えた。絶対的なエースを擁しながら、「高速バレー」を完成させるための基本技術の高さ、個の能力に頼らない「組織」でのブロック&レシーブの正確性、すべてにおいて”東龍”は頭一つ抜け出していた。
高校レベルでこんなに完成されたチームになるのか?と感心させられるほどのチームだ。

精神的にも引き締まった好チームは結局、終わってみれば1つのセットも与えない完全優勝だった。これで春高バレーに続く2冠目。国体を制すれば、昨年できなかった念願の「三冠」達成。おごること無く「勝負に絶対はない。二冠を取っても次に勝てる保証はないのだから、チャレンジャー精神で臨みたい」と語ったキャプテンを中心にまとまったチーム “最強”東龍の牙城は、そうたやすく崩れそうにない。

加藤陽一   つくばに羽ばたくフライング・ハイ

  • 2009/08/03(月) 01:13:40

『世界に羽ばたくフライング・ハイ』テレビ局がつけたニックネームで加藤陽一を知った。アジア人初のセリエAのスパイカーとしてその名は一瞬、世界で輝いた時もあった。

世界的不況の影響からNECや武富士など日本のトップリーグのチームが解散や廃部になり暗い影を落とした日本のバレー界だが元全日本のキャプテンの国内移籍に多数の報道陣が集まると思いきやテレビカメラはわずかに2台という寂しさだったそうだ。

意外なほど少ない報道陣への初のお披露目となった新チームのユニホームに身を包んだ加藤陽一の表情は思いのほか清々しく輝いていたように見えた。
気になる移籍先はVチャレンジリーグ(2部リーグに相当)の「つくばユナイテッド・サンガイア」




つくばユナイテッドは2003年に筑波大男子バレーボール部のOBや現役選手を中心に任意団体として発足し日本の最下部層の実業団リーグに参戦。
その後、地域リーグ、チャレンジリーグと順調に昇格を続けてきた。母体企業を持たず資本金0円でスタートしたクラブチームでスポーツ関連グッズなどの制作販売やイベント開催やバレーボール教室などで収益を上げチームを運営している地域密着型のクラブとして決して恵まれた環境ではないものの地道な活動を続けるチームである。

イタリアをはじめバレーボールの盛んなヨーロッパで現役の絶頂期を過ごした加藤にとって地域や住民に愛されるクラブチームは理想の姿だったことだろう。バレーボールというスポーツが社会に必要とされひとつの職業として成立するクラブに賛同し移籍したと言う。

チームに所属する選手は競技者であると同時に「つくばユナイテッド」の事業運営スタッフだ。年間200回以上のバレーボール教室やイベントを企画して自分たちの活動費を生み出している。「脱企業スポーツ」を合言葉に人材を育て、働く場所を作り、バレーボールを通じて地域や社会に貢献することを目的としたクラブだけに加藤の気持ちは高ぶっているようだ。






テレビ局やマスコミに華やかなスポットライトを浴び続けたスターが選んだ次なる舞台。その道はかなり険しいだろうが加藤は自分の理念の実現に向けて意欲を燃やしているそうだ。

プロ選手として現役選手にこだわりながら日本の企業バレーの縮図をかえようとする加藤陽一の心意気にこれからの日本バレーを託してみてはいかがだろうか?

高橋みゆき  世界最小アタッカーの引退

  • 2009/07/04(土) 06:01:23

『決して大男とは言えない体格でコートを縦横無尽に駆け回る姿に憧れる』とNBAの小柄なスーパースターであるアイバーソンをリスペクトし日本古来のスポーツ精神であろう「心・技・体」の「心」を重んじ自らのコートネームにまでしている高橋みゆきがユニフォームを脱ぐようだ。

持ち前のひょうきんな性格でいつもチームの中心に君臨しチームを鼓舞し続けた小さな大エースが引退をするようだ。





170cmと世界の女子バレー界では最小クラスのアタッカーがその名を轟かせた事が本当に凄い事だと知ってもらいたい。
強靭なフィジカルがあるわけでもない高橋が世界を相手に戦えたのはやはりデータバレーのお陰とそれを忠実に実行できるテクニック、視野の広さも含めたクレバーなところではなかったろうか?

