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ボブ・シェパード  ジョージ・スタインブレナー

  • 2010/07/20(火) 00:12:13

ニューヨーク・ヤンキースに2日続けて悲しい事が起きてしまった。涙にくれたファンや関係者、選手も多いことだろう。7月11日「ザ・ボイス・オブ・ヤンキースタジアム」と言われた球場アナウンサー、ボブ・シェパード氏がこの世を去った。99歳だった。

シェパード氏はヤンキース伝説の男、ジョー・ディマジオの現役最終年で、
ミッキー・マントルがデビューした1951年の開幕戦からヤンキースタジアムでのアナウンスを開始。
07年9月5日のロイヤルズ戦まで、約4500試合を担当した。半世紀以上、56年もの間、ヤンキーススタジアムで選手の名をコールし続け選手の一挙手一投足を見守り続けたまさに真のヤンキースの歴史のような人だったのだ。

もちろん、過去に日本人プレイヤーの名前をコールしてきたので松井秀喜や伊良部秀輝の名前もコールしてきたのだ。ヤんキース主将のディレック・ジーターは現在でも録音されたボブ・シェパード氏の声で打席に入っている。

ボブ・シェパード氏は07年9月5日の試合後は体調不良を理由に自宅静養に入り昨年11月には正式に引退を表明していた。
そんな巨星が99歳の大往生でヤンキーススタジアムから旅立ったのだ。


ヤンキースのニューヨーカーの涙が枯れる間もなくヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレナーが心臓発作の為80歳にしてこの世を去ったというニュースがニューヨーク中をかけめぐった。



1973年というから約37年前にジョージ・スタインブレナーが42歳の時に
3大ネットワークの一つCBSから当時1000万ドルでヤンキースを買収したのだ。
「人間が呼吸の次に大事なのは勝つこと」などと豪語し財力による強引なトレードでの戦力補強は、チームだけでなくメジャーリーグ全体の年俸の高騰化を招いた。
時折、ファンやマスコミから「やりすぎ」とバッシングを受けたがその言動がぶれることなく大金をはたき超大物選手を次々と獲得し「勝利」のみを追求する名物オーナーとして君臨し続けた。ボブ・シェパードと時を同じくして2007年にヤンキースの経営を実質的に2人の息子に委ね、最近は療養のためフロリダ州タンパの自宅に滞在していた。

松井にが入団し活躍したルーキーイヤーで新人王を逃した際は「私の中では、ヤンキースのために左翼を守った彼こそが新人王。ニューヨーク日本のために一生懸命プレーした」と正式コメントとして擁護する発言をするなど「勝利」至上主義ながらも温厚で心優しい人なのだ。そんな一面があることはニューヨーク市民には周知の事実でだからこそバッシングしてもオーナーとして
敬っているのだ。

そんなジョージ・スタインブレナーもまたニューヨークから姿を消した。
安らかに眠ってほしいものだがあの世でもまた「勝利至上主義」なのだろうか?

ボブ・シェパードとジョージ・スタインブレナー。

2人がニューヨークから消えたことが今はただただ残念である。

ダラス・ブレーデン 亡き母に捧げた完全試合

  • 2010/05/13(木) 00:02:51

イチローが悲願の優勝を狙うアメリカンリーグ西地区。松井が移籍してきたアナハイム・エンゼルス、大型補強でリーグ屈指の強力打線を形成しているテキサス・レンジャース、若手育成システムに絶対の自信を持つオークランド・アスレチックスにマリナーズを加えた4チームでしのぎを削るのだが序盤戦を終え本命視されていたマリナーズとエンゼルスの不振で混戦模様だ。そんな中でオークランド・アスレチックスの若手左腕が起こした奇跡の話です

オークランド・アスレチックスに所属するメジャー4年目の26歳の左腕ダラス・ブレーデン。





5月の第2日曜日はアメリカでも「母の日」とされこの日はアメリカ全土で「乳がん撲滅キャンペーン」が大々的に展開されていた。この日オークランドで行われたアスレチックス対レイズの試合も例外でなく「乳がん撲滅キャンペーン」にちなんで「ピンクリボン」が観客に配られ球場内のあちらこちらがピンク一色に染まった。

アスレチックスの先発は昨年8勝を上げプチブレークし若手エース格に成長したダラス・ブレーデン。





ダラス・ブレーデンはこの日を特別な思いを胸にマウンドに上がっていた。ダラス・ブレーデンは高校時代に乳がんで最愛の母を亡くしているのだ。深い悲しみに襲われたダラス・ブレーデンは一度は野球をやる気力さえ失い練習もさぼりがちになったそうだ。そんなダラス・ブレーデンを救ったのが母方の祖母だったのだ。「貴方のお母さんは私に野球をしている自分の息子の話ばかりしてたのよ」「ダラスはきっと立派なプロ野球選手になるのよ」と生前の秘話をダラス・ブレーデンに話し野球で母親に恩返しするように説いた。祖母もダラス・ブレーデンが野球に没頭できるようと身の回りの世話を一手に引き受けた。

ピンクのリストバンドをしたこの日のダラス・ブレーデンには野球の神が宿っていた。乳がんでこの世を去った母親の魂がのり移ったような快投。打者27人に対し投球数109球。6奪三振、内野ゴロ7、フライ14.大リーグ史上19人目の『完全試合』。

最後のバッターを内野ゴロに打ち取り大記録を達成した瞬間、ダラス・ブレーデンは誇らしげに天高く人差し指を突きあげた。誰よりもその姿に大きな拍手を送ってたのがピンクの帽子をかぶって試合を見守っていた祖母だった。試合後のベンチ前では祖母と涙ながらに抱き合った。人目をはばからず大粒の涙を流した。

「しばらく楽しめない母の日が続いたけど祖母の前で完全試合を達成できて本当にうれしい。それと母がいる空の下でね」球場全体が涙のスタンディングオーべーションに包まれたことは言うまでもない。


ダラス・ブレーデン。野球の神様に微笑まれた選ばれしピッチャーだ。今後の活躍にも期待している。

平林岳 メジャーを目指す審判員

  • 2010/04/06(火) 14:53:24

ベースボールの本場アメリカ・メジャーが今や世界中の野球人の憧れであろう。海を渡った日本人プレイヤーも少なくない。野茂、イチローの活躍に刺激されてか日本プロ野球の成功者が更なる高みを目指して挑戦する者もいれば日本球界で挫折した者が新天地を求めて挑戦したり、アマチュア球界から日本プロ野球を経験せずにいきなり世界デビューを志しマイナーリーグから挑戦している若者まで沢山いる。言葉の壁やボールの違いや文化の違いなどから実力通りに力を発揮できずに夢破れて表舞台を去る選手も沢山いたが今や日本人プレイヤーのレベルは世界トップレベルで、どの球団からもどのポジションでも必要とされている。

そんなメジャーの舞台に挑戦し日本人初の快挙を遂げた人が今日の主役である。メジャーでジャッジすることを夢見てパリーグ審判部長の肩書を捨ててまで挑戦したひとりの審判員、平林岳さんである。





2005年に海を渡り長く研修の日々を過ごし言葉の壁や細かいルールの違いに戸惑い、ルーキーリーグから1A、2A、3Aと着実にステップアップした平林岳さんは今年初めてオープン戦とはいえメジャーの塁審を務め球審まで務めた。夢のメジャー審判員にまた一歩しかも大きく近づいたのだ。





