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清水エスパルス

  • 2008/02/29(金) 14:49:32

Jリーグ創成期から長谷川健太・大榎・堀池巧の清水3羽ガラスに沢登が司令塔でタクトを振い、DFに森岡やMFに伊東など有望な若手を揃えた上、決定力のあるトニーニョに魔法のフリーキックを蹴るサントス、天才キーパー・シジマールと豊富なタレントを揃え静岡のサッカーファンを魅了してきたチームが「清水エスパルス」である。

旧日本リーグの「日本航空」の流れをくみ王者・読売(東京ヴェルディ)を倒すならこのチームとされたJリーグ発足時から人気・実力ともにいつも上位にいる好チームだった。

しかし、同じ静岡をホームとする「ジュビロ磐田」がJ1に昇格してからは人気も実力も低迷していってしまう。

しかし今は極めて目立つスターはないものの地道な補強でJ2に降格することなく中盤に位置し、昨年は地味に4位になっている。悲願の初優勝に向けて今季面白い助っ人を補強した。ブラジル3羽ガラスといったところか。

移籍2年目のMFフェルナンジーニョ、横浜Cから獲得したMFマルコスパウロに名門サントスで背番号9を背負った快足FWマルコス・アウレリオの3人が加わった。

トップ下で全体を指揮するコンダクターにフェルナンジーニョを置きボランチに展開力のあるマルコスパウロ。そしてFWにアウレリオ。

マルコス・アウレリオ。

この選手が面白い!167cmと小柄だが抜群のスピードと天性のバランス感覚。ブラジルのスピードスターである。昨年、名門クラブ・サントスで公式戦で16点を挙げた決定力が爆発すれば面白いチームになりそうだ。

まだまだ選手層の薄さは否めないがそこは清水伝統のチームワークでカバーできれば悲願の初優勝まで手が届くかもしれない。

ブラジル人トリオの実力も未知数だが、長谷川監督は「フィットしてくれば、そこそこはやってくれるでしょう」と期待を寄せる。

その中でも特にアウレリオ次第という不確定要素はあるものの24歳のスピードスターと心中しようとするチームの心意気に僕はかけたい。台風の目になってくれることを期待したい。

郭晶晶

  • 2008/02/28(木) 13:08:07

北京の国家水泳センターで行われている飛び込みの世界最高峰、W杯の女子3m板飛び込みの決勝が行われ地元・中国の両エース、郭晶晶と呉敏霞が登場し
白熱の優勝争いを演じた。




中国最高のスター美人アスリート郭晶晶が登場とあって地元・北京は大興奮である。

この中国が生んだ史上最高のヒロインは天才的な飛び込み技術を見せる反面、幾多の問題発言や男性遍歴を公にされ中国のみならず世界中で注目される選手である。

スポーツ雑誌よりもゴシップ紙の一面を飾った回数の方が多い極めてまれな中国の選手である。しかし実力は世界トップといっても過言ではない。

しかし、その郭晶晶は3回目の試技で大きなミスを犯してしまい最後までその差が埋まらずライバル呉敏霞に優勝をさらわれてしまう

一回目を飛ぶ直前、飛び込み台の裏で入念なウォーミングアップする郭晶晶を目にした。何度も何度も、体の動きをシミュレーションし、体のたたみ具合や跳躍のタイミングをチェックしている。
その表情は、能面のように硬かった。なぜかリラックスして見える欧米を中心としたライバル選手たちと異なり、郭晶晶には競技に向かう前から『悲壮感』を漂わせている。

いつもは試技寸前までガムを噛み音楽を聴き誰よりもリラックスした表情で試技に臨む選手がその「ルーティン」を変えるほどのプレッシャーがかかっていたというのか?

記者会見中に携帯をいじり、気に入らない質問には無視(正確には聞こえないらしいが)をきめこみ、皮肉たっぷりな答えをするちょっとした悪童ぶりが彼女の魅力でもあったのに・・・

それだけ欲しいタイトルだったのだろうか?
中国国家的ヒロインと称されその才能と美貌でエースにまで上り詰めた郭晶晶が再び北京でオリンピックで輝きを取り戻すのか?

今から楽しみになってきた。



さらば・・・ドジャータウン

  • 2008/02/26(火) 00:14:50

ドジャーブルー(メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースの愛称)の一番似合う街と言えば、本拠地ロサンゼルスでなくフロリダのべロビーチを想像させる。

言わずと知れたドジャースが60年以上春季キャンプを張る地である。

通称「ドジャータウン」。

ナリーグの名門中の名門「ドジャース」は数々のスターを輩出しメジャーリーグ屈指の人気・実力球団として今なお君臨している。ゆえにここべロビーチは歴史を彩る数々のスター選手が必死に練習し調整を重ねてきた聖地である。メイン球場である「ホルマンスタジアム」は「ドジャース」をここに連れてきたいわば聖地を作った’神’の名からである。

世界大戦後に使用しなくなった軍用跡地の開発を任されたホルマンは考えに考えた後、メジャー球団の誘致に乗りだしトレーニング施設に球場・リハビリ施設に病院、選手のリフレッシュにとゴルフ場まであらとあらゆる設備を兼ね備えたキャンプ地に作り上げた。

べロビーチの気候・施設は日本プロ野球界にも過大なる影響を与えた。V9時代の巨人をはじめ数々の球団や選手がキャンプ・自主トレ・リハビリの地に選び、ある者は再起をかけ、ある者は成功を夢見、練習に励んだ地である。

日米のプロ野球に過大な影響を残したドジャータウンがその60年の幕をおろすという。

かつては野茂英雄が魔球・フォークを投げ周囲を驚かせたブルペンに今年は斎藤と黒田という日本の誇る2人のピッチャーの姿があった。トーリ監督を新たに迎え華々しくスタートしたキャンプ。クラブハウスの駐車場で「我らのドジャースは我らのもの」と書いた旗を振る少年を目にした。

来年からはより施設が充実したアリゾナのグランデールにキャンプ地を移すらしい。

再来年には他のメジャーのチームがここでキャンプを張るらしい。

それでも「ドジャーブルー」が似合うこの街はやはり永遠にドジャースがキャンプを張ってほしいとセンチにおもってしまう。
さびしい限りだが新たなチームを愛してくれるだろう街とあの少年に別れを告げる時がもうすぐそこまで来ている。