「バレーの神様が高橋にもう10cmでいいから身長を与えてくれていたら日本のバレーは世界でもっと注目されるものになっていた」とまで言われている。

北京オリンピックの会場脇にあるサブ体育館で入念なマッサージを受けていた高橋を見て驚いた事があった。
股関節周りや肩周りの柔軟性に驚いて「流石に小さな体でできるはずだ」と自分で納得していたが、よくよく見てみると両足のくるぶし付近、足首からかかとにかけて異様なほどに腫上がりアイシング、マッサージを繰り替えすもトレーナーが触れるたびに苦悶の表情を浮かべきっと「痛いんだろうな」と可哀想にすら思ったものだ。
しかし試合になるとそんな満身創痍を微塵も感じさせないパフォーマンスでコート狭しと駆け回るのだからこの人の精神力は凄いなと改めて感心したものだ。





バレーにおいて身長やジャンプ力など「高さ」は本当に重要な武器である事はみんな知っている。
そんな中でもひと際小さな高橋が世界のトップアタッカーとして認められるには並大抵の努力ではできない事ではなかったろうか?自分の身長の低さを補うために何が必要で何を取り入れなければならないのかを考え習得するのにどれだけの時間と練習を重ねてきたのだろうか?

ストイックにバレーに打ち込むだけでなく明るくひょうきんなキャラクターでバレーボールを盛り上げ続けた功績も大きい。
いつも笑顔でそして誰よりも大きな声を出しチーム全体を明るく楽しい雰囲気に変えれる選手はそんな多くはいないはずだ。

高橋ももう30歳。

十分すぎるほど世界と戦い尽くした小さな大エースの第2の人生に期待するとともに今日まで本当に「お疲れ様でした」と心から思いたい



熊田美愛  名門・八王子実践の親子鷹

  • 2009/04/03(金) 03:23:13

日本中を熱狂の渦に巻き込んだ空前の男子バレーフィーバーがあった事をどれだけの人が覚えているだろうか?
今はすっかりタレント業が身についた川合俊一と熊田康則を要する富士フイルムがその中心だった。
実力よりも人気先行だった感は否めないが「ニッポンチャ・チャ・チャ」という応援の掛け声が生まれたのもこの頃だった。懐かしいと思う人も多いだろう

この春に開催された春高バレーで久々に八王子実践高校がベスト4に残った。

残念ながら高校3冠を狙う超大型チーム東九州龍谷にストレート負けをしたが
久々の名門復活にこちらにも懐かしさを覚えたことだろう。
伝説の鬼コーチ菊間監督(元フジテレビの菊間アナのお父さん)のもと,しごきにしごかれたチームは東京予選もギリギリの3位通過も本大会では大舞台に強いところを見せ大健闘のベスト4に拍手を送りたい。

但し、鬼コーチは勝っても負けても常に怒っていた。これも春の名物詩だったので久々の”菊間節”は懐かしくも思った。

そんなチームの輪の中に見慣れた顔を見かけた。そう熊田康則だ。

そして熊田と瓜二つの愛くるしい顔をした一人の選手も。そのあどけなさの残る少女の名は熊田美愛。

バレーボールサラブレッドの血は完全に父親から受け継いでいた。横っ飛びのサーブに父親譲りの高い打点のアタックとブロック。ポイントを決めた後の愛嬌たっぷりの笑顔があの頃の父親そっくりだった。
コート横のベンチからは同校のコーチを務める父・康則氏から何度もポジショニングを指示。“親子鷹”が八王子実践のベスト4入りに大きく貢献した。

現役当時から体重が10キロ以上は増えてる感のある父は現在地元で小学生にバレーボールを教えるかたわら同校の鬼コーチとして鬼監督・菊間氏をサポートしている。

そして娘である美愛ちゃんも分け隔てなく厳しく指導している。
試合中、我が娘に「死に物狂いで倒れるまでやれ!!」とまさに鬼の形相で厳しい指示を飛ばした。娘にも全く容赦はない。力感あふれるスパイクが影を潜めるや「力を抜くなッ!!」と罵声ともとれる言葉でチームを鼓舞した。

富士フイルム時代のVTRでしか父の全盛期を知らない美愛ちゃんも試合後のインタビューでは「父は馬力がすごかった。きょうの私は全然ダメ。」とあくまで全日本のエースだった父を基準にしているから凄い。

エースで全日本ユース代表の1年生、持丸結美子に注目が集まる中、熊田親子の奮闘に心が躍った春高バレーだった。

敗戦後「もう一度、サーブからの基本をやり直し、コンビネーションを作り直します」と父の康則コーチは前を向いた。
過去5度の全国制覇を成し遂げた名門復活の鍵は熊田康則コーチとその娘が握っているようだ。