日本人審判がメジャー昇格となれば凄い事である。これはマイナー契約の日本人プレイヤーがメジャーに上がる事の比ではない位難しい事であるのだが・・・。日本では大きく報道されることもなく世間に知られていないのが残念でならない。もし公式戦で一試合でも審判を務めるようなことがあれば即、野球殿堂入りをしてもいい程の快挙であることを知ってもらいたい。言葉(英語)の習得に始まりルールや文化に違いを克服しながらプレイヤー以上に競争が激しい狭き門である。
そもそもアメリカメジャーの公式戦開催数は決まっている。強固な審判組合により審判の高額な報酬や参加する試合数などが保障されており定年がなければ引退勧告もない。日本の野球界では審判はあくまで脇役扱いだがアメリカ球界では相当なステータスでありその権威と地位は選手以上に保証されているのだ。2Aから3Aに昇格した時も2Aの審判が怪我をして急遽空きが出たところに丁度空いていた平林氏が就いただけで怪我をした審判には申し訳ないがラッキーだった。そこから大きなミスする事なくその地位をキープしている平林氏もかなり凄いのだがそんなラッキーがないと簡単に昇格できない世界である事を覚えておいてもらいたい。





平林氏の当面の目標は「バケーション・アンパイヤ」である。3Aに所属しながらもメジャー審判の休みが重なった時の助っ人的役目だが、ここもかなりの競争率で簡単になれるものではない。その一歩がオープン戦の審判である。アメリカの野球ファンは試合が公平かつスムーズに進行されない事を一番嫌い、その役目はひとえに審判にゆだねられている。だからこそ高い報酬が約束されいるのだがオープン戦といえど審判の競争は半端なものではない。

大きな夢に向い孤軍奮闘する平林氏がメジャーの審判に立つ日を心から応援している。

ランディ・ジョンソン

  • 2010/01/07(木) 00:33:43

メジャーリーグから突然ビッグニュースが舞い込んできた「ビッグ・ユニット」ことランディ・ジョンソンが今季限りの引退を発表したのだ。





2m08cmの長身から投げおろされる150kmを超える速球と高速スライダーを武器に6球団を渡り歩き通算303勝をマークした大リーグ屈指の人気左腕が46歳になった今年、引退を決意しファンを悲しませた。奪った三振はノーラン・ライアンの通算5714個に次ぐ歴代2位の4875個。若かりし頃はコントロールに難があり勝ち星の割に負け数が多く安定感に欠いていたがサイドスロー気味のスリー・クォーターに変えてから球威は落ちずにコントロールも安定しさらに球の出所が相手バッターから見えずらくなり勝ち星も増え、防御率も上がりメジャー最高の左腕として名をはせた。

40歳を超えてなお進化し続ける「ビッグ・ユニット」は完全試合を達成したかと思えばメジャー全30球団から勝ち星を挙げるなど活躍は衰えしらずだった。勿論、年齢から剛速球で押しまくるタイプでは通用しなくはなったがコントロールとスライダーのキレで勝負する技巧派に上手くモデルチェンジし45歳になった昨年も8勝をあげ史上最年長300勝投手になった。

ダイヤモンドバックス時代は悲願のワールドチャンピオンにもなりしかもシリーズMVPも獲得するなどサイヤング賞を5回も受賞するなどその輝きは後世に伝えられるべき左腕だったろう。

「ビッグ・ユニット」。口髭が特徴の長身左腕ランディ・ジョンソン。ユニフォームを脱ぐのが本当に残念だ。



松井秀喜  チームの為にワールドチャンピオンの為に

  • 2009/11/13(金) 00:26:08

「皆様に大変迷惑をかけました。本当に申し分けない。しっかり治して必ず戻ってきます」
レフトで守備中に手首骨折という大アクシデントに見舞われ長期離脱を余儀なくされた松井がファンに対し手術を終えたばかりの病院から送った最初のメッセージだ。
過去に怪我をしてファンに謝ったメジャーリーガーはいなかった。日本のプロ野球選手でもいなかった。そんな松井が度重なる膝の故障、手術を乗り越えワールドチャンピオンになった。




難敵ペドロ・マルティネスから放ったホームランでヤンキースは9年ぶりにチャンピオンを奪還した。ご存知の通り松井は見事MVPに輝き十二分にチーム優勝に貢献した。




今季契約最終年であるピンストライプのユニフォームを着て躍動する松井が手にしたかったものは来季以降の契約でもMVPでもなかったはずだ。本当にチームの優勝をだけをめざしチームに貢献できる事だけを願いチームの意向には全て従ってきた。
好調時でも休めと言われればベンチに下がり慣れない代打起用も最低限の仕事をやり遂げた。全てはチームの為に。ワールドチャンピオンの為に。





今年どれだけ活躍しても「来季松井はニューヨークにはいない」というのは既定路線だった。
チームの主力は軒並み30歳代後半を迎えキャッチャーのポサダも足腰の衰えからフルシーズン、マスクをかぶるのは難しく来季からDH専門になる予定だったしサードを守るA・ロッドも昨年10年以上の超大型契約を結んだものの守備の負担軽減からサード専任でなくDHとの併用というのもチームの方針だ。ショートを守るミスターヤンキース・ジーターも今季はゴールデングラブ賞をかくとくしたものの35歳になり衰えは否めない。

ライバル・レッドソックスから移籍してきて派手な活躍はしていないものの足と堅実な守備で貢献してきたデーモンも37歳になる。チーム高齢化を早く解消するのも常勝軍団として必要不可欠な事案であった。松井自身の守備に対する意欲はちっとも衰えていないし急激に足腰が弱ったとも思えない。
しかし両膝を手術し足も速くなく肩もそんなに強くない松井にヤンキースは守備面では一切期待していない。つまりDH専門職人としか考えていないのだ。

そんな松井に払う給料は決して安くなく金満ヤンキースにおいてもコストパフォーマンスはいい選手ではない。この見解はあくまでビジネスとして考えたらの話しではあるが・・・・

そんな状況下でも松井は今出来る最高のパフォーマンスを発揮し続けた
。今季、何度も松井のバットでチームはすくわれた。前半は手術明けの膝の回復が思わしくなく満足な成績は残せなかったが後半は膝の痛みも緩和し本来のバッティングを取り戻しこのポストシーズンに大爆発したのだ。

ファンに対する熱い思い、チームに対する貢献心だけで戦う松井のスタイルはもっと褒め称えられるべきではないだろうか?
「チームプレー」簡単な言葉ではあるがここ数年ヤンキースが大型補強を重ねながら毎年の様に優勝候補と言われながら勝てなかった根源がその一点にあったといっても過言ではないはずだ。
そのチームに「チームプレー」を積極的に取り入れた松井の評価がもう少し大きくてもいいような気がしてならない。

「それでも松井はヤンキースを去る」こんな見方がファンの間では当然のようにまかり通っている。
契約上、チーム事情でそれは仕方がないのかもしれない。

それはそれとして「松井」の名が「松井の考え」がもっともっとフューチャーされてもいいのではと僕は思う。



ニューヨークヤンキース

  • 2009/10/02(金) 03:59:37

アメリカ・メジャーの名門ニューヨークヤンキースが3年ぶりの地区優勝を飾った。

昨年は14年ぶりにプレイオフにさえ進出できなかったチームが一年で地区優勝に返り咲いた。

長年ヤンキースを率いたジョー・トーリ監督の後を受けたジラルディ監督が掲げた”変革”が実を結んだ結果だ。

総工費1200億を費やした新スタジアム建設にCCサバシアやバーネットという大型先発陣にテシェイラにスィッシャーといった大型野手を大金をはたいて獲得したことを思えば優勝しても当たり前の様に思われるがその”当たり前”が決して簡単ではないのがプロの勝負の世界だ。

トーリ監督率いた時は「紳士」がチームカラーで「長髪、ひげの禁止」から派手なパフォーマンスもご法度とされてきた程の厳粛かつ統制のとれたチームだった。そんなチームカラーから一変し「自由」を掲げたジラルディ監督。

クラブハウス内では禁止されていた大音量の音楽を認めたり選手に個性をうしなわさせない配慮が随所のみられた。移籍してきた選手が多くそれも各チームのスターが集結した超スター軍団をまとめる為にキャンプ初日には練習メニューをキャンセルしなんと首脳陣、コーチ、選手全員参加のビリヤード大会を開き親交を深め合うなどジラルディ監督は「自由と和」を重んじた。

