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バルセロナvsチェルシー

  • 2009/04/30(木) 19:19:21

ヨーロッパのサッカークラブ
誰もが目指す「頂」。それが「ビッグイヤー」と呼ばれる栄冠である。
ヨーロッパ最強のクラブを決める大会こそがチャンピオンズリーグである。

スペインのバルセロナの本拠地で行われたバルセロナvsチェルシーの準決勝の第一戦(ファーストレグ)を振り返ってみたい。

圧倒的なホームのアドバンテージを背に怒涛の攻撃を仕掛けるバルセロナに対し試合前に「決して守りかためて戦える相手ではない。
攻撃的なサッカーになるだろう」と三味線をひいて徹底的にディフェンシブに戦った名将ヒディング率いるチェルシー。
試合開始から左右に開いた高速ウイング兼ストライカーのアンリ(元フランス代表)とメッシ(アルゼンチン代表)が仕掛け、センターのエト―がマークを引きつけ空いたスペースにイニエスタが絡み後方からシャビが効果的なパスを供給するなど見ていて楽しいサッカーが繰り広げられた。一方のチェルシーは一対一に強い屈強なディフェンス陣がひつこい程にエースストライカーをマークし決定的な仕事をさせまいと対峙し続ける。MF陣も自陣に戻り確実にスペースを消していく。
チェルシーは左サイドバックの仕事人A・コールを欠くため、本来は右サイドを任せたいオジングワを左に配しメッシを完全マークし続け最後まで仕事をさせなかった。間違いなくこの試合のMVPはオジングワだと思わせるほどの仕事ぶりだったと言っても過言ではないだろう。

試合後、「フットボールをしていない相手に、いい戦いをするのは難しい」とバルセロナのグアルディオラ監督が相手チェルシーの戦術について皮肉ったが
それは負け惜しみと捉えられてもおかしくないほどの完成度を見せた守備型チェルシー。

ヒディング監督の名采配で今大会屈指の超攻撃陣を無失点に抑えたのだからここはチェルシーを称えたい。

さらに言うと守備に振り回され体力を消耗し集中力を切らしかねない後半の時間帯に攻撃の中心であったはずのランパードを下げより守備的なベレッチを投入しチーム全体にもう一度「守備」の意識とこの試合における「ゲームプラン」の再認識をさせるあたり本当に戦略家だなと感心してしまった。

9万人を超える大観衆。もちろんその目のほとんどが地元バルセロナを後押ししている。こんなタフな環境のの中でも90分間。守備に徹したチェルシーの選手の肉体的、精神的なタフさは本当に凄い事だと鳥肌がでる思いさえさせられる。

その驚異を一番感じたのは他でもないバルセロナの選手特にフォワード陣だろう。

セカンドレグは逆にチェルシーのホームで行われる。この試合で2枚のディフェンダーを大怪我と累積警告で失ったバルセロナ。

俄然、チェルシーが有利になってきた。
悲願の初優勝へまた一歩近づいた感のあるチェルシーに対しもう一度バルセロナの、超攻撃型チームの、スペインの雄としての、プライドを掛け
戦いに挑んでもらいたい。

さらに楽しみが広がったセカンドレグに注目をしたい。

体操 冨田と鹿島

  • 2009/04/29(水) 19:28:34

先日行われた全日本体操選手権。
次代の日本体操界のエース内村が見事に総合優勝したのだが、その場に日本体操界をひっぱてきた2人のエースがいなかった。
研ぎ澄まされた技の精度と美しい体操の誇りをかけて北京オリンピックに挑んだ男達。
鹿島と冨田が昨年限りで揃って引退をしたのだ。

男達の思いとは裏腹に世界の体操は技の精度よりも難度を求める方向へと着々と進んでいる。日本体操界だけでなく世界体操界にも大きな光を放ち続けた2人と一緒に食事をする機会があった。ファンなら生唾もののこのチャンスに色んな事を聞いてみた。