野村忠宏   前人未到の4連覇に向けて・・・

  • 2008/02/24(日) 12:36:23

柔道と言えば日本のお家芸であった。

しかし国際化の波にもまれ伝統の白い胴衣もブルーに変わり、今度は’効果’がなくなるかも・・など世界に発信すればするほどルール変更が行われ国際ルールになっていき実力もいつしか日本も世界に追い付かれ、ぬかされたしまう時がもうそぐそこまで来ている感じがしてならない。

柔道といえばやはり無差別級の圧倒的なパワー・体格で豪快に投げ捨てる感じのイメージが強く日本で言えば山下康裕からはじまり小川直也や篠原、井上康生、鈴木桂治・・・どの時代もどのオリンピックでも常に世界をリードしてきた。
外国人のパワーを受け止め、力に変えて投げる様を「柔よく剛を制す」と表現している。柔道のだいご味を存分に堪能できる階級に人気が集まるのも無理はないし僕も好きである。

そんな無差別・重量級よりもスピード・テクニック・技のキレを駆使した階級もあることを忘れてほしくない。
そう、軽量級の60kg級である。
ここに前人未到のオリンピック4連覇を目指す天才がいることをご存知であろうか?

「野村忠宏」その人である。




自らを「大の練習嫌いの天才肌」と評し相手の研究もせず、オリンピックの試合の控室で5分前までうたた寝をしていたというエピソードを持つなどその天才ぶりには驚かさせられる。
「オリンピック3連覇」という快挙を起こしても翌朝の新聞の一面に載らない事を同じ日に行われる柔ちゃん事「谷亮子」のせいだと思っている彼は試合日をずらしてもらえないか?と国際連盟にの本気で迫ったというエピソードも持つ。

今ではすっかりおなじみの金メダルをかじって写真に納まるポーズを最初にしたのも野村忠宏だった。
アトランタ五輪で優勝した翌朝の新聞には「田村・まさかの銀、野村・まさかの金」と書かれシドニーで連覇しても翌朝には「田村・悲願の金メダル・野村も金」と書かれアテネで前人未踏の3連覇した時も「谷でも金・野村も金」と書かれるなど明るいキャラクターとは裏腹に常に柔ちゃんの付録のような扱いを受けている。
本人もその紙面の切り抜きを持ち歩きどこでも自虐ネタとして周りを爆笑の渦に落とす。柔道さながらのキレのあるトークで。

そんな野村が膝のじん帯断絶の大けがを乗り越え、更なる高み4連覇を目指し復活を遂げようとしている。

ドイツ国際に出場し決勝で敗れたものの初戦からすべて違う技で一本勝ちしてきたところを見るとやはりただものではないと感じさせられる。

久々の試合の為か「一瞬の反応が遅れた」と反省の弁、しかしつづけて「自分は負けて強くなる。きょうが第一歩」と完全復活を約束させるコメントも聞けた。

確かに衰えは隠せない、往年のスピードもない。しかし彼には経験や気持ちがある。モチベーションと集中力をさらに高め是非、北京での試合の翌朝一面を飾ってもらいたい。33歳の天才の挑戦に期待している。

黒木知宏  魂のエース・ジョニー

  • 2008/02/22(金) 14:53:41

低迷するロッテを支えた投手、黒木知宏が引退し3月15日に引退セレモニーが行われるらしい。
千葉の舞台を用意した球団の配慮が「千葉ロッテ」というチームの良さが伺える。黒木というよりも「ジョニー」という名の方がピンと来るだろう。
近年は度重なる肩・肘の故障に悩まされ全く仕事が出来なかったが、今尚「千葉」のファンからは愛され続けている名選手の一人だ。昨年のレギュラーシーズン最終戦後のセレモニーでのスタンドからは黒木がグランドにいないにも関わらず「ジョニー」コールが起こった。黒木の退団がいかにファンに惜しまれたかが窺える。

愛称の「ジョニー」は入団時に黒木自身が「ジョニーと呼んでくれ」と言ったのがそのまま定着したのだが「また訳のわからんルーキーが来たものだ」と僕は鼻でわらった記憶がある。

当時ドラフト1位で入団し現4番バッターの大村が「サブロー」と登録したのに対抗しての’おふざけ’と思っていった。
が、しかしその後は持ち前の明るいキャラクターと気合を全面に出す投球スタイルでパリーグの顔に成長するも「54番」という背番号を変えようとしなかった。

10番代や20番代のエース級の番号が空いても頑なに「54」を守り続けたのにはこんなエピソードがあった。

ルーキーのある日とある番記者に「俺が54番なんておかしい!俺はエースになるんだ!球団をみかえしてやる!54番は恥かしい番号!2軍選手用だ」とコメントした。

黒木本人にしたらそんなに悪気はなかったはずだし「頑張っていく」という意味だったかもしれないがその記事を読んだ「54番」の前任者で当時は石田打撃投手(元・ドラフト1位)は黒木に諭すように言った。「俺は怪我で一流のピッチャーになる夢を断念した。しかしお前にはその素質がある。おれの代わりに54番をロッテのエース番号・プロ野球界のエース番号に育ててくれないか?」と。

涙を流して’発言’を謝罪した黒木。後に球団に何を言われようとも「54番」の背番号を変更しなかったのはせめてもの石田に対する敬意からだろうか?そういう男である。

世界のイチローがオリックス在籍当時に「手を焼く投手一人を挙げろ」という問いに真っ先に答えたのが「黒木」の名だった。
決して球が速いわけでも、ズバ抜けた変化球があるわけではないが、エースと呼ばれる前から「球に気持ちが入っていて一番タフな対戦相手」と高く評価していた。

イチローが発した「魂のエース」という言葉が今尚、黒木の代名詞になっている。

「54番」をエースに押し上げた努力と誇り、怪我で野球が出来ない苦しみ、葛藤の全てを刻み込んだ男が静かにユニフォームを脱ぐ。

「お疲れ様でした」と心から言ってあげたいと思う。

サッカー中国代表の悪態  スポーツ大国・中国に何を思う

  • 2008/02/21(木) 12:58:59




衝撃の写真である。
フットボールではなくフットボディ。中国代表がみせたラフプレーの一端である。
「スポーツとはお互いの身体能力や戦術・ハートをぶつけ合う喧嘩である。」これは僕の持論である。続けると「そこにはルールがあるからフェアーでかつ面白い」ものだと思っている。
サッカーなら90分間の内に、「手を使わずにいかにして相手のゴールに玉を運ぶ」という根本的なルールの上にオフサイドなどの反則毎が決められている。