伝統あるヤンキースでは前代未聞、球団史上「初」の試みにジラルディ監督は全てを賭けたのだ。
紳士的雰囲気を重んじるあまり個性的な選手が萎縮したり重圧に負ける事を避けた手腕に今さらながら大きな評価を得ているようだ。
「この戦力で負けは許されない」「ヤンキースの伝統を汚した」と開幕前は批判的なマスコミもこの圧勝劇には「脱帽」するしかないほど順調に事が進んだ。
至れり尽くせりと評判の総工費1200億を費やした新スタジアムに唯一足りなかったもの。
それが「3回のシャンパンがしみ込んだ絨毯だ」と言われてきたがまずは1回目のシャンパンをしみ込ませた。

リーグ優勝そしてワールドシリーズ制覇あと2回は今年中に達成できるような気がしてならない。

関連ブログ・・・・ ヤンキースの敗北

イチロー  世界最高のトップバッターの証明へ

  • 2009/09/20(日) 17:31:53

イチロー関連過去ブログ 

?イチロー  世界一の『頑固者』
?夢の祭典の主役「イチロー」
?イチロー 最後に決めた千両役者

イチローの9年連続200安打に沸く日本のファンを尻目にイチローの評価がアメリカ国内で下がっているようだ。
実際200安打達成で「号外」が出るほどの日本と地元紙は別にして写真も掲載されず3行程の記事が辛うじて掲載された程度のアメリカでは確かに大きな差があるのかもしれない。
別の見方をすればそんな大記録もイチローにしてみえば極々当たり前の事で大きく取り上げる事でもないとも取れるがそれにしても扱いが小さすぎる様に疑問に思った

イチローがメジャーにやってきて過去8年間で年間200安打、打率3割と共にずっと続けてきた記録があるのをご存知だろうか?

「30盗塁」「100得点」「ゴールデングラブ賞」である。ちなみに追加していえばオールスターも連続出場している。これもかなり凄い事だがここでは少し置いていて「30盗塁」「100得点」「ゴールデングラブ賞」について述べてみたい。

「30盗塁」「100得点」「ゴールデングラブ賞」は一番バッターとしてリードオフマンとして走・攻・守の全てにおいてイチローは一流であり続けた証である。この記録がついに9年目で潰えようとしている。ここにアメリカのコアな野球ファンの中では少しばかりイチローの評価が下がっている原因があるようだ。

今季はWBCの不振からか胃潰瘍でシーズンのスタートに躓き足の故障も重なり出場試合が少ないのも大きな要因だろうがファンや関係者はイチローの足、肩に若干の衰えを感じているのかもしれない。

特に打率よりもヒット数よりもファンや関係者が重んじると言われる「得点」は特に大きな低下が否めない。チームは残り18試合を残してイチローの得点は「75」。今季に100得点を記録するには18試合で25点。一試合1点でも記録は潰えてしまうのだ。

「得点」というのは何度ホームを踏んだかという記録である。つまりはイチロー自身の得点を重ねるには自らホームランを打ってベースを一周しホームを踏む以外はイチローが出塁して後のバッターがイチローをホームに返すようなタイムリーヒットやホームランを打たなければ記録されない。なんとも他人任せな記録であるのだがトップバッターの役目はヒットを打つ事でなくいかにホームに帰って来るかを重んじるアメリカ国内の風潮からすればイチローは最高のトップバッターではないのかもしれないのだ。

確かに野球というスポーツは得点を取り合い守りあうゲームなのだからその風潮に異論はないが後続のバッターや戦術、チーム事情などに左右される記録を重んじるあまりイチローが世界最高のトップバッターではないというのはいささか不思議であり納得できない。
35歳になって尚、進化し続けているといってはばからないイチローのイチローたる所以を証明する為にも残り試合に9年連続の「30盗塁」「100得点」「ゴールデングラブ賞」を成し遂げてもらいたい。

イチローが世界最高のトップバッターである為にも・・・。



川上憲伸  苦悩するエース

  • 2009/08/09(日) 00:15:19

ブレーブスに入団した川上憲伸。
WBCで調整方法が狂った松坂よりも往年の球威に衰えを隠せない上原よりも確実に活躍するピッチャーだとシーズン前は踏んでいた。

しかしいざ開幕したら中4日の登板に硬く傾斜の強いマウンドに幾多の日本人エースが苦しめられてきた滑る球や移動時間や移動距離、審判によって定まらないストライクゾーン、言葉の壁や投げ込み不足などに悩まされ思うような結果が残せていない

メジャーに来て日本人投手しかも各球団のエースだった投手がぶち当たるハードルは多い。
川上憲伸もその「違い」に戸惑いを隠せないようだ。

それでも言い訳を嫌う男気あふれる男は自分の中でだけもがき苦しんでいる。ここまで2度先発を飛ばしたが今季日本人先発投手では唯一DLに入っていない。勿論大きな故障を抱えたわけではないのでDLに入る必要もないがここまでの川上のパフォーマンスでは一度休ませる方法もあったかもしれない。
現に川上自身も「日本だったらギブアップさせてくださいというところもあったが、それを乗り越えてきている」とコメントしている。ギリギリのところで踏ん張っている様子がみてとれる。

そんな川上に改めてアメリカのメジャーの現実を知らされる事件があった。

ある日の練習前にジェフ・フランコアとトランプをしてリフレッシュしていた。そんな時チーム関係者に呼び止められたフランコアはその足でチームを去ったのだ。トレードが通告されすぐに移籍先のチームに合流する為チームを離れた。練習後にロッカーに戻った川上はすでに姿を消しロッカーも片付けられていたフランコアの移籍を関係者から聞きおどろいたという。
フランコアは春のキャンプから、親身になって接してくれたチームメートだった。ゴルフも誘ってくれた。メジャーでは頻繁に起こるとはいえ、割り切ることはなかなか難しかったようだ。フランコアは「これも野球の一部さ」と優しい表情で話したそうだが川上は消え入りそうな言葉で「慣れなきゃいけないのかな」と何度も自問自答していたらしい。

川上は自身のパフォーマンスに満足したことなど今季は一度もない。配球の面にしてもまだまだ手探り。不安定なストライクゾーンを審判に確認することもできずもどかしさは募るばかりだ。

こんなナーバスになった川上を見たことはなかったと思うしこれが日本で輝かしい実績を誇ったエースかと目を疑いたくなる。しかしこの逆境を乗り越えた時こそ本当の川上憲伸の姿が見れるのではないかと期待している。



高津臣吾

  • 2009/05/26(火) 01:30:51

日本歴代1位の286セーブ。日米通算313セーブの大記録を持つ野村ヤクルト最強時代の名ストッパー高津臣吾。




40歳になった今季所属チームはないが今なお現役にこだわりトレーニングを続けている。
ヤクルト黄金期を支えた名ストッパー。サイドハンドから繰り出されるシンカーは抜群のキレとコントロールで相手を翻弄した。
広島出身の無名のサイドハンドは高校時代も控え投手であったし亜細亜大進学後も当時プロ球界を席巻したあの小池の陰に隠れ万年控え投手として日陰を歩き続けた。
そんな高津もプロ入り後、野村監督と古田捕手に見出され絶対的ストッパーとしてチームを支えた。7色のシンカーと言われ微妙な握り方や投げ方の変化で急速も違えば球の軌道も変わるというキャッチャー泣かせの球を武器に時には内野ゴロを打たせ時には空振り三振を取れる器用なピッチャーだった。