柳本晶一  闘将の終焉を見た

  • 2008/08/22(金) 10:30:24

女子バレーの準々決勝がいとも簡単に終わってしまった。
期待された日本の相手は世界ランク1位で名将ギマラエス率いるブラジルだ。

簡単に勝負が決した瞬間日本の選手達は選手たちは落胆しながらもどこか淡々としてるように見えた。
まずは主将でチームの象徴ともいえるセッター竹下佳江のもとへ柳本晶一監督が近寄り右手を差し出し握手を交わす。そして順々に1人1人の手を握り締め、短い言葉を交わした「8年間、同じチームで戦ってきて、練習、合宿をしてきた選手に心からご苦労様といいたい」珍しく闘将の目には涙が浮かんでいた。





2003年に就任。当時はオリンピック出場も出来ないほどの大低迷期をさ迷う救世主を探していた。白羽の矢がたった柳本監督は就任後から「アテネに出場し、北京でメダルを取る」と公言してきた。闘将の涙はその結末を意味していた。
「アテネ出場」という1つの公約は早々に達成されたが、最大目標であるはずの「北京でメダル」は果たせずに迎えた終焉だった。

監督の教えを元に選手自身がアテネの経験を糧にまさに死に物狂いの努力で北京までの日々を過ごしてきたことは間違いない。外国の高さやパワーに対してスピードの強化を求めてきた強化方針には異論はない。むしろ大賛成だった。

柳本監督も自認するように主力選手に大きな変動はなかった。もちろん毎年招集されるメンバーに怪我や体調不良で多少の違いはあるが柳本監督が「私も含めた三位一体の存在」と信頼を寄せる竹下、高橋のベテランコンビを軸に栗原、木村沙織、荒木と世界に通用するスピードプレイヤーを我慢して使い続け順調に育ててきた。

しかし名将ギマラエスは「日本はサーブレシーブが返れば難しい相手になるが今の日本はそこが弱点である。サーブには全力を込めるように指示したんだ。」とベスト8まで残ったチームの内、サーブレシーブ成功率が一番悪いのは日本であった。

天才セッター竹下を中心に様々なコンビバレーを持つ日本がその生命線であるサーブカットが出来ていないなんとも皮肉なデータだった。

順調に勝って当たり前の様な顔をするブラジルと負けてさばさばした感が否めない日本の力の差はもはや埋まりそうにない差にまで広がった現実が見えてしまった。

「出場」を目指すチームと「勝利」を目指すチームの間に存在する圧倒的な力の差を痛感させられた。しかしここから再生するのが時期監督の仕事になるだろう。更なるスピードの強化とレシーブの徹底強化をしてまた世界の舞台に戻ってきてもらいたい。



佐野優子   世界最小最高のりベロ

  • 2008/08/14(木) 01:49:14

日本女子バレーを支える159cmのミニモニコンビをご存知だろうか?一人は勿論世界最小最強セッターの竹下佳江。もう一人は苦労人の天才レシーバーの佐野優子だ。

名門ユニチカの復活の切り札として入部するものの2年で廃部。東レに移籍しVリーグのベストリベロ賞を獲得するなど活躍するがチーム方針とあわず移籍先が決まらないまま強制退部をしてしまい日本協会を困らせた。

それでも日本代表に無所属のまま参加するなど実力はありながら今一チームにフィットせずその真価を発揮するまでには至らずアテネオリンピック直前にメンバーから洩れた。

その年、活躍の場を求めフランスリーグのカンヌに移籍しヨーロッパチャンピオンリーグに出場など世界最高峰のリーグでベストリベロになるなど日本国内以上に世界でその名を轟かせた。強烈なスパイクは勿論の事変化に富んだ高速の変化球サーブにも対応する器用さとテクニック。小さな体で身長2m以上の大きな体格のヨーロッパの名選手が放つ強烈なスパイクを受け止め正確にセッターに返す。地味ではあるがその働きはヨーロッパは勿論世界を震撼させた。
その後日本の久光製薬に移籍しそこでもVリーグのベストリベロ賞を獲得し日本代表にも当然のように顔をだすようになった。

「頑固な性格とストイックまでに追い詰める練習の虫」

佐野を称して柳本監督はそう呼ぶ。鬼将軍でさえも「リベロだけが安泰や」と全幅の信頼を寄せている。

その昔、日本のバレーボールはレシーブで世界を制したと言われた。そんな日本バレーのDNAを引き継ぐ稀代の名レシーバーは北京で最高の輝きを見せている。栗原の大爆発、荒木や木村の成長、竹下と高橋のコンビなど日本のメダルへ欠かせない要素が沢山あるようだが一番は佐野の活躍だと僕は信じて疑わない。佐野が光り輝いた時日本バレーの真の復活になる事はずである。



