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羽生結弦

  • 2011/03/29(火) 23:30:53

男子フィギュア界にまた一人新星が現れた。高橋大輔、織田信成、小塚崇彦。日本男子三羽ガラスと呼ばれ誰もが世界一を目指せるポテンシャルを秘めている。そんな中で生まれた新星が今日の主役、羽生結弦である。
四大陸選手権で大会史上、男子シングルでは最年少で銀メダルを獲得したのだ。高橋、織田、小塚ら世界選手権出場組が調整段階とはいえ完璧な演技で獲得した銀メダルの価値は本物であろう。

「驚きました」

大会を振り返っての当人のコメント以上に観る者が驚かされ演技にわくわくした。

16歳の羽生結弦は昨シーズン、ジュニアグランプリ(GP)ファイナルで小塚崇彦以来2人目世界ジュニア選手権では高橋大輔、織田信成、小塚に続く4人目の優勝を遂げ今シーズンからシニア参戦を果たした。

デビュー戦となったNHK杯で4位と上々の滑り出しを見せた羽生はロシアでのGPこそ7位にとどまったものの全日本選手権で4位と健闘し四大陸選手権で表彰台に上ったのである。

今後、体の成長が柔軟性などにどんな影響を及ぼすか心配ではあるがそこはたぐいまれな身体能力で是非克服してもらいたい。

シニア参戦1年目で残した成績はもちろんの事だがシニアの舞台でも際立った個性を持つことを示したところに誰よりも将来性を感じさせる。
図抜けた柔軟性をいかし女子の技といってよいビールマンスピンを取り入れるなどしたプログラムはジャンプ全盛の男子フィギュア界で異彩を放つ。誰よりもバランスが取れそれでいて華のある演技力で国内のみならず海外でも観客の目をひいた。

柔軟性ばかりではない。

羽生結弦は四大陸選手権出場選手の中でただ一人4回転ジャンプを成功させた。男子では十分な筋力をつけて習得するケースが多いのにほっそりした体型にもかかわらず成功させたポテンシャルの高さは大きな驚きに値する。

反面、課題もはっきりした。


フリーの演技時間はジュニア時代と比べ30秒長いがスタミナ面で対応し切れていないように見受けられる。こうした課題はあっても、十分以上に存在感と可能性を示した活躍は近年、好成績を残してきた日本男子の次代の担い手が現れたことを告げるには十分すぎるパフォーマンスであった。

ジャンプだけをを武器に世界水準まで台頭する選手の多かった日本男子フィギュア陣の中では珍しいタイプの若武者は大きな存在感を感じさせると共に世界を制する日がきっと来る事を予感させるのにも十分だ。

羽生結弦

是非、覚えておいて頂きたい。

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