なにより精神的タフさには定評が有り、どんなピンチな場面や息詰まるシーンでも笑顔を見せるなど余裕を感じさせるハートの強さはまさにストッパー向きの性格だった。

ヤクルトで黄金期を支えた後あこがれのメジャーのマウンドにも立ちヤクルト復帰後も衰えたフィジカルを十分に補う程のテクニックとハートの強さでチームをささえ続けた。しかし年齢的な衰えは否定できず解雇され新天地に韓国を選び現役ストッパーにこだわりを見せた。
そんな高津が韓国を去り新たにアメリカでメジャーのスカウト相手にトライアウトを受けたというニュースを目にした。現役続行を熱望している高津とその経験を買いたいメジャーの思惑は一致するものの即採用、契約とはなかなかいかないだろうが40歳という年齢を考えてもおのバイタリティーは本当に凄いと思う。
ドラフト候補生も交じるとはいえ格下の大学生打者8人を相手に安打性0の“完全投球”。

高津は計算し尽くした変化球とストレートのコンビネーションと抜群のコントロールを見せスカウトをうならせたらしいれた。

「ゴロで打ち取る投球を見せてくれと言われ低めを意識して投げてみました」と相変わらずの”高津節”で報道陣を笑わせたがその目は自信にあふれていたという。
40歳の現役続行。メジャーで復活という青写真が高津の脳裏に出来上がっているかどうかは不明だがチャンスがある限り挑戦をする姿勢に熱いものを感じる。
古田が話していた事を思い出した。

「ヤクルトが強かった時代の最大の功労者を挙げるとしたら間違いなく僕ではない。石井一久でも伊藤智仁でも宮本でも飯田でもない間違いなく高津だ。あいつがいなかったらヤクルトは優勝していなかったかもしれない。野村監督も本当はそう思っていたに違いない」

その言葉がさらに説得力を増したニュースだったと思う。
メジャー復帰を心から祈っている。



上原浩治? メジャー初登板で見せた投球術

  • 2009/04/11(土) 22:17:30

関連ブログ 上原浩治


関連ブログ 上原浩治? 念願のメジャーへ

新天地メジャーでの初先発で初勝利。上原が躍動した。
地元ボルティモアの熱狂的ファンの大歓声を浴び「めちゃめちゃ楽しかった」と声を弾ませたオールドルーキーはまさに”野球小僧”の顔だった。

上原のここ一番での勝負強さやハートの強さは何度も見てきたつもりだったが、舞台を憧れのメジャーに移してもやはり際立っていた。

相手は同地区のライバルでスター選手軍団のヤンキース。流石に緊張し、リズムを崩すのかと思いきや全くもってプレッシャーを感じさせない快投に改めて上原の凄さと球のスピードや変化球のキレだけでない投球術の必要性を感じさせてもらった。

結果5回で82球を投げて打たれたヒットが5本、1四球を与え1失点。しかし奪った三振は0だった。

納得の初登板だったと思うが、一球、一球の球の凄さは正直感じなかった。

上原が巨人に入団したその年に20勝をあげたのだがその時のインパクトは今でも強烈に残っている。あの球を持っていれば当時でもメジャーで大活躍できたはずと確信している。あれから10年が経ち単純にフィジカル面でポテンシャルは落ち、故障がちの足や肘の不安が付きまとっている今、あの剛球と抜群のキレを見せたフォークやスライダーはもう投げられない。

しかし、10年積み重ねた経験や知識が球に力以上の何かを宿して見事に打ちとっていく。まさに投球術だ。

コントロールに気を使いランナーが出てもクイック投法でランナーを釘付けにし一球、一球のボールに意味を込めて投げ込んでいた。途中、野手のエラーでピンチを広げた場面でも冷静にコントロールしその存在感を見せ付けた。ピンチの場面でも顔色ひとつ変えずに後続を断つ安定感はさすが海千山千のオールドルーキーと評したい。

時に派手なガッツポーズを見せチームを鼓舞し自分を高めることも忘れなかったあたりはさすがの一言に尽きる。

今の上原にはこの日のピッチングの様にバッタバッタと三振をとるほどの剛球もなければ決め球もない。それでもアウトは積み重ねられる。つまらせてはゴロやフライを打たせてアウトを重ねていく姿に新しい上原を見た。

この調子でいけば20勝は無理でもそこそこの勝ち星をしっかり計算できる先発になれそうだ。
少なくとも先発陣が手薄なボルティモアにとっては最高のピッチャーの一人として監督の構想に入った事だろう。上原の存在感を示すのに十分な今日の初登板だった。



アメリカ野球界に学ぶ事

  • 2009/03/05(木) 17:46:11

メジャーきっての変わり者。風貌も個性的だがチャンスにはめっぽう強い強打者ラミレスがドジャースと契約を更新した。
その額2年で約44億円(単年22億)。不景気どん底のアメリカでこの契約。ラミレスの存在価値がそれだけあるのか?好景気なら幾らの値段がついたのだろうか?と考えていてちょっど疑問に思い調べてみた。

名門ニューヨーク・ヤンキースの今お騒がせしている”旬”な男アレックス・ロドリゲスが史上最高の10年約302億円で契約を更改したのも記憶に新しい。
単純に1年の年棒で計算すると約30億2000万円。シアトル・マリナーズのイチローも5年約109億8000万円だから年棒で約21億9600万円となる契約を結んでいる。日本のプロ野球で最高年棒はあくまで推定だが阪神の金本の6億5000万円。一流と呼ばれる選手の年報は1億円といったところか?メジャーで年棒10億円を超える選手が50人以上はいるのに比べると随分低い気がする。

選手にそれだけの高額年棒を支払いながら、メジャーの各球団はどんなやりくりをしているのだろうか。つまり採算がとれるのかと心配になる。
おもに入場料。メジャーの平均は約2500円。日本とさほど変わらない。しかし観客動員数ではメジャートップのヤンキースはでも試合平均2万6365人。対して日本のトップ阪神はなんと4万3669人。単純に入場料収入だけだと日本が圧倒的に多い。
しかもメジャーの入場料収入は球団に入るのではなくメジャーリーグ機構に吸い上げられる。それどころか全国ネットのテレビ放送権料グッズの販売収入などもメジャーは機構側に入り各球団に分配される。

日本球界では楽天を除くほとんどの球団が毎年20〜30億円の赤字を出しているがメジャーでは30チーム中25チームが黒字。大赤字とされるヤンキースでさえ地元ローカルテレビの放送権料が含まれていないため実際はトントンもしくは黒字に転換するといわれている。

地元(ローカル)有料チャンネルに当前のように金を払って野球を見るスポーツ好きの視聴者に支えられた球団が好選手に高額年棒を払えるというわけだ。

入場料・グッズ収入頼みの日本のあり方ではなかなか採算をとるのはつらい。まずは収益分配制度など赤字球団救済策などをアメリカに見習ってはどうだろうか?選手の地位確保はもとより球団経営の健全化を招き野球界がもっともっと発展する気がするのだがどうだろう。



松坂大輔スタイル

  • 2008/10/14(火) 03:42:43

松坂大輔という投手はメジャーでも最高級の実力を持ちながらメジャーに対応しきれないほどの自分のスタイルを持つ。
ある意味、メジャーに似合わない投手であろう。





「肩は消耗品」とされ過保護なまでに守られる肩への負担。投球練習の数や遠投の距離・球数、試合中の投球数に登板間隔まで事細かく制限され、肩・肘の故障には敏感すぎるほど神経質なメジャーにおいて松坂の調整法はとにかく全力で多くの球数を投げ込み肩の張りを感じるまで苛め抜くというものだし、試合中においても四球をだしても三振の山を築き一試合平均150球近く投じ試合を作っていくタイプなのだ。

ところがメジャーに移籍してからは投球練習も制限されキャッチボールだけでも担当コーチが数を数えて報告を上げるほどで試合でも100球程度に制限される為5回を投げたあたりで交代を余儀なくされる。
それが松坂の良さを消してるのではないかと昨年から僕は感じていた。
しかし松坂大輔の順応力というか適応力は僕の想像の範中を簡単に越えていった。たしかに四球も多く、球数も多いがそれを気にするあまり昨年は小さくまとまったピッチングをしようとしてストライクを真ん中に集めすぎ集中打を浴びノックアウトされ続けていた。