北京で感じた世界の体操界とは?
(冨田) 中国は本当に強かった。地元のアドバンテージもあったろうが技と気持ちが一体となった体操に凄味すら感じた
(鹿島) 体操が体操でなくなってきた。サーカスがアクロバットのような感じ。やっぱり美しさがないとね・・・・

難度を重んじる世界の体操の流れには否定的?
(冨田) ルール変更は仕方がないし文句はない。ただし僕が目指している点が評価されないのが悔しい
(鹿島) 止まる美学(技の見せ場らしい)がなくなったのが残念。大技と大技の間のジョイント部分に個性がでるのに・・・

でも北京オリンピックでは美しい体操をやり遂げたと思いますか?
(冨田) 世界で一番上手い選手を決める大会だから負けたのは悔しいが自分らしさはだせたかなと思う 
(鹿島) 自分としては納得のいく成果ではなかったがあれが実力かな

冨田の技の精度は素人が見ても気持ちいい程ずば抜けていたと思う。
静止技の時の足先までピンと伸びたところや十字懸垂などでの体の水平さなど随所に精度の高さを感じさせてもらった。
それでも今後は世界との差は今以上に広がる様な危惧は否めない。世界の選手はさらに高難度の離れ業を取り入れてくるだろう。
着地を一歩も動かずピタッと止めるよりもより高くより遠くより早く飛ぶ事に比重を置き派手な技が主流になるのだろう。

2人はそんな世界の流れに対抗すべく「美」を追求する日本体操の伝統を守ってほしかったが世界の流れを止めるほどの力が残っていないと悟り引退を決めたのだろう。現に2人共そのような事を言っていた。

最後の試合になった12月のワールドカップでは冨田の引退を惜しみ拍手喝采の嵐となった。
世界のファンは知っていたのだ。世界一美しい体操を演じるのは誰なのか?を。冨田の技がすべてを物語っている事も。

そのワールドカップで試合を終えた選手が皆、口を揃え「美しさも追及したいし少しでもトミタの完成度に近づきたい」とコメントを残した。
採点基準は
変わらないが選手個人の意識の中にまた「美しさ」が芽生えた事が僕はうれしかった。
世界をリードし世界を制した冨田と鹿島の体操は決して忘れてはならないと改めて思った。



藤井敦志

  • 2009/04/21(火) 16:34:38

かつて所属する中日ファンから「君の名前はわからないけど、とりあえずサインして」と言われた一人の選手が今年大きな飛躍をしそうな気がする。

中日の背番号「4」藤井敦志選手だ。





外野手としてその走力・守備力とくに肩の強さはチームメイトの英智を凌ぐとさえ言われる程だ。
50mは5秒8で走り、遠投も軽く120mを超す。投げる球の速さもコントロールも12球団探しても1,2を争うスペシャリストだ。
愛知出身で大学・社会人を経て今年で4年目の28歳。その走力、守備力を売りを一軍での活躍を期待されたがいかんせん打てない選手だった。ファーム(2軍)でも打率1割台だったこともあるスイッチヒッターだ。

プロ野球生活過去3年間で平均打率は1割8分。自分の身長にも満たない数字だ。あまりにも打てないのでプロ入り後スイッチヒッターをやめて右打席だけに転向したこともあるという異色のバッターでもある。

しかしその守備力を高く評価した落合監督がキャンプ中は勿論、シーズン中でもオフシーズンでも徹底した打撃練習を命じその素質の開花を期待し待ち続けた。
練習量が12球団中一番多いといわれる中日の春のキャンプで毎日3時間はみっちり打ち込みを命じられ藤井は耐えた。シート打撃や紅白戦、オープン戦で結果がでないとさらに練習量というかスイング量を増やし監督も
「足りないから4時間でも5時間でもやらせる。打てないから練習時間が長くなる。当たり前だ」「限界なんてない。打てるようになるまでやらせる」と期待をこめてはっぱをかけた

