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メッシそしてバルセロナ CL決勝より

  • 2011/06/02(木) 01:16:44

イングランドサッカーの生き字引アレックス・サー・ファーガソンですら「完敗だ。それ以外に形容の方法がないほどの完敗だった。もっとやれると思っていたが、相手の力量が上だったということ。至ってシンプルなことだ」と完敗をいとも簡単に認めた夜だった。

マンチェスター・ユナイテッドvsバルセロナ。今季好調同志のチームのガチンコ対決。場所はイングランドサッカーの聖地ウェンブリースタジアム。条件といい対戦カードといい最高の決勝戦のはずだったが、蓋を開けてみればバルセロナの引き立て役に終わったマンチェスターUだった。

「63%」というボール支配率におけるバルサの優位性は戦前の予想どおりだったもののバルサの「12」に対してユナイテッドが「1」という枠内シュート数が示すとおりファーガソンの予想以上にバルサは強すぎた。

マンチェスターUのチーム戦略が機能したのは試合開始から10分が経過するころまでだった。得点の起点となりチームの攻撃に欠かせないはずのナニをベンチスタートさせパク・チソンをメッシにマークさせ前線のルーニーまでもが中盤のプレスに加わりメッシはもちろんの事、イニエスタにも全くスペースと自由を与えない。

しかし、その流れも長くは続かなかった。次第に生まれ始めた中盤のスペースとそのスペースを効果的に利用する意識と目的をしっかりと共有できているバルサの選手達。

ベテラン揃いでチーム戦略も熟知していたはずのマンチェスターディフェンス陣にほころびが出始めた。ほころびと言うよりはメッシ率いるバルサの攻撃陣がしっかりディフェンス網を読み切ったといっていいだろう。

27分、バルサがあっさり先制点を奪う。シャビのスルーパスに抜け出したペドロが右足を振り抜いた。シャビのスルーパスもイニエスタがおとりになった瞬間に中央をメッシが駆け上がる。慌てたマンチェスターUのディフェンス陣が2枚メッシについたところを後ろから駆け上がったペドロへラストパスが通ったのだ。攻撃陣がイメージを共有していたからこその1点だった。

「メッシは私が今まで見てきた中でのベストプレーヤーだ。もしかしたら、サッカー史上最高のプレーヤーかもしれない。彼は違いを作れる、唯一無二の存在だ。」監督のグアルディオラは誇らしげにメッシの肩を抱いた。

アルゼンチンが生んだ169cmの天才の活躍に誰もが舌を巻いた。


身も蓋もない話だが、今のバルサを破るには、リオネル・メッシを奪うほかに術はないのかもしれない。そんな事を言われるほどの輝きを魅せるメッシ。

今のバルセロナは強い。しかし、それはチームとしての戦術とメッシという別格の存在がバランス良くマッチして生まれる強さでもあると思う。バルサ勢を多数擁するスペイン代表が、バルサほどの破壊力を秘めていない点もそれを裏付けるのではないだろうか。

クラブ史上最強とも言われる今のバルサを破るヒントは、今夜マンチェスターUが開始10分だけ見せ機能した戦術しかない様に思う。最終ラインと中盤の選手がスペースを埋め積極的なプレッシャーをかけ続けボールを奪ったら素早く攻撃へと展開。堅守からのカウンターという“至ってシンプルなプラン”だ。

しかし、このプランを全メンバーの共通理解の下で徹底し続けることは案外に難しい。

経験豊富なマンチェスターUでさえバルサ相手に10分しか機能しなかった。

美しくそして強すぎるバルサを倒すチームは出てくるのだろうか?少なくともメッシが健在である今は無理であろう。そんなため息交じりの言葉が飛び交いそうなほど今夜のバルセロナは強すぎた。



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