しかし今年は少し違うようだ。
その典型的な投球が一番大事な試合であったろうリーグ優勝決定戦の初戦で見れた気がする。初回、立ち上がりから制球が定まらず早くも2つの四球を与えて2死一、ニ塁のピンチを招き好調の5番クロフォードを迎える打たれると一気に流れがレイズに傾きこの試合どころかシリーズ全般に悪い流れを招きそうな大ピンチだった。
打者クロフォードに対し4球投じ1ストライク3ボールと苦しくなる。
キャッチャーのバリテックのサインは真ん中ストレート。四球を恐れたメジャーでいう当たり前の要求に対し、執拗に首を横にふり厳しいコースにスライダーを投じた。中途半端にストレート投じて長打をあび大量失点するなら四球でも構わないので全力でひとつのアウトを取りにいく。

結果、クロフォードには四球を与えるが続く6番打者を打ち取り無失点で切り抜けた。初回に投じた球数は実に27球。予定の100球の内3分の一を初回だけで投げた形ではあったが「打たれるくらいなら歩かせ、打ち取りやすい打者でピンチを脱する」松坂の真骨頂が発揮され試合の流れは大きくレッドソックスに傾いた。

メジャーの常識に苦悩する松坂が見せた意地の抵抗と高い順応力に改めて凄みを感じた。いつか松坂のスタイルがメジャーの主流になるような気さえした。

関連ブログ 松坂大輔 神が宿リ続ける日本の怪物

タンパベイ・レイズ  岩村明憲

  • 2008/10/09(木) 15:15:11

『レイズ』。

昨年まで『デビルレイズ』と名乗っていたアメリカンリーグ東地区のお荷物球団だ。球団創設10年で地区最下位9回という弱小チームだったはずのチームがプレイオフ進出はおろか地区優勝なんかは夢物語とされてきた。
同じリーグの同地区にはあの金満球団「ヤンキース」や今や完全に呪いが解けた感がある常勝軍団レッドソックスなど強豪チームがひしめきあっている地区であるのだからその「夢」は叶わぬ幻の世界だった。

そこに一人の日本のサムライが入団し奇跡の躍進を見せた。男の名は岩村明憲。宇和島東高校時代に名将上甲監督に「100年に1回出るかでないか少なくとも自身では初めての才能」と言わしめた天才はヤクルト入団後も着実に力をつけ念願のメジャーに渡った。

ルーキーイヤーでもチームではかなり年上のほうだったし実績もあったのでチームメイトには慕われ、弱小チームにはなくてはならない存在だったようだ。

弱小チームだけに観客動員も伸び悩みそれ故、球団の経営も苦しく選手の総額年俸はメジャー30球団で29番目という貧乏球団だった。
しかし、アメリカのドラフト制度は弱小チームにその指名権に優先があるためその年のNO,1アマチュア選手はこぞってデビルレイズに入団していた。「アマチュア⇒デビルレイズ⇒メジャー」と揶揄されるほど一流の可能性を秘めた若手選手の大半がこの球団に集まっていた。その才能あふれる選手達に目をつけたのが岩村だった。「こんな順位でくすぶっている選手達でない自信をつけ経験をつんだらとんでもない事をなし遂げるメンバーだ」と。

つたない英語で懸命にコミュニケーションをとり自身の野球感を言葉や態度で示し続けた。時には通訳を介し調整方法の全てを伝授した事もあったそうだ。

可能性を感じた若手三塁手の為、プライドを捨ててまでセカンドへのコンバートも受け入れた。チームの為、バントや進塁打も積極的にやり若手に見せた。
そんな岩村の努力が2年目に早くも開花した。
「デビルレイズ」から「デビル」を取り除いた今季、まさに「悪魔」を取り払ったかのような快進撃。レッドソックスやヤンキースを押さえてなんと地区優勝をしてしまった。

チャーリー・シーン主演の映画「メジャーリーグ」の実写版のような「夢」の快進撃。「才能溢れる選手が自信をつけた時、とんでもない成績を残すんだな」と改めて教えてもらった「レイズ」に感謝する。「レイズ」の快進撃はまだまだとまりそうもない!



K・ロッド 

  • 2008/09/21(日) 12:13:19

イチローや城島がいるアメリカンリーグ西地区の優勝の常連はアナハイムからロサンゼルスに本拠地を移したエンゼルスだ。今年もぶっちぎりの優勝を決めたのだが立役者にK・ロッドの名を挙げない人はいないだろう。
ベネズエラ出身で26歳のクローザー、フランシスコ・ロドリゲス投手の通称である。Kは三振のK。まさに三振奪取マシンだ。

不滅といわれた1シーズンの最多セーブ記録の57セーブを簡単に更新し前人未到の60セーブも確実視されているクローザーである。
1シーズンの最多セーブ記録は57。1990年、シカゴ・ホワイトソックスのボビー・シグペンが記録したものだがこの頃からストッパーは限定1イニングが通常とされ勝ち試合の最後に出てくる投手起用が確率されはじめた。
今ではどの球団のストッパー候補も契約時から勝ち試合にしか投げないだの1イニング限定だの球数制限だのとこと細かく決められているのが普通になった。

フランシスコ・ロドリゲス投手の話しにもどすと2002年にメジャーデビューした当時まだ20歳の新鋭は当時から度胸満点のマウンド捌きだった。
当時はまだセットアッパーだったし負け試合にも登板していたがどの試合を見てもテンポよく速球を投げ込む姿にすごいピッチャーがでてきたもんだと感心したのをよく覚えている。その年、ワールドシリーズにも出場し、大きくタテに曲がり落ちるキレ味鋭いスライダーでサンフランシスコ・ジャイアンツの強打者からバッタバッタと三振を奪っていく姿に度肝を抜かれたのを覚えている。近い将来、エンゼルスのいやリーグを代表するクローザーになるのは間違いないだろうと思った選手だった。

確かに、評論家が言うように登板過多による故障が懸念される。
クローザーが3年以上続けて満足な成績を残した例は極めて少ない。近代野球の象徴とも言える投手起用の一番の弊害になっているクローザーの登板過多による故障。マリナーズの大魔神佐々木もヤンキースの象徴リベラもドジャース時代にこの記録に挑んだガ二エも故障しシーズンを棒に振ったし引退の時期を早めたとも言われている。シーズン最多の57Sの記録を持っていたシグペンでさえは94年を最後にメジャー実働9シーズンで引退してしまう。
1シーズン57セーブの最多記録を作ったにも関わらず、通算セーブ数は201。これは2007年シーズン終了時点での通算セーブ記録上位30傑にも入っていないほどの成績だ。登板過多による故障が癒えなかった結果だと本人もコメントしている。

ロドリゲス投手も近い将来大きな故障をするかもしれない。
だからこそそんな大きなリスクを背負ってまで打ち立てたロドリゲス投手の記録をもっと褒め称えてもいいのではないかと思う。エンゼルスのフランシスコ・ロドリゲス投手。
K・ロッドの名を忘れないで貰いたい。



ヤンキースの敗北

  • 2008/09/09(火) 11:04:16

ヤンキースが華々しい過去に終止符を打つ時がいよいよ来たようだ。

13年間連続で出場していたポストシーズンへの出場が極めて難しくなった。「ヤンキースの今季は終わった」と誰もが考えているようだ。
選手はもちろん、そんなことは口にしないが、クラブハウスに入れば、その空気が明らかに違ったそうだ。9月8日現在で地区の首位を行くレイズと10ゲーム差、ワイルドカードを争う宿敵レッドソックスとも8.5ゲーム差残り試合数が19試合。難しいという数字ではもはや無くなったのは誰が見ても明らかである。

最後にヤンキースがポストシーズン出場権を逃したのは、1993年のことであの歴史的ストライキで中断する以前の話。更には野茂英雄が鮮烈なデビューを飾る以前の話にまでさかのぼる。

毎年のように大型補強を敢行し金満野球の象徴だったチームが静かにその幕を下ろすことになった。くしくも今年はヤンキーススタジアム最後の年。来年からの新球場移転が決まっている。ベーブルースやルーゲーリックをはじめ幾多の伝説のプレイヤーが憧れ誇りにしてきたピンストライプのユニフォームを今年はポストシーズンでは見れないのはやはり残念だがこれも時代の移り変わりなのか?