そして今季、オープン戦で結果を残しシーズン開幕後もそれまでの代走や守備固め要員でなくスターターとして活躍、すでにホームランも4本記録している。

今年、一気にブレークしそうな勢いだ。

藤井敦志。是非、覚えておいてもらいたい名前である。

佐々木達也  駒大岩見沢高校監督

  • 2009/04/20(月) 01:03:16

北海道の高校で一番、甲子園優勝が近いと言われ続けた名門校、駒大岩見沢高校。

姉妹校の駒大苫小牧が田中マー君を擁して全国制覇しかも春夏連覇するなど
一歩先を行ってしまった感はあるが”ヒグマ打線”と呼ばれた強力打線を武器に全国にその名を轟かせていた。

道内高校球界の名門、駒大岩見沢の監督が変わった。

25歳の若手コーチだった卒業生の佐々木達也氏が監督に就任した。
佐々木新監督は、元監督で全国に響きわたる“ヒグマ打線”を作り上げた名将・佐々木啓司総監督の息子さんだ。
「ヒグマ打線があって初めて駒岩。駒岩の野球がつまらなくなったといわれないようなチームを作っていきたい」と意気ごみを語った。文字通り親から子へ“ヒグマ打線”が受け継がれる形だ。親である総監督は公式戦では部長となる為、ベンチでは親子が揃うことになる。

『高校野球の監督になりたい』と子供の頃からの夢を実現させた息子はその帝王学を受け継いだ。
高校でキャプテンを務めた後、駒大に進み学生野球界最高の公式戦500勝を誇る名将、太田誠監督から直接指導を受けた。選手としての才能は開花しなかったが卓越した野球理論と性格の良さから早くからコーチや監督をと目されていた。

駒大1年の冬に太田監督から「コーチ業を学んだらどうか」と助言され受諾し学生コーチに就任した。希望が決意に変わった瞬間だった。

大事にしている言葉は太田監督が常々口にしていたという「姿即心(すがたすなわちこころ)、心即姿(こころすなわちすがた)」
理想の監督像は親である佐々木啓司氏。

伝説的な2人の名将の血が流れているであろう佐々木達也新監督。

理論的で明解な野球哲学と若き情熱指導で新しい“ヒグマの心”を伝授し新たな甲子園ロードをスタートさせる事になる。

父と同じ指導者の道に進むことを決めた若き監督にこれからの高校野球界は大きな期待をしているのは事実だ。



新生ホークス  秋山幸二新監督

  • 2009/04/18(土) 03:35:08

「1番打者は出塁することを考えていた。2番打者はバントの名人だった。
クリーンアップはだてんを稼いだ。下位打線も上位打線へのつなぎという役割をきっちり果たしていた。だから強かったし楽しかった」

西武黄金時代のクリーンナップを務め上げた秋山幸二ソフトバンク新監督が目指す野球、今年のホークスに求める野球だ。
今季、14年ぶりに新監督を迎えた新生ホークス。「王監督を是が非でも胴上げ」という呪縛にしばられ続けたここ数年。小久保・松中・井口・城島とタレント性豊かなそうそうたるメンバーを擁し黄金期を築いたホークスも当時のスター選手はFA流出選手や年齢的にも峠を越えた選手が多くなりあのころの豪快な野球を望むのは難しくなった。それでも九州のファンの心をしっかり掴んだ豪快野球、打ち勝つ野球を捨てきれずに空回りしていた感のあるホークスに今年大きな”チェンジ”が見れそうだ。

日本一に上り詰めたことのある豪快野球に終止符を打ち「1点を取り1点を守る」緻密な野球への変貌を目指しているようだいわばここ数年パリーグをけん引してきた「横綱野球」を捨てようとしているのだ。

オープン戦から目下売り出し中の新3番・松田に序盤からバントをさせるなど確かな変化を感じさせた。
確かに投手陣は和田・杉内・新垣の松坂世代に大隣や大場や新人の巽ら先発も中継ぎも抑えも若手、ベテランのバランスもよく豊富な投手陣である。そこに走れる、守れる、繋げる若手野手を育てて絡ませようとしている。もちろん小久保・松中らのベテラン勢の一発もおおきな戦力だ。そんな選手たちをうまくコントロールしていけるかが秋山新監督の腕の見せ所というところか