いざ、北京へ? 木村沙織

  • 2008/08/08(金) 12:51:55

木村沙織。




「さおりん」と親しまれ日本を代表するアタッカーでありセッターもこなすマルチプレイヤーである。
この夏、木村沙織はどうしても輝かなければいけない理由がある。





東京の下北沢成徳高校で同じ寮生活し公私共に姉妹のように仲の良かった後輩の為に。

高校バレー界を席巻し共に高校生の時に全日本に選ばれた逸材であった2人。
横山友美佳さん。

中国生まれで10歳で来日し日本に帰化した天才バレーボーラーは21歳の若さでこの世を去った。
体調不良を隠してバレーボールに励んだ横山はいつも木村沙織と同じメニューをこなし妹のように後を追った。しかしコートで倒れ精密検査の結果、癌であることが発覚し無念の引退、闘病生活を送っていた。そんな妹を練習後毎日のように見舞い、励まし一緒に生まれ故郷である中国・北京へ行く事を夢にお互い頑張ってきた。

最終予選が始まる前夜に事態は急変する。
前夜のミーティングを終えた木村の元に訃報が入ったのだ。泣き崩れ、自分を見失った木村にチームメートも声を失ったほどだったらしい。翌日、形見のネックレスをし腕時計をバックに入れ会場入りした木村沙織の目はまだ濡れていた。妹の死を素直に受け入れられない姉を柳本監督は先発メンバーから外す事も考えたと言う。

しかし、木村沙織は亡き妹との約束を果たすためコートにたった。その夜の強豪ポーランド戦ではその熱い思いを胸にチームのハイスコアとなる17得点を叩き出し北京への道を自らの手で切り開いた。
「どこかで見てくれている。北京では結果を残す」そう心の中を打ち明けた木村。この夏、木村はどうしても輝かなければならない。日本の為に。そして自分の為に。なにより最愛の「妹」の為に。


関連ブログ 木村沙織 「さおりん」の成長

男子バレーオリンピック予選観戦記  男子もオリンピックへ

  • 2008/06/08(日) 11:12:37

東京まで行って男子バレーボール世界最終予選を観戦してきた。
初戦のイタリア戦でまさかの大逆転負けを喫しこのコラムでも「本当にオリンピックに行きたいのか?」と酷評した日本がなんと16年ぶりのオリンピック出場を決めたアルゼンチン戦を観戦してきた。





過去関連ブログ 男子バレーボール イタリア戦の悪夢を振り返る

アルゼンチンも世界ランク6位の強豪でしかもまだ出場に僅かながらのチャンスを残す状況だけに本気で向かってくる。
しかし気持ちの持ち方は日本の方がはるかに上回っていた。
前回のオリンピックの最終予選で見せた”ひ弱さ”は微塵も感じさせない逞しさに驚いたほどだ。

前回のこの大会で大一番の中国戦でリードしながら簡単にブロック網にかかり「ガラスのハート」とか「名ばかりのエース」とまで酷評された山本も今大会は完全マークにあいながら出場選手中ハイスコア(最高得点)をマークするほどの活躍ぶり。
ブロックの新フォーメーションもレシーブのレセプションも練習に練習を重ねた成果を随所に見せてくれたし、何よりも「鬼神」が宿ったかの様な顔つきと魂がこもったプレーがキャプテン荻野を中心に全員からみれた。「イタリア戦の悪夢」が逆によかったのかあれで気が引きしまったのかと思わせる精神的な成長が僕はなにより嬉しかった。

アイドル化して人気先行で実力が伴わなかった時代が長く続いた。スパイクを決めた後に次の攻撃を考える前に髪の毛を直す選手がいたほどの”ていたらくぶり”が続いた。
38歳の大ベテランのキャプテン荻野は言った「俺はこのメンバーの中で唯一オリンピックを知っているが逆に言えば俺がオリンピックに行けない様にしてしまったのだ」と。つづけて「その罪滅ぼしをする為にできることがあるとすればそれはオリンピックに連れて行く事ではなく世界の厳しさと挑戦し続ける苦しさを教える事だ」キャプテン就任時から体と心で見せてきた事が「オリンピック出場」という「結果」として今やっと実を結んだ。