上の写真でのキーパーは故意ではないのかも知れない。しかし大怪我につながる危険なプレイだし下手したら死んでしまうかも知れない大きな行為に思える。

ハートを全面に出し本能のままにプレイする事は何も悪いと思わないし、むしろ僕は大歓迎だ。しかしそれはあくまでルールの中での話しである。
これでレッドカード(一発退場)にしないレフリーもどうかと思うがそれよりも大事な事は選手個人の意識の問題ではないか?中国からしたらホームでしかも因縁の相手、政治的にも国民感情からも「日本は敵国」という意識が強すぎたのではないか?感情を持つ事とプレーは別である事をわかってもらいたいが残念ながらあのサポーターのふるまいや中国が起こす様々な事件を見ても人間の品格に大いに欠ける中国国民の代表には伝わらないであろう。

多くの民を持ち多くの才能あふれる選手がどの競技どの種目にもいる中国には一スポーツファンから言わせれば楽しみで仕方がない国であるはずだ。
しかし反面、何をしでかすかわからない不気味な国である事も事実だ。
勝ち負けも大いに大事だし、「参加するだけで・・・」という発想も好きではない。
しかし一番見たいのはお互いの正当なプライドのぶつかり合い。代表戦でいうと、国と国の意地と威信をかけた戦いに感動させられるというスポーツの根源を忘れないでもらいたい。スポーツ好きな僕には残念な試合を見せられた感想を述べさせていただいた。

盛田テニス・ファンド

  • 2008/02/19(火) 18:59:49

世界テニスツアーで見事優勝した18歳の錦織圭。




松岡修造に次ぐ日本人男子2人目の快挙。
勿論史上最年少。早稲田の斉藤は「ハンカチ王子」、ゴルフの石川は「ハニカミ王子」・・・
テニスの錦織は何王子と命名されるのだろうか?錦織の凄さは専門家のコメントを聞いていただけたらと思う。

今日はテニス界のニュースターを発掘し育て上げた「盛田テニス・ファンド」について紹介したい

日本テニス協会の盛田会長が2000年に私財を投じて設立したもので世界レベルで見たら極々普通のテニス英才学校への入学・斡旋・援助をする所である。有望選手を発掘してはフロリダにあるアカデミーに留学させ、渡航費、学費、アカデミーの授業料、寮費、遠征費などは勿論のこと、専属プロコーチの費用を全てを負担し選手にはプレーだけに専念させる環境作りをしている。
総費用で年間約1000万円を担う。’ファンド’という名がついているが基本的は個人の私財でまかなっている。以前このブログで書いた「奈良くるみ」も“卒業生”のひとりだ。

関連ブログ  奈良くるみ

シャラポワらを輩出したフロリダのアカデミーはピラミッド構造を成し実力があれば中級に、さらに小人数が上級へ進む。
錦織は3年目の途中から上級入り。
選ばれた選手達との練習で才能に磨きがかった。つまり強い選手になりたければ強い選手と練習しないといけない。その為には自分がレベルアップしないと落ちこぼれになるという日本にはない厳しい環境の中に身を置くことによって技術はもとより精神的な部分が養われる。 

その経済的支援をしているのが【盛田テニス・ファンド】である。


「5年間、1人で外国で寮生活をしながら練習できる強いメンタリティーと適応力」も今後、世界で戦う上で武器になるだろう。
今後も盛田会長の“足長おじさん制度”が作った環境が、日本男子テニス界に与える影響は計り知れない。

ラグビートップリーグ観戦記   ベストマッチ

  • 2008/02/18(月) 01:25:47

ラグビートップリーグから。
今シーズンのベストマッチを見た。

リーグ無敗(史上初)で優勝を狙う王者・三洋電機とつい先日、心筋梗塞で41歳の若さで急逝した名プレイヤー市川の弔い合戦と位置づける3連覇中の東芝府中の一戦。
「市川さんは、ボクにラグビーを一から教えてくれた人。悲しいけれど、いい試合をみせるしかない」と今や日本屈指のFLの成長したベテラン渡辺は涙をぬぐいピッチに立つ。
天性のサイズとスピードを持った渡辺だったが、市川さんから黙々と地にはってボールにからみ、相手を倒すFLの基本姿勢を身をもって教えてもらったた。
それが、昨年のW杯にも出場できるほどにまで身についた。そんな渡辺のW杯出場を我が事の様に喜んでいた市川さんの思いを胸に東芝府中は戦前の劣性をもろともせずFWの集散・バックス陣のスピード。すべてにおいて三洋電機を圧倒する。

今日の東芝府中は気持ちが違っていた。

リーグ戦でよもやの4敗を喫しぎりぎり4位でプレーオフ進出したチームとは思えない出来のよさだった。
前半をリードした東芝府中は後半も運動量が落ちることなくスピード・パワーで圧倒する。

しかし王者・三洋電機も負けていない、劣勢の中でも自慢のディフェンス陣が我慢を重ね残り5分で3点差に迫る。
ここからは意地と意地、プライドとプライドをかけたガチンコ対決。途切れることのない三洋電機の波状攻撃が、東芝府中の足を徐々に鈍らせた。じわりじわりと東芝府中陣に迫り、ゴール前で得意のラックに持ち込んだ。まさに三洋電機のラストチャンス。三洋はバックスまでもがラックのもみ合いに加わった。戦術もポジションも関係ない。ボールを拾い上げたSOブラウンを、フランカー・オライリーが押し込んでインゴール。ついについに三洋電機が逆転した瞬間にノーサイドの笛が響いた。

「トーナメントは一番強いチームじゃなく、精神的にタフなチームが勝つんだ」と司令塔SOブラウンのコメント。

敗れた東芝府中もシーズン中にも見せなかった精神的タフさを十分感じれた。本当にナイスゲームだった。

野村克也   名伯楽が楽天を強くする

  • 2008/02/17(日) 11:32:13

「野球というスポーツはいかにミスを減らすかというスポーツ。だから強いとされる者が絶対勝つというスポーツではない」

楽天の監督・名伯楽、野村克也監督の持論であり毎年キャンプの初日のミーティングの第一声である。

今年、長年の監督生活のなかで初めてキャンプで「優勝を目指そう」と声をかけたそうである。
この監督のぼやきや独特の野球理論に「あまり好きでない」というファンも多いと聞くが僕は数少ない好きな監督の一人である。データ野球に「野村再生工場」と呼ばれた野球哲学は野村監督ならではのそして野村監督でしか考えつかない理論に基づいた列記とした戦術だと思う。