シーズン前の順位予想で「ソフトバンク」はどうも下位に予想されている。レギュラー陣に故障持ちが多いことを懸念されたようだ。スタートしてまだ10試合程度だが松田の故障なんかも重なりまだ下位に低迷しているが、昨年優勝した西武も去年は下馬評が低かったが見事に若手がまとまって成長を遂げ一気に日本一、アジア一まで駆け上った。第二の西武に今年のソフトバンクは十分なりうる可能性を秘めていると思う。
とにかく新しいホークス野球におおきな期待をしてみている。



ヴォルフスブルグ  ドイツのブンデスリーグで快進撃

  • 2009/04/15(水) 23:51:22

ドイツのブンデスリーガで小さな波乱が起きている。スター選手を揃えたドイツの雄バイエルン・ミュンヘンなど強豪チームを抑え首位に立っているチームが長谷部とこの冬に移籍した大久保を擁するヴォルフスブルグだ。

悲願のチャンピオンリーグ出場権の3位以内はもとより優勝が狙える位置にこの時期にこのチームがいることを誰が予想しただろうか?

近年にない快走を続け並み居る強豪を押しのけての上位進出にさぞかし注目が集まっていると思いきやドイツ国内では何とも冷めた反応を見せているらしい。
その原因は快進撃をしているチームがヴォルフスブルグというチームだからだろう。
フォルクスワーゲンを生産するために建てられた自動車産業の都市をホームに持つヴォルフスブルグ。
チームに熱狂的なサポーターがいないのが実情だ。

「おらが街の」チームを愛するはずのサポーターのほとんどがフォルクスワーゲンの社員やその家族、そしてチームもフォルクスワーゲンの資本を大々的に受けているので「おらが会社の」チームを愛するサポーターとなっている。

この溝図がドイツ国民に今一、受け入れられないようだ。事実、昔から所属する選手は建前上アマチュアの身分だったがプロ契約を結んで高額報酬を受け取り、現役引退後はフォルクスワーゲン社での雇用が約束されていたのだ。

そんなチームもブンデスリーガの中で中堅から下位チームの力しか発揮できず大きな飛躍を望めるチームでもなかった。

しかしチームは一人の男の加入で一変する。

名将マガートを監督に招聘したのだ。
ここからチームの運命がガラリと変わっていく。
マガートは監督、GM、スポーツディレクターの3つの役割すべてを一人で担当する特別人事をクラブに認めさせた。
自分の理想のチームを作っていった。移籍、予算、人事、経営、管理などチームの全権を握ったことでマガートは自分の思うように選手を補強し予算を掛けてきた。勿論、親会社のフォルクスワーゲン社もマガートが望む金額を100%支払い全面協力体制を整えた。

ドイツ国内の各チームが羨むほどの力の入れようは選手の年俸の高騰も招きいまやチャンピンズリーグ常連の名門・バイエルンの次ぐ平均年俸を誇る。

「金に糸目をつけぬ」やり方と企業の色に染まったチームに新たなサポーターが生まれるわけがないのでクラブの経営事態は厳しいがそこは親会社がしっかりフォローしている形だ。
絶対的な権力を誇り過酷なトレーニングを課し厳格な規律と命令への服従を強いるマガートは「ドイツのフセイン」と呼ばれている。
しかしチームは圧倒的なフィジカルの差と規律サッカーで首位に立っているのだから大したものだ。
ハードな練習をすればするほど成功に近づくという考え方を選手に植えつけるスタイルは近代サッカーにおいて時代遅れなのかもしれない。
しかしチームは勝っている。
勝っているからこそまた発言力が増しチームを牽引する力を得る。たとえ、人気が出なくても「優勝」という目標に向いストイックに突き進むチームの方針はほっておけない存在感を見せている。

