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藤井秀悟

  • 2009/12/08(火) 00:16:01

藤井秀悟。

別名「伊予の怪腕」この投手を初めて甲子園で見た時、衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えている。
地区予選を連続完封で勝ちあがってきた藤井はその大会注目の的だった。大きく曲がり落ちるカーブに高速スライダー、内外角に見事に投げ分けられたストレートのキレにコントロール。プロ入り即戦力とさえ思った。
さらに打っても4番を務めるなどバッティング技術も相当高く大きな怪我さえなければとんでもない逸材だと思った。

しかしそんな天才・藤井に簡単に野球をさせてくれない。
甲子園のマウンドで投球中に左肘を脱臼し優勝候補だったにも関わらず無念の降板しチームも敗退。自らも投球できずにその年を棒に振った。素材は一級品でも大きな故障をした左腕にプロからの誘いはなく「終わった選手」とレッテルを貼られた。懸命にリハビリに務め回復を期すもなかなかベストな状態には戻らずも野球に対する情熱は衰えず大学進学をするのだった。

早稲田大学進学後は怪我も回復し卓越した投球術とコントロールでリーグ戦通算24勝をあげるなど活躍したものの高校時の躍動する様な投球フォームは成りを潜めダイナミックさに欠け今一物足りない感じだった。
変化球のキレ、曲がりも高校時代に比べれば小さくストレートも走らず投球術だけで勝負するピッチャーになってしまった。ヤクルトに逆指名しドラフトされるも他球団からはそんなにマークされず注目されないピッチャーだった。




それでも野村監督のもと、ヤクルト黄金期を支える貴重な左腕として石井一、山部らと先発陣の一角を形成し活躍した。特に入団2年目の2001年は最多勝をはじめベストナインに選出されるなど他球団のスコアラーを後悔させる最高の働きを見せた。

特に巨人相手にめっぽう強く巨人キラーの異名を欲しいままにした。
ある巨人戦で大量リードをした展開の9回の攻撃でランナーを3塁に置いて打席にはピッチャーの藤井。藤井はボテボテの内野ゴロを放ち全力疾走を見せたのだ。プロ野球選手として当然の行為だが「大量リードでピッチャーは打たない」という悪しき球界の伝統にそむいたとして巨人ベンチから野次や罵声を浴び涙を流して最終回のマウンドに登ったという事もあった。
ただ単純に「野球が好き」「勝ちたい」という一生懸命さを汚された藤井の悔し涙はその後大きな問題に発展したのだった。

その後は肘の故障が再発し手術を度々受けるなど特に好成績を挙げる事なく日本ハムにトレードされ今季FA選手となった。

人間性なのか野球に対してストイックな性格が災いなのかいつも藤井の周りはいろんな問題がおきるようだがあの高校生時代のピッチングを見てビックリした僕は今でも嫌いな選手ではない。

注目の移籍先はどうもかつてのキラー相手で因縁のチーム巨人に決まりそうです。そんな縁も藤井らしい感じがするがとにかく最後まで納得いくまでプレーしてもらいたいものだ。応援している。



木田優夫  村上ショージを師匠に持つ男

  • 2009/12/04(金) 11:04:10

木田優夫。




巨人を皮切りにオリックス→デトロイト・タイガース→オリックス→ロサンゼルス・ドジャース→シアトル・マリナーズ→ヤクルトと渡り歩き途中、解雇や戦力外通告、交通事故に野球浪人と話題にことかかない大ベテランピッチャーだ。

巨人時代からその明るくひょうきんな性格とひょうひょうとした面持ちでバラエティー番組に引っ張りだこの人気選手だった。特に趣味の漫画は野球以上のセンスと言われる程の才能で毎年、個展を開く程でプロも真っ青の実力らしい。





巨人時代に夜遊びをフライデーされた時の見出しに「巨人・木田は球は速いが帰りは遅い」と書かれ球団関係者もついつい笑ってしまったというエピソードはあまりにも有名か?さらにデトロイト・タイガースの入団会見では紋付き袴で鉢巻をし「ロボコップに会いに来ました」と笑いを誘った。

そんな木田も野球の成績は?というと高卒2年目に12勝を挙げMAX156kmの快速とフォークボールで奪三振のタイトルをとるなど注目された年以外は今一の成績に甘んじていた。肘の故障、手術などもあり半ば戦力外選手扱いでオリックスへトレードされ再起を誓ったがあまり活躍することなくFAで海外へ行くのである。
もちろん、メジャーもそう簡単に活躍できる程甘い世界ではなく中継ぎを中心に投げ1勝は挙げるものの特に目立つことなく解雇されオリックスに戻ることになる。