世界一の練習量と自負するチームは全員が故障を抱えていた、勿論38歳の荻野も例外ではない。しかし彼は常に先頭に立ってチームを鼓舞し続けた。そんなキャプテンに周りは追随し「結果」が生まれた。これでキャプテン荻野を苦しめた16年の呪縛は解けたであろう。あとはその魂を受け継ぐ後輩たちが頑張る番である、オリンピックは本当に厳しい戦いになるであろうが今日のような躍動する選手たちを見たい。

オリンピック出場本当におめでとう。

そして何より「魂」あふれるプレーを見せてくれた選手達に感動をありがとうと心から伝えたい。
改めて本当におめでとうそしてありがとう。

男子バレーボール イタリア戦の悪夢を振り返る

  • 2008/06/01(日) 13:13:47

「日本は本当にオリンピックに行きたいのか?」
誰もが聞きたくなる質問だ。
とあるスポーツ新聞のこの日の記事のタイトルである。





なんとも情けなく目を覆いたくなるような悲劇が昨日、男子バレーの世界最終予選で起こった。
アテネオリンピックの銀メダルチームでありオリンピック3大会連続でメダルを獲得している世界の強豪イタリア相手にセットカウント2−1しかも第4セットは相手の自滅で24−17とマッチポイントまで迫りしかも点差は7点。ここからよもやの連続失点でジュースとなり大逆転でセットを失うと最終セットは抜け殻のようなチームでミスを連発しあっさり敗れてしまったのだ。

誰もが勝ちを意識しただろう。イタリアの誰もが負けを覚悟しただろう。
イタリアが決して諦めていなかったからの奇跡の大逆転ではないはずだ。勝負をしている場でその勝負に携わっている日本の選手が持ってはいけない感情をもってしまったのが原因だ。

「勝っただろう」と思った瞬間から「心の隙」は生まれた。

サッカーワールドカップ初出場を夢見たあの時も「心の隙」は忍び込んできた。日本サッカー界をいや日本中を奈落の底に突き落とした『ドーハの悲劇』から何を学んだのだろうか?

マッチポイントを握ってから監督・キャプテン・スコアラーを含むスタッフに控えの選手までみんなが笑っていた。
オリンピック行きが決まった訳でもないのに握手を交わす関係者までテレビに映っていた。彼らは本当に「馬鹿じゃないの?」と僕は目を疑った。仮にイタリア戦に勝利しても日本のオリンピック行きにはまだまだ幾多の険しい道が残っているし今後の対戦相手も強豪揃いだ。
アジア枠1を残しているとはいえオーストラリアに勝てる見込みは皆無に等しいはずだ。そんな事すら忘れるような笑顔に握手。流石に僕もこのイタリア戦に負けるとは思ってもいなかったが勝っても「オリンピック行きは難しいな」とこのコラムに載せるつもりだった。

しかし、どうやったらあそこから負けるかな〜と逆に感心してしまうほどの悲劇ではなかったろうか?

と、同時に「勝負」という心の鬩ぎ合いの面白さを改めて教えてもらった。甲子園に出場した高校生が9回にまさかの大逆転を喫して泣きじゃくる姿や先述した「ドーハの悲劇」でピッチに座り込む日本代表・・・と幾多のシーンが走馬灯の様に駆け巡った。
「イタリア戦の悪夢」と語り継がれるであろうこの大失態を男子バレー界は重く受け止め今後の教訓にしていただきたい。その悪夢を払拭するのはまだまだこれから続くこの最終予選での奮起しかないのだが・・・。

女子バレーボール 北京へ  オリンピック出場権獲得

  • 2008/05/27(火) 12:55:35

女子バレーが2大会連続のオリンピック出場を決めた。
東京で開催された世界最終予選で見事勝ち抜け出場を決めたのだ。世界ランク8位の日本は当然出場してしかるべき資格があると思うのでこの結果は当然の結果としてうなずける。

前回予選では出場決定だけで大喜びしたメンバーがそのまま本戦で大惨敗を喫した経緯があるだけに今回は出場を決めても「ここがスタート」と位置づけ予選は当たり前その先が本当の戦いであるとメンバー全員が認識していたように思う。

アテネで戦った竹下・高橋・杉山はすっかりベテランの域に達し栗原はもうすっかりエ―スの風格が漂ってきた感がある。木村沙織や荒木も着実に力をつけ
大山・菅山(かおる姫)の故障・大友の結婚・出産での離脱による戦力ダウンを一切感じさせないチームに仕上がった。