ヴォルフスブルグの未来はどこへ向かうのか?一抹の不安はあるが快進撃を続けていることは事実だ。今後も注目していきたい



石川遼?  初めてのオーガスタ

  • 2009/04/14(火) 18:13:35

アメリカ本土でも注目を浴びた石川遼の初めてのそして夢のオーガスタは2日間で終わってしまった。




「あそこでピンを狙いたくなる気持ちになるのは自分が弱いから。」

そう反省の弁を口にした16番の名物ショートホールのダブルボギーが予選突破の夢を摘み取った。
「あのピンポジションに向けて僕が打っていく実力がないのに力量以上をコースにぶつけても跳ね返されると言われたのに…」静かにそして冷静に振り返ったがそれが世界との大きな差だと肌で感じるには十分だった。

15番でナイスショットの2オンをしバーディーをとりもしかしたら予選突破が見えてきたその時に魔物が住むといわれるオーガスタの上がり3ホールが牙をむいた。

16番のピンは右手前のバンカー越しに切られていた。この手前のバンカーにつかまると間違いなくパーは取れない。左手前に残せばなんとかパーの確率が残る。キャディーの選択は勿論左手前であった。
「最悪グリーンに乗らなくてもいい」と。しかし石川のゴルフは常にピンをデッドに狙う攻めのゴルフ。そのスタイルを否定しているわけでもなくむしろ肯定している。

しかし、ここは世界中のゴルファーのあこがれの聖地、オーガスタである。史上2番目の若さでの予選突破を試みるオーガスタの大舞台で石川の選んだ選択肢はピンを直接狙ったのだ。
その選択肢にはやはり大きな疑問が残る。
オーガスタ、マスターズで4日間戦うことで得る経験や実績はなによりも代えがたい大きな意味を持つことは十分わかっていたはずなのに。

あの高速グリーンのピンをデッドに狙ってボールを止める技術もパワーもまだないことを知っていたのに。

その選択を迷わせたり間違わせたりするのも”魔物”の仕業なのか?
結果、バンカーに入れ第2打はグリーンをオーバーし3パットのおまけつきでダブルボギーを叩いてしまった。

プレー後「あそこは攻めてよかった。それが僕のスタイルですから」と発言できるほどの自信があったのなら否定は一切しない。
あくまで結果だったのだから。しかしこの日の石川のコメントは違った
「あそこでピンを狙いたくなる気持ちになるのは自分が弱いから。」ピンを狙った事を悔いたのだ。

「あそこで予選通過が難しくなって悲しい気持ちになりました」と残りホールで心が完全に折れたことも露呈した。予選突破できなかった石川に足りなかったのはドライバーの飛距離でもアイアンの正確性でもパットの成功率でもなく
「心の強さ」だったのかもしれない。

「今日の経験は僕としては珍しいです。自分から気持ちが弱かったと思うことはほとんど無かった。そう思えたのはすごく幸せだと思います」静かに悔しがった石川。

ゴルフ人生初のハートの壁を感じた石川。
これから長く長く続くゴルフ人生に大きな意味を持つ試合になっった事は自分が一番分かっていると思う。ホールアウト後の18番グリーン脇で周りに気付かれないようにすまなさそうに小さく頭を下げてお辞儀をした姿が印象的だった。
また大きくなって来年この場に戻ってきてもらいたい。

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一場靖弘

  • 2009/04/13(月) 01:33:12

一場靖弘。

桐生一高2年の時、エース正田樹(日本ハム→阪神)の2番手投手として全国制覇に貢献し明治大進学後も順調に成長を遂げプロ野球のスカウトが軒並み注目する中、全日本選手権で完全試合を達成するなどその潜在能力は誰もが認めるところだった。

しかし、巨人をはじめ阪神、横浜など数球団から「栄養管理費」という訳のわからない名目の裏金を受け取っていたことが判明し各チームのオーナーやスカウトが辞任するなどダーティーなイメージを世間に晒してしまった。しかも大学在学中にタレントとできちゃった結婚するなど「悪童」の様に言われマスコミのバッシングを受けた。

プロ野球界の道が閉ざされたと思われた一場にはまだ運があった。

各チームともドラフトでも一場の指名を見送るような暗黙のルールが流れていたのだがこの年すったもんだの末に誕生した楽天が戦力の明らかな不足を味方に一場を単独指名をし獲得したのだ。