持病の腰痛と肘の状態、球団との練習方法や配置の問題で確執が表面化し1年の浪人を経て再び海外へ活躍の場を求めることになる。外見や言動からは想像もできないほど野球に対して「頑固」である木田は調整方法や練習方法など頑なに自分流を貫き特に日本球界、マスコミからバッシングされることも度々あるがそれでも考え方を曲げないところは感心すらしてしまう程である。
巨人時代に伸び悩む木田を見た首脳陣が天性のバッティングセンスを買って「打者転向」を真剣に打診したが頑なに固辞し結果、トレードされたこともあった。

腰の状態もよく期待された年に交通事故に見舞われるなど不運も重なったが海外でも結果は出ず、ヤクルトに復帰することになる。
この時も木田復帰を強く訴えた古田監督に批判の目が向けられるなど木田の評価はあくまで低かった。プロ野球ファン獲得、ヤクルトファン層拡大に躍起になる古田監督の意思に誰よりも同調し積極的に行動したのは木田だった。自腹をきってファンを無料招待したり得意の漫画で似顔絵を書くサービスを行ったり、個人的に野球教室を開いたり、ブログを開設しファンとの距離を極端に縮めるなどその行動はアグッレシブだった。
更に懸念された年齢からくる衰えを感じさせることなく予想以上の活躍を見せなんと16年ぶりにオールスターに選出される大活躍だった。ちなみにこの16年ぶりという記録はプロ野球最長で今後、抜かれることはないのではいかと言われる程の快挙であったことは言うまでもない。

辛い経験を乗り越えた生粋の頑固野球人はこのたび日本ハムに移籍することになった。自身8球団目の新天地での年俸は入団時と変わらない1000万円。41歳になる大ベテランは中継ぎ、ローテーションの谷間の先発要員としてフル回転を期待されている。入団が決まった木田は「北海道に行くと師匠の村上ショージさんとあまり会えなくなる。
それだけが心配」と笑いを誘った。どこまでもひょうひょうとした木田節は健在だったが最後の花道をと決意に満ちた表情には確固たる自信がみなぎっていたように見えた。来季の活躍に期待したいところだ。



アナライジング野球 尾花監督の手腕に期待

  • 2009/11/30(月) 08:23:19

「アナライジング野球」

低迷する横浜ベイスターズの再建を託された尾花新監督が掲げた新スローガンだ。低迷の最大の原因とされる投手陣の再編を特に託された名投手コーチにはその手腕をいかんなく発揮してもらいたい。

現役時代はヤクルト一筋で終えた尾花に転機が訪れたのは現役晩年に野村克也監督との出会いだ。

投球術に加え、配球や戦術を学んだエースは引退後も野村監督の元、コーチ業を始め「データ野球」の大切さを思い知る。その「データ野球」をベースに独自の考えをミックスさせた「尾花理論」は今、野球界で一番の情報力を持ち一番の成果を上げている。

ロッテコーチ時代に小宮山、伊良部などを指導し投手王国を作ったかと思えば
ダイエーに移籍しても斉藤和己を再生させ和田、杉内らを率いて常勝軍団を作り上げそのチームは12球団一の投手王国と言われ尾花コーチの株は一気に上がった。

三顧の礼の迎えられた巨人でも当時、才能がありながら開花しないスター投手が多数眠っていたチームにデータや配球の大切さを説き、若手には徹底的に下半身おを鍛えさせ調整方法を全面的に変えこちらも12球団一の投手王国を作り上げた

「一にも二にも投手陣を再建できる人物」という理由かられまで横浜に縁が薄かった尾花を招へいしたチームの再建は本当にできるのだろうか?つまり、「尾花理論」で弱体化した横浜投手陣は蘇るか?

就任後、「結果が出ていないのに同じ投げ方をしては進歩がない。横投げに変えてはどうだ」と早速若手に意見をしたという。今季、イースタンでは最多勝に輝いたものの一軍では未勝利の藤江均についても「一球、一球、考えて投げていない」と厳しく指摘していた。尾花本人も横浜の投手陣については「他球団と遜色はない。やり方によってはおもしろくなるはず」とチーム再建に自信を見せている。

横浜の先発陣には番長・三浦大輔にダイエー時代の教え子・寺原隼人、今季ロッテから移籍した清水直行に昨季途中加入し結果を残したランドルフ若手にも藤江を筆頭に、桑原、小林ら素質のある選手が揃っている。

「尾花理論」によって才能を開花すれば面白い投手陣になりそうな予感はある。

「アナライジング野球」=「尾花理論」
過去のヤクルト、ロッテ、ダイエー、巨人に比べ比較的、選手層が薄く才能に乏しいといわれる12球団一、二を争う弱体投手陣の再建本当にできれば今後、名監督の仲間入りをするだろう。来季は是非注目して見たい。