しかし、北京でメダルを狙えるチームかと聞かれれば残念ながら否定しなければいけない。
ロシア・ブラジルの世界ランク1、2位の強豪に地元・中国、ヨーロッパの新興勢力も侮れないしキューバ・アメリカも一発逆転をと虎視眈眈と狙っている。そん中、日本がいかに上位に進出できるかを考えた時にやはり持前のスピードと粘りに頼らざるを得ない気がするし実力差は歴然としている。これは北京の本番までに到底埋まる差ではないだろう。

今更、大型化やパワーアップは見込めないし大きな戦術の変更・コンバートは間に合わないだろう。柳本監督と竹下キャプテンを中心としたチーム全体の和で粘り切るしかないのだろう。アテネ五輪後に一度は協会からの監督続投要請を拒否した柳本監督の気持ちを覆したのは「アテネで忘れたものを取りに行きましょう」という選手たちからのメールだったらしいがその気持ちとは裏腹に4年前以上に世界との差は広がっているのが現実だ。

今、日本女子バレーは一時期の低迷期を脱したと評する専門家が多いと聞くが果たしてそうなのだろうか?世界ランク8位の日本は上を狙うより下からの突き上げを凌ぐ方に一生懸命にならざるを得ないこの世界の流れの中で本当に低迷期を脱したのだろうか?

北京行きを決定した次の日、ほぼベストメンバーで臨んだにも関わらず格下・タイにあわやのところまでおいつめられたり完全に勝ちゲームの展開で進めていたセルビア戦も2セット連取したのち、簡単に3セット連続でとられ負けるなど、おおよそ緊張感のない戦いを続けてしまっている
こんなもたもたした感じでいいのだろうか?ほんとに低迷期を脱してメダルが狙えるところまで力をつけてきているのだろうか?
その答えは北京で突きつけられることになるだろう。

竹下主将はチームの総意を代弁するかのように「やっとスタートラインに立った感じです」と締めくくった会見で笑顔を見せなかった事だけが救いか?




南克幸   バルセロナ世代の引退

  • 2008/04/22(火) 20:21:39

16年ぶりのオリンピック出場を目指すバレーボール男子が間もなく世界最終予選を戦う。メンバーが選考された影に隠れ一人の名センターがユニフォームを脱いだ。大分の南克幸が引退を発表したのだ。




全日本男子にとって、現時点では最後の五輪出場となっているバルセロナ五輪を知る勇者がまた一人コートを去る。しかも男子バレーボール界で史上初の親子でオリンピック出場をした生粋のバレーボーラーだった。




中垣内祐一、泉川正幸、青山繁、大竹秀之・・・バルセロナオリンピックを知る同世代の勇者達は、既にコートを去っている。そして南もまた、コートを去る決断を下した。
山口・宇部商業から法政大に進学した逸材は瞬く間に全日本のスター選手にまで上り詰めた。アメリカ・ロシアの強豪国との実力差は歴然でイタリア・フランス・スペイン・ユーゴスラビアなどのヨーロッパの新興勢力に追い抜かれ中国・韓国のアジア勢にも簡単に負けるほど世界との差が開く一方の男子バレー界において、コートの隅に正確無比なコントロールでスパイクを打つ南を今でも覚えているしまだまだ世界に追い付けるのではないかと期待していた事を思い出させる。

人気先行で実力が伴わない男子バレー界において親ゆずりの天才的な才能で期待させる選手だったと思う。
卒業後、旭化成に進むものの休部に伴い大分三好ヴァイセアドラーに旭化成の社員としてクラブに参加する異色の選手として新聞紙上に小さく載ってからは一切耳にしなくなった天才バレーボーラーの名を「引退発表」の記事で見たのはなんとも寂しいがあれから20年近くもたっていたのか時代の流れの速さにとまどうばかりである。

南の引退に、同じくバルセロナ世代の闘将・荻野正二は何を思うだろうか・・・。
寂しいと思うのだろうか?それとも全く気にならないのだろうか?僕は後者であってほしいしそんな暇はない!と断言したもらいたい。何故なら彼は今だ現役選手でありこれから死に物狂いで世界最終予選を戦う全日本のキャプテンなのだから。