そこから一場が活躍すればよかったのだろうが極度の投手力不足の楽天で先発の一角をルーキーイヤーから任されるも開幕7連敗をするなどさんざんな成績だった。

上半身主導で投げ込む独特のピッチングフォームにも問題はあったのだがそれでも150km近いストレートとスライダー、カットボールにフォーク・・・と様々な変化球も投げ確かに存在能力に高いものを感じさせるピッチャーではあった。しかしコントロールが悪く、ファーボールを連発し簡単にストライクを取りにおきにいったところを痛打され大量失点をくらうというパターンから脱却出来ずにここ数年、全く成長できずにくすぶっていた。

コンスタントに150km近いストレートを投げ込めるピッチャーはプロでもそう多くはいないので何か大きなきっかけをつかめば大化けする可能性を秘めているんだろうが・・・

そんな時、ヤクルト宮出とのトレード話が持ち上がり、一場は投げなれた神宮に戻ってきた。ヤクルトの荒木ピッチングコーチがどうしても欲しいと言ったとか言わなかったとか・・・荒木コーチも一場の潜在能力は十分に理解していたようだ。

そんな一場が4月11日(土)の横浜戦に移籍後初先発をした。

相変わらずのノーコンぶりで5回を投げ5四死球を与えるなど大きな不安を残す結果となったが相手の拙攻にも助けられ0点に抑え、勝ち投手になった。

これから今季大活躍をするのかと聞かれれば疑問だが何かのきっかけになればと思う。



上原浩治? メジャー初登板で見せた投球術

  • 2009/04/11(土) 22:17:30

関連ブログ 上原浩治


関連ブログ 上原浩治? 念願のメジャーへ

新天地メジャーでの初先発で初勝利。上原が躍動した。
地元ボルティモアの熱狂的ファンの大歓声を浴び「めちゃめちゃ楽しかった」と声を弾ませたオールドルーキーはまさに”野球小僧”の顔だった。

上原のここ一番での勝負強さやハートの強さは何度も見てきたつもりだったが、舞台を憧れのメジャーに移してもやはり際立っていた。

相手は同地区のライバルでスター選手軍団のヤンキース。流石に緊張し、リズムを崩すのかと思いきや全くもってプレッシャーを感じさせない快投に改めて上原の凄さと球のスピードや変化球のキレだけでない投球術の必要性を感じさせてもらった。

結果5回で82球を投げて打たれたヒットが5本、1四球を与え1失点。しかし奪った三振は0だった。

納得の初登板だったと思うが、一球、一球の球の凄さは正直感じなかった。

上原が巨人に入団したその年に20勝をあげたのだがその時のインパクトは今でも強烈に残っている。あの球を持っていれば当時でもメジャーで大活躍できたはずと確信している。あれから10年が経ち単純にフィジカル面でポテンシャルは落ち、故障がちの足や肘の不安が付きまとっている今、あの剛球と抜群のキレを見せたフォークやスライダーはもう投げられない。

しかし、10年積み重ねた経験や知識が球に力以上の何かを宿して見事に打ちとっていく。まさに投球術だ。

コントロールに気を使いランナーが出てもクイック投法でランナーを釘付けにし一球、一球のボールに意味を込めて投げ込んでいた。途中、野手のエラーでピンチを広げた場面でも冷静にコントロールしその存在感を見せ付けた。ピンチの場面でも顔色ひとつ変えずに後続を断つ安定感はさすが海千山千のオールドルーキーと評したい。

時に派手なガッツポーズを見せチームを鼓舞し自分を高めることも忘れなかったあたりはさすがの一言に尽きる。

今の上原にはこの日のピッチングの様にバッタバッタと三振をとるほどの剛球もなければ決め球もない。それでもアウトは積み重ねられる。つまらせてはゴロやフライを打たせてアウトを重ねていく姿に新しい上原を見た。

この調子でいけば20勝は無理でもそこそこの勝ち星をしっかり計算できる先発になれそうだ。
少なくとも先発陣が手薄なボルティモアにとっては最高のピッチャーの一人として監督の構想に入った事だろう。上原の存在感を示すのに十分な今日の初登板だった。