低迷していたヤクルトを数年で投手王国と呼ばせ常勝軍団とも呼ばせた力は今尚記憶に新しいところだ。
岡林・内藤・伊藤智仁・伊東・石井一久・西村・高津の生え抜きに田畑・吉井と他球団の戦力外選手をからめた強力投手陣にID野球の申し子古田敦也、野手陣もぶんぶん丸池山に広沢・職人土橋と俊足攻守の飯田、守備の人ショート宮本と野村好みの職人気質の選手を重宝し優勝させた。

宿敵巨人が大砲を集めるなか野村ヤクルトは伏兵を集めに集め総力戦で優勝する様を何度も目にした。
選手の素質もさることながら、飯田にはキャッチャーからセンターにコンバートさせ、吉井にはシュートを覚えさせたり、他球団を戦力外になった元広島の主砲小早川にバットを短く持つ事を教え開幕戦3連発という離れ業をさせたりとその指導振りも目を見張るものがあった。

そんな野村はヤクルトしかり阪神・楽天とその当時の弱小チームの監督を引き受ける。好んでいるかのようにも見える。今の強い阪神の基礎を作ったのは間違いなく野村監督だと言うことも忘れずにいたい。

楽天の投手陣を見てみると田中・岩隈・朝井・永井・ルーキー長谷部と質、量ともにまだまだである。若いし、線が細いし信用度も大きく欠けるところが多い。野手陣を見ても絶対的なキャッチャーはいない。

中心となりうる野手は大砲山崎を広沢に見立てフェルナンデスがハウエルといったあたりか?さらに鉄平に高須と確かに常勝ヤクルト時代の飯田や土橋みたいな選手はいるもののまだまだ”これっ”という選手はまだ見当たらない。

しかし、そこは野村監督。

なんとかしてくれるのでは?と期待をさせてくれるところが凄い。このメンバーでひょっとしたらひょっとするかも?と思わせるだけでも凄い。球団創設時に万年最下位と決められてしまったチームの奇跡を期待している。

「HEIAN」  名門平安高校野球部

  • 2008/02/16(土) 00:35:25

創部100年目の記念すべき年に36回目(史上最多だったと思うが)の甲子園出場を決めた京都の古豪といえばご存知「平安高校」である。古くは広島の鉄人・衣笠に阪神の桧山の母校で、オリックスの川口など好投手も多く輩出した名門中の名門である。
紺色で『HEIAN』というシンプルなデザインの伝統のユニフォームは甲子園ファンにはすっかりお馴染みのユニフォームである。

来年からそのユニフォームが変わるというニュースを見た。
学校名も龍谷大学付属平安高校に変わるらしい。

ちょっと寂しい気もするが時代の移り変わりと言われれば仕方がないのだろうか?京都だけでも京都商業が京都学園に、京都西が京都外大西に福知山商業が福知山成美に名前を変えているし全国を見ても中京しかり松山商しかり古豪と呼ばれる所はほとんど名前が変わってしまっている。

なにわともあれ今年で見納めの『HEIAN』の文字。
泥だらけになり真っ黒になり文字が見えなくなるほどがむしゃらにボールに飛びついてもらいたい。それが伝統の鉄壁の守備と言われた平安スタイルなのだから。

力的には全国で優勝するのは難しいのかもしれないが幾多の奇跡を全部知り尽くした伝統のユニフォームを着ている今年、そのユニフォーム、その校名最後のセンバツに何かをやってくれそうな気がしてならない。




NOMOベースボールクラブ  野茂英雄の魂

  • 2008/02/15(金) 00:44:23

野茂英雄が設立した「NOMOベースボールクラブ」がプロ野球の2軍チームと交流戦をするらしい。
コミッショナーが許可をするいわば公式戦である。

大勢のマスコミがつめかけ注目を浴びるであろう。企業チームと違って、メンバーの中にはパチンコ店などでアルバイトをしながら生計をたて、ここまで戦い抜いてきた苦労人が多い。そうした彼らからは「野球ができる喜び」と「その環境を与えてくれた野茂英雄への感謝の気持ち」がほとばしり出ているのを感じた。

野茂英雄が社会人野球に身を置いていた当時、日本選手権で大延長17回を一人で投げ、打者64人と相対して223球を投げ抜いた。相手打者が「ボールが途中で消えた」と驚いた覚えたてのフォークボールが面白いように決まり14三振を奪った。

投球に幅を持たせるため習得した野茂のフォークボールは、当時チームにいたベテラン投手から見よう見まねで技術を習得し、あるときは投球術を教わりながら完成度を上げていったのだ。そのフォーク使いの名手で野茂秀雄にフォークと投球術を教えた人物こそが、現在NOMOクラブの監督を務めている清水信英だった。

常々「日本は野球をやりたくても十分な受け皿がない」「若くて有能な芽をどこかで摘んでしまっている」と閉塞感を語ることの多い野茂英雄が、一向に改善されない日本の野球環境に「ならば自分が出来る事をやるしかない」という思いでクラブチームを作った。
そして社会人時代、苦楽を共にした清水を迷わず監督に推したのだ。野球をあきらめかけていた選手たちに「夢をあきらめるな」と鼓舞し自ら奔走して彼らがプレ−できる環境を整えてきた。

清水監督は「野茂が今頑張っているから僕らも頑張れる」と胸を張り「逆境の中で今もなお頑張り続けている野茂の姿に教えられるものがある」と語った。

クラブチームのオーナーとメジャー生き残りをかけたマイナー選手。2つの顔を持つ男、野茂英雄の魂の光は日本でも遠くアメリカでもまだまだ輝き続けている。

関連ブログ  野茂英雄  現役にこだわる野茂世代の牽引者

正田樹

  • 2008/02/14(木) 03:42:44

1999年夏の甲子園。




1900年代最後の夏を締めくくったのは左腕・正田樹だった。

長身から投げ下ろす落差のあるカーブとスピードはそんなに速くないものの角度のあるストレート。
何より一番の武器はストレートと変化球の腕の振りがほぼ同じだった事だ。高校生レベルではなかなか実践できない事のうちのひとつであり、プロに行って一番最初に壁に当たるのもこの点が多いことから正田はプロ向きと当時から評価は高かった。