木村沙織 「さおりん」の成長

  • 2008/01/15(火) 00:17:53

全日本バレーボール選手権から。

トップリーグの強豪チームに加え各地域の予選を勝ち抜いたクラブチームや大学、高校生のチームが参加する今年から始まった新しい大会である。

女子はサオリン事木村沙織や荒木絵里香が引っ張る東レが優勝したが木村沙織の大車輪の活躍が栄えある初大会の優勝を東レにもたらしたといっても過言で無いだろう。





全日本の木村沙織はライトのポジションを担い攻撃的大砲というよりはマルチなプレーが期待されるポジションを任されている。抜群のアタックセンスにバランスのとれた守備力に判断力、トスもあげれる天性のバレーセンス。
かつて'天才少女’と歌われた「サオリン」だが、昨年はワールドリーグでも世界選手権でも徹底的にサーブを狙われミスを連発し、攻撃もリズムを崩し完全に’天才少女’の名は地に落ちていた。
それでも柳本監督は「サオリン」を使い続ける。信頼の現われなのかミスを連発する天才に厳しい言葉を浴びせながらも試合に使い続けた。





「サオリン」とともに心中する気か?と思うほど使い続けた結果が彼女を大きく成長させた。


クラブチームにもどった「サオリン」はレフトのポジションに入り攻撃の中心選手として輝きを取り戻すのである。

体は完全にクロス方向に向いているのに打球はストレートのしかもエンドラインぎりぎりの所に鋭角に決まる。相手レシーブ陣が引いて構えたのを見ると空中で急遽作戦をかえ、心憎いばかりのフェイント。トップスピードにのって踏み切って大きく振りかぶって完全にスパイクを打つタイミングとモーションで急にフェイントに変えるから相手も対応できるはずもなくこれが世界を狙うテクニック・判断力だと思わせる。






「サオリン」も世界と戦う内に世界のトップ選手から自分がされた事を全日本選手権の舞台では日本人相手には出来るという自信は付いたと思う。次は世界の舞台で世界のトップクラスの選手相手に同じプレーが出来るかが課題である。この日のプレーを見る限りで出来る気がする。

柳本JAPANの苦悩  女子バレーボール界の未来

  • 2007/11/16(金) 02:54:23

木村沙織・栗原恵・大山加奈・荒木絵里香・・・1984年〜1986年生まれのスターであり、これからの女子バレーボール界を背負って立つ立場の選手たちである。

まだまだ一枚も二枚も脱皮し進化を遂げる可能性がありそうしなければいけない世代ではあるが、ある程度実力が決まってきている世代でもある。
だからこそ「期待」もできるが「落胆」もさせられる。
そんなメンバーに史上初の平成生まれのセッターがメンバー入りし試合にも登場するなどこれからを期待させる新人も出てきた。

しかし、まだまだ日本を支えているのはキャプテンの竹下佳江や高橋みゆき、杉山祥子、多治見麻子などの花の1984年組よりも一世代も二世代も上の選手達だ。

強烈な若手の突き上げがない日本に明日はあるのだろうか?

今、日本の女子バレーボールはみんなが思っているほどオリンピックのメダルが期待できるチームではないと改めて感じたと共に確実に世界との差が開いていると確信してしまった。


日本は今ワールドカップを戦っている。前回の世界選手権のチャンピオンの北の美人スパイカー「ガモア」が引っ張る『ロシア』がヨーロッパ予選で消え、悩める王国、知将「ギマラエス」率いる『ブラジル』が本調子でなく、アジア最強のオリンピック開催国『中国』も出場しない今大会は本当の実力を試すいい機会であり「オリンピックのメダル」を意識できる大会だったはずだ。

しかし、ふたを開けてみると「日本も確かに強くなった。ところが世界はもっと強くなった」と感じさせられる大会になってしまった。

「高さ」・「パワー」などフィジカルが違うので仕方がない所だが、「レシーブ力」や「スパイクの技術・打ち分け」や「粘り」に至るまで日本はどんどん世界から置いていかれている。
今、世界のバレーをリードするには最高のフィジカルと最高のアナリスト(情報収集・分析屋)が必要といわれている。「データバレー」という言葉が当たり前になっている。
「フィジカルに頭脳が加わり、精神的粘りを兼ね備えるチームが強いのだ」と極々平然と言ってのける事ができる。それはつまり、日本は世界に勝てない事を証明したものだと思うと悲しくなってしまう。

柳本監督はオリンピック出場権がとれないと確定したアメリカ戦の試合後、こう漏らしている。『ある程度のレベルまで来ているし、目に見えるところまで進化しているだけに、メダルも近いと思われがちだがそこに大きな壁があると感じたのも事実。』と。

「ある程度」とはどの程度なのか?目に見える進化とは何が見えたのか?と揚げ足を取る様な事を思ってしまうし『大きな壁』とはどんな壁なのか?更に「越えられるの?」「越えられないの?」と疑ってしまう。