毎年、毎年スタートダッシュに失敗しつつもどこか選手もファンも、「もう、後がない」そんな状況に苦しみながらも、楽しんでいた8月、9月のニューヨーク。今年はもう来季に向けて監督交代や大物選手のトレードなど噂が絶えない状況になっているそうだ。

近年はその金満補強ぶりやオーナーの力の陰りなどからファンが随分離れているらしい。インターネットや衛星放送の普及で野球ファンもヤンキース一辺倒からわが町のチームをひいきにしアンチヤンキースが多くなってきているらしい。
日本のどこかのチームの様だがヤンキーススタジアムが満員にならない日の方が多くなってきたこの時に一時代の終焉を迎えたヤンキースの来季以後の巻き返しを期待するオールドファンは今、どれだけいるのだろうか?

ニューヨークヤンキースの逆襲

  • 2008/08/01(金) 14:30:00

毎年、毎年同じ光景を見ている気がする。後半戦の主役、ニューヨーク・ヤンキースがいよいよ調子を上げてきた。
アンバランスな戦力バランスを諸共せず得意の後半戦の追い込みでメジャーを熱くしている。

松井秀喜にキャッチャーのポサダ、外野手で核弾頭的存在のデーモンと主力級を故障で欠きながらしかも期待の若手投手陣も不甲斐無い結果を残しているのに勝っているのだ。後半戦に入ってすぐに破竹の8連勝するなど勢いが止まらない。
お得意の補強も首をかしげる。
キャッチャーのポサダのかわりにかつてメジャー最高のキャッチャーとまで言われたタイガースのイバン・ロドリゲスを獲得したのはまだ許せるとして今季不振でマリナーズのA級戦犯と言われたDHかファーストぐらいしか守れないセクソンを獲った。更にもうとっくに峠を越えたはずのバリー・ボンズまで獲ろうとしているとかいないとか。
野球とは走攻守でプレーするものだが、今のヤンキースには「打つだけ」の選手が異常なまでに多い。それでも勝ち続けるのだからわからないものである。

そしてもっと解らないのが松井の頑固さである。
膝は相当悪いようだ。巨人時代からの古傷である膝はチームドクターが見ても手術の必要があると判断したほどで監督、GM、オーナーまでが手術し来季の完全復帰を望んでいるというのに頑なに手術を拒んでいる。何を焦っているのだろうか?そんなに焦って今季中のプレーを目指す意味が今一理解できないでいる。

今季の復帰を焦るあまり手術を拒否しチーム関係者にも愛想をつかされまさに四面楚歌状態である。
リハビリを続けていても関係者は誰一人として様子を見に来たり連絡を入れてくる者はいないらしい。それでも固辞する松井に現実は甘くない。チームは今季のプレイオフに向け着実に補強している。「打つだけ」の選手が多いとはいえ松井もその一人だったのだから松井の後釜をどんどん補強しているのだ。もう松井の戻ってくる場所がないかのように。

「いいのかそれで?」と松井ファンなら思うのだろうがニューヨークのファンは今年最後になるヤンキースタジアムでのワールドシリーズ進出の為にマツイの名は完全に忘れようとしている。

ブラッド・ジーグラー  メジャーのオールドルーキー

  • 2008/07/29(火) 17:00:22

アメリカのメジャーリーグに面白いオールドルーキーが現れた。

オークランド・アスレティックスの28歳ジーグラー。

メジャーでは珍しいサイドスローのジーグラーはデビューからの連続イニング無失点を27イニングに伸ばし101年ぶりに新人記録を更新した。近代野球では前人未到の快挙である。
僕がたまたま見たこの日もジーグラーは強力打線が売り物のテキサス・レンジャーズ戦の7回からリリーフ登板した。大きな拍手と敵ファンからのブーイングで登場したサイドスローはこの日も2イニングをピシャリと押さえ記録を達成するとともにチームの勝ちに貢献した。

5年ものマイナー暮らしを経て幾多のフォームの矯正に取り組むなど苦労に苦労を重ねた28歳は5月末にメジャー昇格した。故障者が相次いだチーム事情と重なり昇格した、いわばラッキーに過ぎなかったらしい。
「メジャー選手になるには選手生活にあるたった一度のチャンスをモノにしないといけない」マイナーで長く過ごしてきたジーグラーの重みある思いだった。
「格別な気分。ここに上がってきてから、一生懸命やってきたという実感はある。このように特別な経験をしたのは初めて」とインタビューを受けたオールドルーキーはそう笑った。「ノーヒットノーランやパーフェクトゲームと同等の価値がある。彼がマウンドに上がると、スコアボードにゼロを積み重ねてくれるという期待が沸く」とチームメイトも祝福した。

今やメジャーは日本を含むアジア各地のプロで名を馳せた選手が多額の契約金でやってくるし、プエルトリコやドミニカさらにはキューバなどの野球先進国からスカウトや代理人が連れて来た大物がメジャー契約を迫って押し寄せてくる多国籍戦国時代だ。

こういった時代に地道に1Aから這い上がってきた苦労人がアメリカンドリームを手にする光景になんとも嬉しく思う。
ブラッド・ジーグラー 28歳。遅咲きのルーキーに更なる期待をよせている。



野茂英雄引退   野球界の最後の侍

  • 2008/07/19(土) 11:36:58

海を渡ったドクターKがその幕を静かに下ろした。




華々しくデビューしたあの怪物を初めて見たときらもう20年も経つ。

トルネードと名付けられた独特のフォームから繰り出される速球とフォークだけで日本のみならずメジャーを席巻した男が引退を決めた。あのスピードと重さの速球と切れ味鋭い高速フォークを操る野茂は日本プロ野球史上最高の投手の一人といっても過言ではないだろう。

ストイックで寡黙な性格と思われがちだが本当は「心優しく熱いハートをもった明るい人」なのだ。
度重なるマスコミの取材に嫌気がさしインタビューでもぶっきらぼうに振る舞うところからヒールなイメージが付きまとうが中々どうして一本びしっと筋の通った男なのだ。
かつて自らも籍を置きプロへの礎になった社会人野球界が不況の波を受け低迷すれば自ら私財を投げ打ってチームを設立したしメジャーに挑戦する日本人を含むアジア人の生き残り場所として1A(メジャーから3つ下のカテゴリー)チームのオーナーになったりと常に自分を取り巻く野球界の為に常に先頭になって立ちあがってきた男なのだ。

幾多の故障にも負けずメジャーへの再昇格を目指しトレーニングを続けた男を知る人の一人に立花龍司というトレーナーがいる。
近鉄在籍時のトレーナーだったが当時からストイックに体を鍛え野球人生を長く全うしようとした野茂とその当時はまだまだ取り入れられていなかったアメリカ式のトレーニングを推奨しようとしていた立花はすぐに意気投合しパートナーとなる。

当時はウエェートトレーニングなど皆無に等しかったのを積極的に取り入れマッサージなど体のケアにその多くの時間を割くなど今では極々当たり前のトレーニングをいち早く取り入れたコンビである。

よく野茂の事をメジャーのパイオニアと称するが実は「選手寿命延長」のパイオニアとも言われているのも事実だ。

そんな野茂が引退した。

「まだまだしたいし現役に悔いが残っているがお客さんに見せる最高のパフォーマンスができない」と短くコメントを残しただけの野茂らしい引退セレモニーだった。
「夢をあきらめない」。
同名の岡村孝子の名曲をこよなく愛し、座右の銘として滅多にしないサインには必ず「夢をあきらめるな」と書いていた男が夢をあきらめた瞬間だった。