確かにストレートのキレ・スピードはプロレベルではなかったが体さえ出来れば「大化けするのでは」という期待が高った逸材だった。
日本ハムに入り毎年、ローテーションを期待されながらなかなか勝てず期待を裏切り続けた。弱点はスピード以上にコントロールの悪さと立ち上がりの悪さであった。
但し、ひとつ’ツボ’にはまれば最高のピッチングをするので首脳陣としては期待してしまうが結果を残してくれない、いわゆる使いにくい投手の一人であったあろう。
そんな正田が甲子園に帰ってきた。昨年、トレードで阪神に入団した左腕はポスト井川と期待された今年キャンプを充実して送っている様である。キレのあるカーブにストレート。コントロール重視の腕の振りに変えた今年は阪神首脳陣の期待はすこぶる高い。

阪神の先発陣は安藤・杉山・福原ら実績のある中堅・ベテランどころに外国人助っ人が加わってもまだまだ正田の入り込む余地は十二分にあるはずである。

あの夏の輝きを取り戻した時、正田樹は遅咲きのスター投手の仲間入りする気がしてならない。
そんな可能性を感じさせる数少ない投手のうちの一人である。

(ちなみに正田がエースで投げていた桐生一高の控えの投手が明治大学から楽天へ行ったあの一場である。流石に全国で優勝するだけの投手陣だったと今、思えばつくづく思う。)

【天才の苦悩と未来】

  • 2008/02/12(火) 11:51:03

東出 輝裕という広島の小柄な選手を知っているだろうか?松坂世代の野手部門で最高のセンスと呼ばれた男である。当時、日南学園の赤田将吾(現・西武)と並んで将来を嘱望された選手だったが、プロ野球関係者はこぞって「東出の方が体は小さいがプロ向き」と評した。
身長170cmの小柄な男は抜群の身体能力と野球センスで瞬く間に高校野球のスターにのし上がった。福井の新鋭・敦賀気比高校出身で今年でもう10年目になる。当時の監督・達川さんから立浪2世と呼ばれ10年一度出るかでないかの天才とまで評されるも度重なる故障と守備力の低さからなかなかレギュラーに定着せずにくすぶり続けた男である。
あんなに器用な選手が何故?と思うほどの守備の下手さであった。そんな守備の不安がバットコントロールを乱し、自慢の快足も影を潜めたまま。全くもって’天才’の片鱗を見せないまま今日に至ってしまった。いわば珍しいタイプの選手である。
3年連続のエラー王。天才・東出が獲得したプロでの勲章である。
各チームの監督ですら東出の才能を持って何故、あんな成績しか残せないのかと不思議に思うぐらいの選手らしいが本人は至って真面目に練習に取り組み懸命にプレイしているのに・・・まさに摩訶不思議である。

そんな、東出は教員免許の取得というもうひとつの夢に向かってこの春、大学に入学したらしい。今年から2足のわらじを履く事になるわけだがそんな夢に邁進するところも東出らしいが肝心の野球は大丈夫なのだろうか?と心配に思う。新井・黒田という投打のエースが抜け佐々岡も引退、緒方・前田という両ベテランもどこまで働けるかわからないというカープの危機を救うのはやはり東出ではないのかと思うが?当の本人はどう考えているのだろうか?
天才と呼ばれた男がプロで輝く姿を見たいのだが・・・




中日・井畑&荒木  日本で一番上手い二遊間

  • 2008/02/11(月) 11:05:19

今、日本で一番上手いショートは誰だ?という問いに中日・井端の名を出す人は少ないだろう。同じく日本で一番上手いセカンドは誰だ?いう問いに中日・荒木の名を出す人も少ないであろう。

しかし、「一番上手い二遊間」と言えば間違いなく井端・荒木の名コンビの名が真っ先に出てくるはずである。

く、野球はセンターラインが大事という。
キャッチャーを中心に守備陣を見た時にカバーリング能力も含めショート・セカンド・センターがいかに機能するかでチームのディフェンス力が変わってくるという意味である。

この二人の守備力はもちろん、カバーリング能力、さらには連携、位置取り、判断力とどれをとっても12球団一、いや世界一かも知れない。どちらも30歳を越えこれから衰えてくるのは否めないが、少なくともここ3年は日本で一番上手い二遊間であることに間違いがない。

今、日本はキャンプ真っ最中だ。

中田(日本ハム)や新井(阪神)のバッティング練習での打球の凄さに拍手が起こる光景をよく目にする。また、ダルビッシュ(日本ハム)や上原(巨人)、川上(中日)ら気迫あふれるピッチングに拍手が送られ、感嘆の声があがる光景もよく目にする。
しかし、この2人はシートノック後に拍手が起こるのである。しかも球場総立ちで。いわゆるスタンディングオベーションである。守備練習を見てである。

落合監督が監督を引き受けた当時の優勝の条件として、川上・岩瀬・朝倉らの強力投手陣やウッズ・福留・立浪らの強力攻撃陣を持つ中日においてそれらを差し置いて『井端・荒木の二遊間が怪我なく一年間働いた時』と公言している。

さらにオールスターの監督で「チームのアピールポイントは?」との問いに迷わず『井端・荒木の二遊間』と公言している。

彼らの守備を芸術品と評する落合監督は今尚、彼らにノックバットを振る。

伸び盛りの若手や期待の大物ルーキーのノックは担当コーチに任せ、彼らにだけ自らも楽しむかのようにバットを振る。実に楽しそうに。

こんなボールどうする?このコースは取れないだろう?ここは連携しても無理だろう?と無言でノックバットとボールとグラブと会話しているようにも思う。
12球団一練習量の多い中日キャンプにおいても誰よりも練習する2人。日本一上手い二遊間が日本一練習したら他は追いつけない。今年も彼らから目が離せない。



藤川球児とその兄  藤川のルーツ

  • 2008/02/10(日) 14:30:55

兄が決勝ホームランを放ち弟はロングリリーフでぴしゃり、そして胴上げ投手に。




『兄弟バッテリー甲子園へ』
こんな見出しが紙面を躍ってからもう10年以上経つ。
今、日本で一番のストレートを投げる阪神・藤川球児の全国デビューのニュースである。

高知・高知商業の兄弟はあの夏、一番輝いていた。高知県予選決勝で明徳義塾を1−0で破ったのだがその1点は兄のホームランで0点に押さえたのは弟の快投であった。
体格もよく少年野球時代から将来を嘱望されていた兄に対し、弟球児は華奢で常に兄の足を引っ張る存在でしかなかった。
キャッチャーだった兄に投げたいと周りの反対を押し切りピッチャーを志願したのが今の球児の始まりだった。体は華奢だが腕のしなりと球のキレで高校に入ってもエースに登りつめるがそれでも周囲の期待は兄の方が強かったし、実際高校時代の成績では兄の方が断然上だった。