菅山かおる 復活した「かおる姫」

  • 2009/04/09(木) 01:28:22

女子バレー界のアイドル「かおる姫」事菅山かおるが惜しまれつつも引退した。
が、しかし又戻ってきた。コートではなくビーチに。

浅尾美和で活気づくビーチバレーボール界にまた新たなスターが舞い降りることになった。

菅山かおる。




圧倒的な美貌とその容姿ににつかわぬガッツ溢れるプレーで全日本を牽引してきた「かおる姫」。
しかし、チームの同僚をはじめ菅山をよく知る人たちは「かおる姫」とは呼ばない。
姫というニックネームが全く似合わないからだ。
好きな芸能人は哀川翔。好きなスポーツ選手はボクサーの亀田兄弟。尊敬する人は清原和博。男気あふれるタイプをこよなく愛するタイプで普段はジャージにノーメイクでコンビニで立ち読みをする始末。更には見かけによらず大食漢で大好物のラーメンは必ず”替え玉”をするほどだ。

決して「姫」でないことは容易に分かってもらえるだろう。

バレーボールにおいてもそのプレースタイルは全然「姫」」ではない。
人一倍大きな声を出しチームメイトを鼓舞し自分が納得するまで練習をやめない。試合中でもボールを追いかけてベンチや壁に激突し大きなあざを作ることもしばしば。
ボールに集中すると壁でもネットでも関係なくボールを追いかけ、試合中の野次やブーイングにも平気で苛立ちや感情をあらわにし自分が納得できないプレーが続くと声援にさえ不快感を示したこともあった。

名門・古川学園ではキャプテンも務め全国制覇も経験したことのあるバレーエリートでレフトアタッカーもリベロもこなす天才と称されるがそれは誰よりも長くする練習のたまものなのだ。
怪我をおして無理に練習をし試合に出たことから大怪我につながり結果、チームに迷惑を掛けてしまうことも多々あったようだがそれでもそのガッツ溢れる”根性バレー”は僕は好きだった。

そんな「かおる姫」がなんとビーチバレー界に颯爽と戻ってきた。

まだまだ経験不足で実力不足は否めないがそこは持ち前のガッツと豊富な練習量でトップレベルまで来てくれると信じている。
浅尾美和と比べられたりマスコミのかっこうの餌食となってしまうだろうが悲願のオリンピック出場を目指して頑張ってもらいたい。



菊池雄星  みちのくの快速左腕

  • 2009/04/06(月) 00:00:26

「みちのくの快速左腕」と呼ばれ彗星のように全国で名をあげた岩手・花巻東の菊池雄星。




大会前の下馬評はかなり高かったが実際、甲子園では思ったような力が出せない高校生も多い中、この左腕はとてつもいポテンシャルを感じさせたくれた。

MAX150kmのストレートと高速スライダーにフォークと緩いカーブのコンビネーションで見事な奪三振ショーをみせてくれた。しかも今どき珍しい気持ちで投げるタイプ。熱のこもったピッチングを見せてくれる。見ているものを魅了するその投球スタイルはプロ向きとみた。




「変化球の軌道をイメージして投げようとか、曲げようとか考えすぎて曲がらなかったんです。腕を大きく振って真下に叩きつける投げようと思ったらびっくりするほど曲がり出しました」
自身の変化球の切れや投げ方、習得方法について取材を受けた記事から抜粋したが、そうなんです、これなんですよね高校生に求めている野球への取り組みは。

今の時代、160kmのストレートでも打ち返してしまう程のパワーと技術を秘めた高校生のバッター達にどうしても変化球を投げないとピッチャーとして成り立たない。
そんな変化球も大きく腕を振ってストレートのように思いっきり投げ込めば変化もするしバッターも簡単には手がでない球になるのだ。
しかしこれがなかなかできない。プロのピッチャーでも必ずその壁にあたる。