某局のアナウンサーが皮肉めいた言葉で送った言葉「野球界の最後の侍」しかしその言葉は彼にぴったりのような気がした夜だった。




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夢の祭典の主役「イチロー」

  • 2008/07/15(火) 13:43:04

真夏の祭典・メジャーのオールスターがいよいよ開幕する。
来年新球場が誕生するため最後になるヤンキースタジアムでその祭りは行われる。
選りすぐりのスター選手が集う夢の祭典にこの男が帰ってきた。しかも堂々と自分の庭を歩くかのように。報道陣や他のチームの選手達からの熱い眼差しをあびながらゆっくりとその時を待つ男の名は「イチロー」




前日記者会見で「イチロー」はこう言ってのけた。
「ここは僕の場所。僕がいなければ始まらない」誰も彼の発言を否定しなかった。ブーイングを浴びせるん者など全くいないし反論する者さえいなかった。
それがメジャーで8年間かけてトップ選手に上り詰めた実績を物語っている。

右往左往する新人の福留との違いが如実に表れた感じがしてならない。「周りの選手が地味に見える。あの選手は来てないのか?と探してしまったしコイツは誰だ?と思ってしまう」と続けた言葉に重みを感じ凄みすら覚える。

イチローの動きのすべてをビデオに撮る選手まで出てきた。試合前のルーティンである。ランニングや柔軟体操に守備練習にベースランニングから精神集中の過程に至るまですべてがメジャー選手のあこがれでありお手本となっている。メジャーのしかもオールスターに選ばれる程の選手がまるで子供のようにはしゃぎイチローの元に集まる。凄い光景ではないだろうか?

昨年のMVPである彼は今年日本人では史上初となるホームラン競争に出場するかもしれない。
「2割そこそこの打率でいいなら確実に年間40本は打てる」と豪語するイチローの言葉に誰も疑わない。試合前の打撃練習でポンポンとスタンドに放り込むイチローのパンチ力をメジャー選手なら何度となく目にしているからだ。

「安打製造機のイチローがホームラン競争に出る」という事が全米中の注目を浴びてるのでなくイチローがホームラン競争に出て並居る怪力ホームランバッター達に勝ってしまうのではないかという興味が注目されている事に凄さを感じる。

いよいよ開幕が迫った今年のオールスター。場所はニューヨーク。
イチローが新たな輝きを見せる舞台が揃った。

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イチロー  世界一の『頑固者』

ケビン・ユーキリス

  • 2008/07/12(土) 02:46:53

ボストン・レッドソックスのユーティリティープレイヤーにケビン・ユーキリスという選手がいる。





185cmで100kgをゆうに超す体重のまさにメジャー級の体格をもつ選手だ。守備位置はサードにファーストに外野までこなす体に似合わずマルチなセンスを持つ選手である。

マイナー時代から選球眼の良さだけはメジャー級しかもナンバーワンとまで言われた選手で、微妙なコースをユーキリスが見逃したら審判は迷わず「ボール」と選択するとさえ言われるほど神がかり的な選球眼である。

アスレチックの名GMであるビリービーンは彼を「四球のギリシャ神」と異名を付けたほどだ。足が速いわけでないバットコントロールにずば抜けているわけでないのにトップバッターを任されるのはやはり選球眼の良さを生かした出塁率の高さではないだろうか?
また守備でも一塁がメインだが三塁、左翼も守れるなど使う監督としては攻守両面で頼りになる選手だろう。しかもその守備力も昨季はゴールドグラブ賞を獲得し今年6月まで238試合連続無失策のメジャー記録を続けた程の守備力を持つ選球眼と堅実性、勝負強さを兼ね備えた打撃面での貢献も高くい上に守備もどこでもこなしてくれるのだからメジャー最高クラスの選手といっても過言ではないのではないか?

そんなユーキリスが今年初めてオールスターのファン投票に選出され夢の大舞台に立つ。今からどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみである。

チッパー・ジョーンズ

  • 2008/06/12(木) 12:24:43

メジャー屈指の安打製造機と呼ばれるのはご存じマリナーズのイチロー。
その天才的な技術をもってしてもあのテッド・ウィリアムズ以来の打率4割を越える事は不可能であろうというのが近代野球の大方の見解である。今は先発ピッチャーは100球までで、後は左右のセットアッパー・ストッパーと完全分業制の投手起用の前に常に疲れていない新鮮な投手と相対しなければならず圧倒的に投手有利な状況だからだ。

しかし、今年夢の4割を目指すバッターがいることをご存じだろうか?
1990年代にメジャー史上最強の黄金チームといわれたアトランタ・ブレーブスのチッパー・ジョーンズだ。

ブレーブスといえば名匠コックス監督の元、スモルツ、トム・グラビン、マダックスといったメジャー屈指の投手陣にアンドリュー・ジョーンズにチッパー・ジョーンズと豊富なタレントをそろえたバリエーション豊かな攻撃陣とどこをとっても隙のないチームで15年連続地区優勝をするなどメジャー最強軍団だった。
その主力でありスターであったチッパー・ジョーンズが今、メジャー最高の輝きと注目を浴びている。

6月10日現在で打率がなんと4割2分。開幕してまだ2か月半であるがここまで順調にヒットを重ね夢の実現に向けて着々と打率を上げている。
35歳のチッパー・ジョーンズはもともとそのバッティング技術には定評があったものの年齢的な衰えからか足で稼ぐつまり内野安打がめっきり少ない選手になっただけに4割は無理だろうとささやかれている。
しかし四球をたくさん選べば打率は下がらないのだから決して無理ではないのではと僕は希望をもっている。

先日、衛星放送でカブスとの試合を見た。

元々遊撃手でメジャーデビューし3塁にコンバートされ近年はずっと外野を任されていたが今年はしっかり3塁を守っていた。それも打撃好調の要因だろうか。
忠実にセンター返しに徹する打撃とバットコントロールは流石といった感じがした。全くぶれない上半身、来た球に逆らわないミート、常に最短距離を通るバットの軌道・・・と野球を志す少年に見せたいぐらいの忠実なほどに守られる基本が彼の一打席に集約されていた。

確かに4割は簡単ではないだろう。あのイチローですらその可能性を問われた時に「それを求めるときっと野球が楽しくなくなる。だから無理な挑戦はしない」とハッキリ言っている。チッパー・ジョーンズもきっと同じ心境だろう。

試合後「今日も大好きな野球を楽しめたょ」と笑顔で語りロッカールームに消えていった姿を見てますます期待をもってしまったのは何とも皮肉な話だ。
プレッシャーはかけたくないが期待せずにはいられない。

チッパー・ジョーンズからもうしばらく目がはなせないだろう。




井川慶(ヤンキース)

  • 2008/05/12(月) 10:25:20

松坂大輔がレッドソックスに約50億で落札され入団した年にライバルであるヤンキースは阪神の井川慶を約30億で落札した。鳴り物入りでヤンキースの伝統であるピンストライプのユニフォームに袖を通した左腕がメジャーで活躍する姿をどれだけの日本人が想像したのだろうか?