でも、兄だけは知っていた。

兄が高校3年の時に受けた衝撃。それは打撃練習中に投じた弟の最高のストレート。指のかかり、腕のしなり、上体のバランス。その’つぼ’にはまった時のストレート。
「あれには手が出なかった。もし、中途半端に当てに行ってたら手首が折れたかも」と兄は今でも口にするらしい。

当時はまだまだ年に一度しか投げれなかった奇跡のストレート。あのストレートが今ではいつでも投げれるようになったからこそ阪神いや日本を代表するピッチャーに成長したのだが兄だけは’突然変異’と呼ばれたその可能性を誰よりも先に知っていたのだ。
その後、兄は困った時にはストレートを要求しことごとく打たれた。監督をはじめ周囲からは「何故変化球を投げさせない」と兄のリードを非難する声が大きくなったが、兄はあのストレートに期待し続け投げさせたのだろう。自分が受けてみたいという個人的欲求があったのかも知れないが・・・・

そんな兄が四国アイランドリーグの高知の球団代表に就任したらしいが第二の弟の発掘を夢見ているのだろうか?もし、そういう人材を見つけたら真っ先に球を受けて当時の’弟’と比べるのだろうか?夢を追い求めメジャーを目指す弟と将来の’弟’を探す兄の夢。どちらも応援したいと思うし叶えて欲しいと願うのは僕だけなのだろうか。


ショーン・ケーシー

  • 2008/02/09(土) 11:23:24

デトロイト・タイガースのショーン・ケーシーという一塁手をご存じだろうか?地味で温厚な人柄で今、メジャーで一番’いい人’と言われている男である。
2年前のワールドシリーズで5割以上の驚異的な打率を残し、2本のホームランを放った。もし、タイガースが勝っていたなら間違いなくMVPという活躍を見せた好打者で僕自身それまで全く知らなかった選手だったが強烈な印象を残し今尚、僕の記憶に残っている選手である。

そんなショーン・ケーシーがボストン・レッドソックスにFA移籍が決まったというニュースを見た。

極々小さな記事が”一行”載っていただけのさびしい移籍情報だったがそれもまたケーシーらしくて良いとさえ思った。しかも年俸80万ドル(8500万円ほど)とは驚きの安さではないだろうか?確かに人柄が野球をするわけでないし性格が年俸を決める世界ではないが3度のオールスター出場や通算打率も3割を超えているような選手。しかも33歳とまだまだやれる年齢であることを加味してもやっぱり安いかなと思う。
記者会見で彼はこういった

「俺は控えで十分だょ。ただし、世界一のチームの控えだったらね」と。

世界一のチャンスを求めてタイガースに移籍し、もう少しの所まで手が届きながら夢叶わず、そしてレッドソックスに移籍してきた。レギュラーを確約した契約やトレード拒否権や何球までしか投げないなど選手有利の大型契約が頻繁のメジャーにおいて異色の契約をしたケーシーは今年「世界一の控え」になることはできるのだろうか?

皮肉にも古巣タイガースは大型トレードを敢行し、補強に最も成功したチーム。ワールドシリーズに一番近いチームと前評判はかなり高い。そんなチームを去って新天地を求めたケーシーの地味な活躍に注目していきたい。



スーパーボール観戦記    ペイトリオッツ敗れる

  • 2008/02/07(木) 11:34:02

「歴史的番狂わせ!」「モンタナの奇跡の再来!」と全米中、特にニューヨークは大騒ぎになったスーパーボールが幕をとじた。

素晴らしいゲームだったと素直に感想を述べたいところだが今年に限りはペイトリオッツをシーズン序盤から応援してきただけにやはり残念な結果になってしまった。

レギュラーシーズン16連勝。

プレーオフと合わせ史上初の19連勝無敗の優勝は夢と消えた。

残り35秒、相手クォーターバック・マニングが投じたタッチダウンパスを故障でベンチに下がったブレディはどういう気持ちで見届けたのだろう。
レギュラーシーズンでたった3回しか許してなかったサックをカンファレンス決勝では1試合で3回、大事なスーパーボールではなんと5回も許した。捻挫していた右足を引きずりパスを投げるエースのパスはやはりスピード・精度ともに輝きはなかった。それでも、第4Qで逆転のタッチダウンパスを送るなど見せ場は作ったが
研究し尽くされた相手のディフェンス網に完全にはまった。

戦前、もしペイトリオッツが負けるとすればという予想にあがっていた
?ロースコア対決?ブレディの故障?ペイトリオッツの油断?ジャイアンツに神が舞い降りるという4つの条件が見事に当てはまってしまった。

たしかに残り5分からの’奇跡の時間’はすごかったし神が舞い降りた瞬間でもあった。マニングのディフェンス2人を引きづりながらの30ヤードのパスはスーパーボール史上最高のパスと言えるほどの興奮を覚える圧巻パスだった。

実質2分の攻撃タイムで80ヤード進めたマニングの攻撃力には十分MVPに値するが圧倒的なパス攻撃を武器に、破壊力満点のペイトリオッツ攻撃陣を5回のクォーターバックサックもさることながらエースレシーバーのモスを完全にマークし続け攻撃のバリエーションを与えることなく完全に封じたジャイアンツの守備陣全員がMVPであった典型的なディフェンス陣のゲームであった。





ペイトリオッツからすれば呪縛にかかり縛られ、エースクォーターバックを故障させてしまい攻撃が機能しなくなった為なのか点差以上の敗北感・完敗感が
残ったゲームになってしまった。「この借りは来期必ず返してみせる」と涙を拭うエースの言葉を僕も信じている。

関連ブログ? ニューイングランド・ペイトリオッツ  スーパーボールへ

関連ブログ? スーパーボールまもなく
 

布啓一郎監督の談話から  少年サッカーを考える

  • 2008/02/06(水) 12:25:42

「子供は勝ちたいんだから、勝たせてあげる事はいいんだけれども・・・・大人の勝たせようとするチームがまだまだ多いんじゃないでしょうか」
「その根底を変えていかなかったらゲームを読むという『リーディング・ザ・ゲーム』って私は言いますけど・・・・それは厳しくなってきますよね。」
市立船橋高校を全国サッカー界の名門に育て上げ、今はU−16日本代表監督の布啓一郎の談話である。