変化球の曲がりや小さなコントロールよりも大きく腕を振って投げおろす豪快なフォームと気持ちこそが見ている観客の心をゆさぶるものだ。

菊池の言う「野球を楽しむ、ピッチングを楽しむ」という事につながるのだ。
躍動するような投球フォームに派手なガッツポーズ、はねて飛ぶような勢いを感じさせるマウンドさばきに観客は目をみはった。

勝では長崎・清峰のエース今村に敗れたものの甲子園で35イニング以上投げて3失点とは本当に立派な数字を残したのではないだろうか?岩手県勢いや東北地方、悲願の優勝はまたもやあと一歩のところで手にできなかったが躍動感あふれる菊池は自分のピッチングに誇りを持って堂々と胸をはってもいいと思う。

菊池を躍動させる原動力は楽しむこと。
「野球が大好き。楽しんでやれば結果はついてくる」が口癖というみちのくの左腕はその心情通りのピッチングを見せてくれた。
「僕が抑えて最後に1点取って勝っていればいい」と真っ向勝負する野球の醍醐味や楽しみを思い出させてくれた菊池君にありがとうと言いたい気持ちでいっぱいである。そして夏、また会おう。

熊田美愛  名門・八王子実践の親子鷹

  • 2009/04/03(金) 03:23:13

日本中を熱狂の渦に巻き込んだ空前の男子バレーフィーバーがあった事をどれだけの人が覚えているだろうか?
今はすっかりタレント業が身についた川合俊一と熊田康則を要する富士フイルムがその中心だった。
実力よりも人気先行だった感は否めないが「ニッポンチャ・チャ・チャ」という応援の掛け声が生まれたのもこの頃だった。懐かしいと思う人も多いだろう

この春に開催された春高バレーで久々に八王子実践高校がベスト4に残った。

残念ながら高校3冠を狙う超大型チーム東九州龍谷にストレート負けをしたが
久々の名門復活にこちらにも懐かしさを覚えたことだろう。
伝説の鬼コーチ菊間監督(元フジテレビの菊間アナのお父さん)のもと,しごきにしごかれたチームは東京予選もギリギリの3位通過も本大会では大舞台に強いところを見せ大健闘のベスト4に拍手を送りたい。

但し、鬼コーチは勝っても負けても常に怒っていた。これも春の名物詩だったので久々の”菊間節”は懐かしくも思った。

そんなチームの輪の中に見慣れた顔を見かけた。そう熊田康則だ。

そして熊田と瓜二つの愛くるしい顔をした一人の選手も。そのあどけなさの残る少女の名は熊田美愛。

バレーボールサラブレッドの血は完全に父親から受け継いでいた。横っ飛びのサーブに父親譲りの高い打点のアタックとブロック。ポイントを決めた後の愛嬌たっぷりの笑顔があの頃の父親そっくりだった。
コート横のベンチからは同校のコーチを務める父・康則氏から何度もポジショニングを指示。“親子鷹”が八王子実践のベスト4入りに大きく貢献した。

現役当時から体重が10キロ以上は増えてる感のある父は現在地元で小学生にバレーボールを教えるかたわら同校の鬼コーチとして鬼監督・菊間氏をサポートしている。

そして娘である美愛ちゃんも分け隔てなく厳しく指導している。
試合中、我が娘に「死に物狂いで倒れるまでやれ!!」とまさに鬼の形相で厳しい指示を飛ばした。娘にも全く容赦はない。力感あふれるスパイクが影を潜めるや「力を抜くなッ!!」と罵声ともとれる言葉でチームを鼓舞した。

富士フイルム時代のVTRでしか父の全盛期を知らない美愛ちゃんも試合後のインタビューでは「父は馬力がすごかった。きょうの私は全然ダメ。」とあくまで全日本のエースだった父を基準にしているから凄い。

エースで全日本ユース代表の1年生、持丸結美子に注目が集まる中、熊田親子の奮闘に心が躍った春高バレーだった。

敗戦後「もう一度、サーブからの基本をやり直し、コンビネーションを作り直します」と父の康則コーチは前を向いた。
過去5度の全国制覇を成し遂げた名門復活の鍵は熊田康則コーチとその娘が握っているようだ。




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