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高校野球に隠されたドラマ・・・

  • 2012/08/28(火) 11:29:39

平成の新怪物・藤浪晋太郎擁する大阪桐蔭が3期連続決勝に進出し東北勢悲願の初優勝を目指した青森光星学院を返り討ちにし春夏連覇で幕を下ろした高校野球。

圧倒的な力の違いを見せつけた大阪桐蔭と準決勝で対戦した四国の雄・高知の明徳義塾。

熱戦の陰で小さなそして熱い高校野球ならではのドラマが隠されていた事をご存知だろうか?

明徳義塾の伊与田一起選手は幼いころからのライバルから贈られたバットを持って甲子園の夢舞台に立っていた。小学生から競い合った仲。「最後の夏、甲子園の土を踏みしめたい」との思いを受け懸命にバットを振った。バットを贈った主は高知県の名門校・高知高校の内野手芝翼君。2人は小学生の時、軟式野球の高知大会決勝で対戦し投手として投げ合った。芝君はこれまで一度も伊与田選手のチームに勝ったことがない。「四国一の選手」と伊与田選手の事を称する。
一方の明徳義塾・伊与田選手は昨春と昨夏、今回と計3回、甲子園にレギュラーとして出場。昨夏は2回戦まで進み、2試合で4安打1打点の活躍を見せた。今春、高知はセンバツに出場。芝君も控え選手としてベンチ入りしたが、試合に出ることはかなわなかった。「もう一度、甲子園へ」との思いが一層募った。

明徳義塾と高知は高知大会決勝で顔を合わせた。

延長十二回、明徳義塾が2−1でサヨナラ勝ちした。

直後、芝君は伊与田選手に「バットいるか」と声をかけた。「甲子園にもう一度行きたかった思いをパワーに変えてくれ」との気持ちからだった。伊与田選手は受け止めた。普段使っているバットより1センチ長かったが、体になじむまで何度も素振りした。打撃フォームを変えてまでそのバット、その想いにこたえようと毎日毎日、手指のマメがつぶれるほどバットを振った。

今大会ずっとスタンドから「頑張れ」と芝君が声を張り上げるのを伊与田選手は知っていた。

新潟明訓戦では左中間に適時二塁打を放ち試合を決定づける追加点をたたき出した。「今までの3年間で一番の会心の当たりだった」と芝君のいるスタンドの方に高々と指をさしそして満面の笑みがこぼれた。

絶対王者・大阪桐蔭を相手にしたこの日も伊与田選手は3番・二塁手として先発出場したが、無安打に終わった。

試合後、「甲子園に来たいという思いはみな同じ。芝の分も頑張った・・・。優勝したかったが、負けて申し訳ない」と芝君の分まで悔しがった伊与田選手に芝君は涙で答えた。

プロ野球の下部組織と言われる近代高校野球だが、まだまだこんな青く熱いドラマがある事に少しほっとした半面、胸が熱くなった。


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