メダル請負人と言われた「闘将」の手腕に再度期待しながら2008年の北京を楽しみにしたい。日本が出場しているかどうかも含めて・・・・



植田ジャパン  日本男子バレーボールが再び世界へ

  • 2007/11/02(金) 03:02:15

新生・植田ジャパンが世界へ船出。





いつからだろうか・・・・日本代表チームに監督名をとって「OOジャパン」というようになったのは、サッカーでは「ジーコジャパン」に「オシムジャパン」と監督が変るたびにチームの名前が変わるのにいささかの違和感を覚えるのは僕だけだろか?
おそらくマスコミ用に”ゴロの響き”と”雰囲気”や”親しみやすさ”というだけでつけたネーミングにどこかスポーツ本来の真剣さに水をさす気がしてならない。

そんなOOジャパンの呼び名と共にアイドル歌手が試合前にショーを大々的に「日本」びいきの応援中継を繰り返す別の意味で『日本のお家芸』にバレーボールがある。

ワールドカップがまもなく開幕する。いつもはどちらかというと女子が脚光を浴び世界ランキングも成績も常に男子よりは上で認知度もはるかに高い。実際チケットの売れ行きも圧倒的に女子の勝ちである。『世界最小最高セッター』竹下や『プリンセスメグ』栗原恵、『かおる姫』菅山かおるなど数々のスターを輩出(テレビ局が作り上げ←ちょっとした嫌味・・・)し今でも常に世界のベスト8には必ず顔を出す古豪である。





男子も昔は強かったのをご存じだろうか?「東洋の魔女」と呼ばれ一世を風靡した女子よりも輝いていた時代は長くあった。専売公社(現JT)のセッター猫田(その頃の控えのセッターが現日本女子監督の柳本氏)や大古に南・・・当時の監督は現会長の松平氏だった。世界の一歩も二歩も先を行くコンビバレーで頂点に君臨し続けた。

しかし最近はオリンピックのメダルはおろか出場も出来ない時代が長く続いていた。川合俊一や熊田、三橋栄三郎など日本リーグの頂点に「富士フイルム」がいてワーキャー言われていた時代(この頃から『ニッポンチャチャチャ』の応援が始まった)もあったが世界との差は開くばかりだった。
世界はパワーに高さ、スピードにデータを駆使した総合バレーが主流でその流れにフィジカルで大きく劣る日本は全くついていけなかった。
『ミスターバレーボール』カーチ・キライ擁するアメリカや『世界の司令塔』サビンや『北の大砲』アントーノフ擁するソ連の対立軸にイタリアやフランス、ポーランドなどのヨーロッパ勢が世界をリードし続ける。

そして日本の名はは暗黒の闇に消えた。長い長い低迷期はどこまでも続いた。中河内や植田(現監督)、南がチームの中心のこの頃はアジアレベルですら予選リーグ突破がやっとであった。1992年のバルセロナオリンピックを最後にオリンピックにすら出場できていない。

しかし、最近少しづつではあるが光明が見えてきた。『フライングハイ』加藤陽一を中心に200cm超級のセンター『ノブコフ』斉藤信之に『ヤマコフ』山村宏太などの出現に彼らをレギュラーから追いやった越川優やゴッツ石島などの次世代を担う選手たちの出現である。






そして今年もう一人僕個人一押しの期待の大型新人が登場した。大学生で若干21歳の清水という選手である。筑波大学の3年生の彼の出現はあまりにも突然でそして衝撃的であった。通称『ゴリ』!持ち味は世界に通用するパワースパイク。




若手主体で臨んだ今夏のワールドリーグで、途中からチームに加わり、強豪イタリアやフランスから勝利をもぎとる原動力となった。ただがむしゃらに打つのではなく、コースやコートの奥を狙ってブロックアウトを取る技術もある。荒削りだが、勢いに乗ったら止められない。そんなスーパーエースの出現に「強い日本バレーの復活」の淡い期待を抱いているのは僕だけだろうか?実際世界との差はまだまだだが、少しだけ可能性を感じる彼の活躍に注目していきたいと思う。

世界水準が好きな自分にとってやっぱり見ていて楽しいのはアルゼンチンやイタリアなど世界の高さやスピードなのだが・・・
更に見たいのは木村沙織や栗原恵などの可愛い女子である・・・・。(不純かな)しかし’植田’ジャパン 頑張れ!!


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