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中島裕之

  • 2011/05/29(日) 15:33:47

西武ライオンズの浮沈はこの人に懸っているといっても過言ではないだろう。あのイチロー、松坂大輔をもってしても「天才」と言わしめた逸材。
西武ライオンズの英雄清原和博がつけていた背番号「3」を引き継ぎさらに大きくした男。中島裕之。





兵庫県伊丹市出身の中島は名門報徳学園からの誘いを蹴って(正確には受験失敗)地元の無名校に進学した。高校通算43本の本塁打を放った無名校の天才が西武のスカウトに目にとまり入団して10年がたった。高校まで投手と外野手。プロに入って内野の要ショートにコンバートされたのだ。北京オリンピックやWBCも経験した今や日本球界きっての名プレイヤーに君臨している。



走塁では一塁到達タイムは5秒台が多く、良くて4.25秒と速くはないがベースランニングは上手く、三塁打時には12秒台前半を記録する。このスピードにはイチローも驚きメジャー関係者も注目している。守備面では肩が強くコントロールもよく送球だけはメジャークラスだが失策が多すぎるのが玉にきずである。それ以上のバッティングを見せているので目立ちはしないが実はリーグ失策王を何度も獲得してしまっている・・・。

そんな中島がバッティングではまた一段高い頂きに上った。

空振りにも高度な空振りがある。



5月28日のヤクルト戦で見せたヤクルトの技巧派左腕石川から放ったホームランに注目したい。

この日の第3打席。前打席で凡退した石川の勝負球カットボールとほぼ同じ軌道の内角高め直球をわざと空振りし、石川らしい配球で追い込み満を持して投げた勝負球の外角球をスタンドまで軽々と運んだ。天性の感覚と究極のバットコントロールから生まれた一発でありそこに読みと技が加わった究極のホームランと言っても過言ではないだろう。

一流のバッターがタイミングが合わずに見逃すことはあっても、スイングの途中でバットの軌道を変えることは容易ではない。それを平然とやってのける。右打者の中島が、5年連続で打率3割をクリアしている理由は、自在にバットを操る非凡な技術にあるのかもしれない。

「前の打席で同じような軌道だったので、(バットに)当てたら嫌だなと思ってわざと空振りしました」。

全打席で初球の内角高め135キロカットボールに手を出し、詰まって凡打となった。6回の初球も同じく内角高め、カット気味の136キロ直球。瞬時に球の軌道を察知し、前の打席と同じ凡打を回避するために空振りし、次のチャンスを得た。いうなればホームランを打つ布石となった空振りと言うことになる。

「内角直球と、外寄りの浮いたシンカー。その間の球なら全部打とうと思っていました。僕はベースから離れて立っているので、踏み込んで行きました」。内角への意識を持ちながら、外角球を引っ張る技術とバットコントロール。中島にしか打てないホームランに好投手石川もヤクルトバッテリー、ベンチも言葉を失った事だろう。

空振りにも高度な空振りがある。
中島裕之。来季こそメジャーリーガーであろう




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