勝つためのサッカーと、個人を伸ばすサッカー・・・・

少年のサッカー大会で上位に位置するチームは、「勝つためのチーム」であることが多い。

不思議にこういうチームからは、魅力的な少年選手は生まれてこない。

勝つためには、大きくて足の速い子を前線に貼り付けて、ロングボールを蹴る戦術はかなり有効だ。
守備面では、相手がボールを持ったら、とにかく2-3人でプレスをかけにいくのも有効だ。
子供たちは、怒鳴るコーチの指示通りに動く。

そういった目を覆いたくなるような少年の成長を阻害する光景は、結構強いチームには多い。

地元の地区大会でもベスト8に行かない様な弱いチームがあるがそこから高校・大学・Jリーグと旅立った選手が多数いる。
そのチームの監督の言葉が面白い。「うまくなれ、って言ってうまくなる子供はいませんから」子供が「自分でうまくなりたい」と思った時に手を差し伸べる。勝ち負けは育成とは関係ない。ユースの年代において、 強いことがいい選手を生む土壌じゃない、とつくづく思う。結局は、自分で考える子供を育てることだ・・・・

今、日本のサッカーは大変難しい時期にきているのではと思う。

FIFAランク34位の国がテストマッチをするたびに勝利を求められワールドカップに行ってあたり前、決勝トーナメントをいかに戦うかとマスコミが騒ぐ国は全世界を見渡しても類を見ない。
高校サッカーしかり、ユース世代しかり、勝利至上主義よりも育成や教育を重んじる環境になればいつか日本は世界と対等に戦える気がするのだが・・・。

布監督率いるU−16には元・広島の名ボランチであり「オフト・JAPAN」の申し子と呼ばれた森保Jrや大洋(現横浜)のスター選手高木豊のJrなど話題に事欠かないメンバーを抱えている。

勿論、勝利も大事だし自信をつけさせるのも大切だと思うが意図が明確であれば「敗戦」もやむなしであろうと思う。んその「意図」を持った布監督だから期待するのだが、敗戦が続いたからといって解任するような協会にだけはなってほしくないものだ。

エリートアカデミー

  • 2008/02/05(火) 02:44:23

日本オリンピック委員会は全国の有望なジュニア選手をナショナルトレーニングセンターに住まわせて一貫指導する「エリートアカデミー」事業で4月から活動を始める1期生とその保護者を招き説明会を開いた。




1期生は小学5年から中学1年までの11人で、競技は卓球が6人、レスリングが5人。
NTC近隣の学校に通いながら、各競技の日本代表らトップも利用する充実した施設で専任コーチらの指導を受ける。
競技力向上のほか、語学やコミュニケーション能力の講義などもプログラムに組み込まれている。

いい試みだと思う。

たしかにスポーツばかりに夢中にさせた結果、怪我をして選手生命が潰えた時どうするのか?など大小、色々な不安要素は付きまとうが国を挙げてスポーツ選手を育て上げるというスポーツ先進国の極々当たり前のプロジェクトがやっとスタートした事を嬉しく思う。

卓越したセンスがあっても指導者や練習場不足で日の目をみなかったスター候補生は今まで何人もいたと思うしチャンスが大きく広がった点ではこの試みを実行した日本オリンピック委員会に敬意を払いたい。

中国をはじめとする社会主義圏は未だに国の為に戦えという風潮があるし戦いに勝った者には凄い報奨金とその後の生活の保障がなされているのは周知の事実である。
ハングリー精神があってなおかつ優秀な指導者・練習環境があれば自ずと結果は見えてくる。
勿論、幾多の競争に勝った者しか味わえない幸福の為にいろんな犠牲が付きまとうのはわかる。

それでも競技する本人がよければそれは結果がどうであれ最高の結果として残るものだろうし、そうあってほしいと節に思う。

故障する者、勝ちたいが為にドーピングに溺れる者、能力の限界を感じ脱落し転落人生を送る者・・・・。一部の「勝者」の裏側に潜む沢山「敗者」。スポーツの華々しさの裏に潜む光と影。

「エリートアカデミー」では是非こういった光と影。勝者の裏側には敗者がいる事をしっかり教えていただきたい。それは技術よりも大切な事であると思っている。多くの敗者とその後の彼らの人生を見てきたスポーツファンからのお願いである。

横綱VS横綱   ファンはこの対決を待っている

  • 2008/02/04(月) 15:07:34

久々の両横綱揃い踏みの場所で両横綱千秋楽結びの一番で相星決戦。

大方の予想を振り払うかのような展開に視聴率も入場者数もうなぎ登り。
不祥事続きの相撲協会も少しは安堵の時間を取り戻せた事だろう。
朝青龍の復帰で沸く初日に満員御礼の垂れ幕がかかったとこを見るとやはり相撲は横綱が横綱らしい取り組みを見せるのが一番の人気回復なのかなと改めて考えさせられる。

勝負感が戻ってない感じが否めない朝青龍ではあるが、さすがは横綱なんとか踏みとどまり白鵬についていく。
白鵬も気の弱さが弱点といわれた過去の面影は一切消え連覇に向けて淡々と自分の相撲をとり続ける。

まさに横綱の意地と意地のぶつかり合いを感じさせる見ごたえのあるマッチレース。
唯一水を差すのが相変わらずの日本人大関陣の不甲斐無さ。
下相手に簡単に組まれ見せ場なく寄り切られる者や故障が癒えていないとはいえ無残にも連敗を重ねる者。幕下に勢いのある若手が伸びてきているのではなく大関陣が単純に不甲斐無い感じがして寂しいが、今日は両横綱について書いていきたいと思う。

14日目。白鵬VS琴光喜  

白鵬が先場所不覚をとった相手。立会い上手くさされ上手を取られる。ここまでは先場所と同じ展開。先場所、いいところを持たれた白鵬が慌てて前にでたところに琴光喜の罠が待ってて簡単に投げられた感じで負けた。
今度も同じ展開しかも自信をもった琴光喜は先場所と同じように圧力をかけていく。しっかり持った上手からの投げのタイミングを見計らうかの様にじりじりと寄っていく。
しかし、ここで白鵬が力の違いを見せることになる。
慌てて前に出るのではなくゆっくり引いて受け止めておいて両腕を巻きかえしっかり組みなおして逆に上手投げで完勝した。