「通用しないのでは?」と懐疑的に感じたファンの方が多かったはずだが当の本人は「やれる」と信じていたようである。
しかし140kmそこそこの直球とチェンジアップだけでは通用するはずもなく1年目は完全にニューヨーカーの期待を裏切った感じになった。オフには早速トレードの噂が飛び交うなど首脳陣も扱いに困っている様子だった。雪辱を晴らすべく臨んだ2年目の今季もオープン戦から結果が出せず開幕ローテーションどころか3A落ちになるなど活躍する場もチャンスも失っていた。そんな井川慶に待望のチャンスが巡ってきた。

相次ぐ主力の故障に若き先発投手陣の不調で浮上のきっかけをつかみそこねているチームの救世主になるべくメジャー再昇格、即先発に起用されたのだが・・・

しかしメジャー屈指のタイガース打線に打たれるは打たれるはまさに打撃投手なみに3回0/3を投げて11安打6失点。64球で終わった今季メジャー初先発の失敗は、後がない井川慶に厳しい現実を突きつけた。
「ストライクを集めすぎたのが失敗でした」と四死球0を自己評価しているのか打たれた事を何とも反省していないともとれる第一声に同じ日本人として恥ずかしいとも感じた。

さらに「(メジャーでは)少なくとも2つの変化球が使えないと厳しい」と話した監督の3A再降格ともとれるコメントを聞いて「野球をやる事には変わりないんで」と発言。これには流石に日本のメディアも呆れて物が言えない感じ

のようだ。
“背水登板”で大失態をおかしマイナーへ逆戻りの可能性があっても涼しい顔ができるそれが井川慶の凄さなのか無神経さなのかはわからないが完全にニューヨーカーから見放されたことだけは事実のようだ。



ヒルマン率いるロイヤルズ アメリカ版スモールベースボール

  • 2008/05/10(土) 13:25:57

華やかなメジャーリーグの中にあって収入も少なくここ10数年人気・実力ともに低迷していた球団が今年、日本の野球の力で大きな変貌を遂げようとしている。
昨年まで日本ハムを率い2年連続でパリーグを制したヒルマン監督が率いるカンザスシティー・ロイヤルズだ。

万年最下位のチームの再建を託された男がとった戦術はスモールベースボールだった。
その最たる作戦の成功例は開幕3連戦。敵地デトロイトで行われたタイガース戦だ。大型補強を敢行しヤンキースをゆうにしのぐメジャー最高の大型大砲打線を売り物に今季のワールドチャンピオン最右翼と呼び声が高いタイガース相手に開幕3連勝をしてみせた。

ヤクルトが巨人に対してやったことをヒルマンはやってのけたのだ。ヒルマン監督は就任後、最初の仕事として選手たちの「意識」にメスを入れた。資金力にものを言わせて大砲をそろえたチームに勝とうと思ったら、スピードでかき回すしかない。ヒルマン監督はベンチでストップウォッチを手離さず、コンマ1秒を縮めさせようとした。さらに日本ハム時代からの盟友である懐刀の白井一幸氏がビデオ映像を駆使し、相手投手がけん制球を投げる時のくせを看破して盗塁につなげる、緻密な日本流戦術も浸透させた。

白井氏はヒルマンが日本ハム監督時代のヘッドコーチだった。彼を特別顧問・臨時コーチとして招へいしたのだ。機動力で奪った1点を守りきる意識も徹底させた。春季キャンプからバント処理や中継プレーといった細かい守備練習にも多くの時間を割いた。ミスが出ると、必ずプレーを止めて、もう一度同じプレーを繰り返させた。まさに日本流の指導方法そのもので。

反発するベテラン勢を尻目に若手にとことんヒルマン流を教え込んだ。その手腕は日本古来の押し付け型でなくアメリカの誇る文化である対話法式を取り入れたらしい。
「日本野球の考え方をアメリカ方式で選手に浸透させる」軸はぶれなかったしその成果は如実に結果として現れている。
開幕3連勝がまぐれでないことを証明するかのように万年最下位のチームがトップと数ゲーム差のところで首位争いをしているのだ。メジャーで初めて指揮を取るヒルマン監督が、若いチームをまとめて、どこまで強豪に立ち向かえるか。過去4年で3回、シーズン100敗以上を喫したロイヤルズが過去の栄光を取り戻せるのか?と興味がますます湧いてきた。

元来、日本の野球は世界一だと思っている。

バントや犠打・守備力に走塁、データ解析に戦術とパワー野球に立ち向かうには十分なほどの作戦が日本の野球には凝縮されていると思っている。それがヒルマンというアメリカ人の手で証明してみせることを楽しみに思うし大いに期待したいと思う。

カンザスシティー・ロイヤルズに注目だ!!

さらば・・・ドジャータウン

  • 2008/02/26(火) 00:14:50

ドジャーブルー(メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースの愛称)の一番似合う街と言えば、本拠地ロサンゼルスでなくフロリダのべロビーチを想像させる。

言わずと知れたドジャースが60年以上春季キャンプを張る地である。

通称「ドジャータウン」。

ナリーグの名門中の名門「ドジャース」は数々のスターを輩出しメジャーリーグ屈指の人気・実力球団として今なお君臨している。ゆえにここべロビーチは歴史を彩る数々のスター選手が必死に練習し調整を重ねてきた聖地である。メイン球場である「ホルマンスタジアム」は「ドジャース」をここに連れてきたいわば聖地を作った’神’の名からである。

世界大戦後に使用しなくなった軍用跡地の開発を任されたホルマンは考えに考えた後、メジャー球団の誘致に乗りだしトレーニング施設に球場・リハビリ施設に病院、選手のリフレッシュにとゴルフ場まであらとあらゆる設備を兼ね備えたキャンプ地に作り上げた。

べロビーチの気候・施設は日本プロ野球界にも過大なる影響を与えた。V9時代の巨人をはじめ数々の球団や選手がキャンプ・自主トレ・リハビリの地に選び、ある者は再起をかけ、ある者は成功を夢見、練習に励んだ地である。

日米のプロ野球に過大な影響を残したドジャータウンがその60年の幕をおろすという。

かつては野茂英雄が魔球・フォークを投げ周囲を驚かせたブルペンに今年は斎藤と黒田という日本の誇る2人のピッチャーの姿があった。トーリ監督を新たに迎え華々しくスタートしたキャンプ。クラブハウスの駐車場で「我らのドジャースは我らのもの」と書いた旗を振る少年を目にした。

来年からはより施設が充実したアリゾナのグランデールにキャンプ地を移すらしい。

再来年には他のメジャーのチームがここでキャンプを張るらしい。

それでも「ドジャーブルー」が似合うこの街はやはり永遠にドジャースがキャンプを張ってほしいとセンチにおもってしまう。
さびしい限りだが新たなチームを愛してくれるだろう街とあの少年に別れを告げる時がもうすぐそこまで来ている。

ショーン・ケーシー

  • 2008/02/09(土) 11:23:24

デトロイト・タイガースのショーン・ケーシーという一塁手をご存じだろうか?地味で温厚な人柄で今、メジャーで一番’いい人’と言われている男である。
2年前のワールドシリーズで5割以上の驚異的な打率を残し、2本のホームランを放った。もし、タイガースが勝っていたなら間違いなくMVPという活躍を見せた好打者で僕自身それまで全く知らなかった選手だったが強烈な印象を残し今尚、僕の記憶に残っている選手である。

そんなショーン・ケーシーがボストン・レッドソックスにFA移籍が決まったというニュースを見た。

極々小さな記事が”一行”載っていただけのさびしい移籍情報だったがそれもまたケーシーらしくて良いとさえ思った。しかも年俸80万ドル(8500万円ほど)とは驚きの安さではないだろうか?確かに人柄が野球をするわけでないし性格が年俸を決める世界ではないが3度のオールスター出場や通算打率も3割を超えているような選手。しかも33歳とまだまだやれる年齢であることを加味してもやっぱり安いかなと思う。
記者会見で彼はこういった

「俺は控えで十分だょ。ただし、世界一のチームの控えだったらね」と。

世界一のチャンスを求めてタイガースに移籍し、もう少しの所まで手が届きながら夢叶わず、そしてレッドソックスに移籍してきた。レギュラーを確約した契約やトレード拒否権や何球までしか投げないなど選手有利の大型契約が頻繁のメジャーにおいて異色の契約をしたケーシーは今年「世界一の控え」になることはできるのだろうか?

皮肉にも古巣タイガースは大型トレードを敢行し、補強に最も成功したチーム。ワールドシリーズに一番近いチームと前評判はかなり高い。そんなチームを去って新天地を求めたケーシーの地味な活躍に注目していきたい。




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