14日目、優勝争い大詰め、しかも相手は強敵で調子をどんどんあげてきている朝青龍。どうしてもついつい慌ててしまう様な展開にもかかわらず一旦引くという芸当を見せた白鵬の成長には正直、ビックリさせられた。この時点で優勝は白鵬と予想した。

千秋楽。白鵬VS朝青龍

立ち合いで強烈な先制攻撃、右から先輩横綱・朝青龍の顔を思い切り張った。

「強い気持ちで行くことだけを考えた」と言う白鵬。立場は互角と言わんばかり更には休場中に土俵を守ったのは俺!と言わんばかりの先制攻撃。

さらに朝青龍の二の腕を引っ張り込んで抱え、身動きできないようにし、差し勝って右下手をがっちり引く。しかし構わずよりに来る朝青龍。さらに波状攻撃で今度は釣りにくる朝青龍。「そう簡単には負けられない」。

白鵬の力の見せ所だ。
朝青龍の2度目のつりで、腰が伸びたところを左から豪快な上手投げでねじ伏せた。

完勝に本音が出たか、先輩横綱・朝青龍に対して、強烈な言葉を送った。

「休んでいる間、夏巡業から頑張ってきた。今場所だけは絶対負けられない」

対する朝青龍も鬼の形相で支度部屋へ引き上げ来場所のリベンジを口にした。




「これだ!これが見たかったんだよファンは!」という展開の15日間。


両横綱の意地と意地のぶつかり合いにしびれた15日間。やっと国技館に熱気が戻ってきたようなきがした。来場所がさらに楽しみになった相撲界に乾杯しよう。




関連ブログ・・・相撲  明日無き相撲界にもの申す

フィジカルコーチ不在の日本代表

  • 2008/02/03(日) 12:31:09

つい先日、天皇杯決勝が行われ、ひと段落ついたサッカー界も高校サッカー・大学サッカーを経て短いストーブリーグを終えようとしている。

オシム路線の継承をめぐって水野(セルティック)、水本(G大阪)、羽生(FC東京)・・・と次々と主力スター選手が退団し大騒動となったジェフ市原は大変なオフだったろうが、それよりも大変なのは日本代表の面々ではないだろうか?

Jリーグ、アジアCL、世界クラブ選手権、天皇杯と強行スケジュールのなか、先日2試合のテストマッチを行った、更にはもうすぐワールドカップアジア予選が始まる。

心では日本のフル代表の誇りとワールドカップへの熱い思いを胸にと思いつつも体はきっと悲鳴を上げているのだろう。

「世界のトップクラスは、それぐらい厳しい環境のなかでやっている」と言う意見はあるだろう。
「そういうなかでこそ、選手はタフになっていく」という声も聞こえてくる。個人的にもそう思う所は多々あるし、そうなって世界に近づきさらには追い越してもらいたいとも思う。

しかし、疲労がたまればケガをしやすくなるし、試合が組まれている以上選手はレギュラーを逃したくない一心で無理をしてでも出場する。無理をすれば長期の離脱を強いられることもある。
そんな、選手のケアをすべき担当コーチであるフィジカルコーチが岡田JAPANにはいない。

オシム監督時代からの流れでトレーニングにフィジカルの要素を織り込んでいけば、フィジカルコーチ不在でもいいとう点だけを継承している様だ。しかし20名〜30名の選手個々にのフィジカル担当コーチなしで個人に任せていいのだろうかと不安に思う。

選手はロボットや機械ではない。そもそも日本人のフィジカルで世界と戦うとなると相当のトレーニングとケアがいるのではないだろうか?

通常よりも短いオフで、新シーズンに突入した選手が多いのことだしコンディションには細心の注意を払いわないと大変な事になる気がしてならないがどうなのだろうか?

世界と戦う日の為にフィジカルをもっと尊重してほしいと思うのは僕だけなのだろうか?

完敗の男子ハンドボール  奮起を期待して…

  • 2008/02/01(金) 22:24:27

ゆれにゆれたアジアハンドボール界。なにはともあれ「中東の笛」が吹く事なく公正にオリンピック出場国が決まってなによりな感じがする。




もともと、スポーツに対する愛国心(=日本びいき)が極端に欠落している僕にとって「やはり韓国には勝てないよな」と納得せざるをえない結果になってしまった。

ハンドボールというスポーツはスピード、テクニック、戦術もちろんだが、やはりフィジカルが大きく勝敗を左右するスポーツのひとつであると思う。

圧倒的な高さやパワーはないものの韓国にあたり負けない体の強さがあった。確かにエースの宮崎はスピードや身体能力には目を見張るものがあるのは認めるがもっとトレーニングを積んで、当たり負けない体の強さを作ればもっと活躍できるのにな〜と歯がゆく思うほどの出来であった。

スーパーエースがたった5得点では勝てない。この試合のA級戦犯を決めるならば完全に宮崎であった。





マンマークでしっかりガードされれば、動きは制限され、持ち前の切れのある動きから放たれる角度のついたシュートは完全になりを潜めた。
勿論、宮崎の完全マークをもくろんだ韓国の戦術も光るがそれを実践したのは韓国選手のスピードでもテクニックでもなければやはりフィジカルであった事を宮崎にはわかってもらいたい。










そもそも韓国の方がチーム力は上であったが日本お得意の「日本が勝つ」「勝ってあたりまえ」的な報道が連日なされた。”にわか”ファンは互角、いやそれ以上と思ってしまった。
それに踊らされて舞い上がる選手達。
準備期間の少なさを差し引いても戦術の乏しさや意識レベルの低さにはほとほとあきれ返る結果だったと思う。

相手のほうが力が上と正確に理解した上で「勝つにはどうしたらいいのか」を考えるのが戦術であり、意識ではなかろうか?

当然の結果を必然にしてしまう日本選手の意識では世界とは到底戦えないし、残念だが世界に行ってほしくない。
だったらヨーロッパ諸国のスピード・フィジカル・戦術にたけたチームにアジア枠を渡し、オリンピック本番でガチンコ勝負をしてもらいたいと思う。

これからは徐々にハンドボール熱は弱まるであろう。

しかしそこから本当のハンドボール界の夜明けが始まる事を知ってもらいたいし奮闘を期待したい


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