田中秀太 「やっぱり最後まで秀太だな」

  • 2009/11/27(金) 01:21:32

「やっぱり最後まで秀太だな」引退試合でタイムリーエラーを犯し頭をかく熊本が産んだ天才野球少年をみて観客は拍手を送った。
最後まで愛され続けた田中秀太が現役を引退した。この日2軍戦に集まった観客はなんと8000人。人気球団とはいえ2軍戦に観客はだいたい500人程度だからこの日集まった8000人は異例中の異例といっていいだろう。お目当ては「田中秀太の引退試合」である。





プロ野球生活15年で放ったヒットは通算で200本。「イチローの一年分しか打てませんでした」と会見で笑いをとった田中。2004年からヒットを打っていない選手が2軍とはいえ「引退試合」が開かれる程、チームメイトに愛されファンに愛された選手だった。

熊本県の名門・熊本工業で3番ショートで甲子園に出場したこともあった。ちなみに当時の2番セカンドで中日のいや球界最高のセカンドと言われている荒木がいた。熊本工業では広島に進んだ前田以来の天才として田中は評価され才能の高さは前田以上でプロでも屈指の存在になると言われていた。
180cmと身長にも恵まれパンチ力もあったが足の速さ、肩の強さ、なによりバントなどの小技にも長けその素質は「末恐ろしい」とまで言われた存在だった。

そんな田中でも当時から威張ることなく下級生とも対等に接し、時には合宿中にじゃんけんに負け後輩の為にジュースを買いに行った事があるというエピソードまである。

大事な試合でタイムリーエラーをした後輩が先輩からお仕置き的なノックを浴びているのを見て「俺も手伝うよ」と笑ってノックを受け続けたという話もある。「どうしてそこまでしてくれるのですか?」という後輩の問いに「これでいつか俺がエラーした時、お前は助けてくれるはずや」と笑ってごまかした田中はこの頃からみんなに慕われる兄貴分だったのだ。

そんな「愛すべき天才」もプロではなかなかチャンスを貰えず、少ないチャンスにも結果がでずにくすぶり続けてはいたがチームメイトから好かれる存在の田中はいつでもベンチのムードメーカーだった。
同学年の赤星や福原、阪神に移籍してきた新井や金村らがそろって「秀太世代」と一番実績のない田中を持ち上げいつも田中を中心に輪ができ笑いが絶えなかった。それでも田中も一プロ野球選手。
結果が出なければいつでも「解雇」される厳しい世界である。大事な場面で代走や守備固めで出てくるがいつも普通にそつなくこなすのにここ一番の場面ではことごとく失敗する選手だった。
鳥谷の故障で巡ってきた先発出場のチャンスでエラーを連発しピッチャーの下柳にグラブを叩きつけられる「下柳事件」は有名すぎる話だ。

今季は2軍で再起を誓い若手と練習し続けたが一度も1軍に呼ばれることなく引退に至ったのだ。そんな田中に球団も粋な計らいで「引退試合」を行ってくれたわけだ。
最後まで全力疾走で駆け抜け田中自慢のヘッドスライディングで最後までファンを沸かし続けた男に最後の最後に素晴らしい花道が用意されていた。9回に「ショート」のポジションについたのだ。高校時代に「熊本の天才」と言われ「熊本工業最高のショート」と言われた男が満をじしてショートのポジションにつく。しかも打球はその田中の元へ・・・。
そこで田中は見事なまでのタイムリーエラー!チームはまさかの大逆転負け。田中のプロ野球人生を物語っているかのような結末に集まった8000人のファンは盛大な拍手を送った。

「やっぱり最後まで秀太だな」と笑った阪神ファンとともにいつの日か一緒にノックを浴び続けた後輩の「お疲れさんでした」というメールの文字。愛され続けた野球人・田中秀太はいつまでも記録よりも記憶に残る名(迷)プレーヤーだったような気がする。



日韓クラブチャンピオンシップ

  • 2009/11/14(土) 04:13:44

日本、韓国、台湾のトップチームと中国(混成チーム)を加えた4カ国によるアジアNO,1チーム決定戦として旗揚げされた、アジアシリーズが今年は行われないそうだ。
観客動員や開催時期、過密日程など色んな問題があったもののアジア野球が世界最高峰のレベルであることを証明し続ける為には必要な大会だったかと思う。
しかし近年の中国以外の国の企業スポンサーの不況などを理由に開催が見送られたようだ。加えて台湾のプロ野球界全体を巻き込んだ八百長事件の発覚なども大会の中止に拍車をかけたのかもしれない。

そんな中、韓国では今年は空前のプロ野球ブームだったそうだ。北京オリンピックの全勝優勝や前回に続き日本をとことん苦しめたWBCでの躍進など代表レベルの世界席巻がいい影響を及ぼしているらしい。

韓国のプロ野球が発足して28年。日本プロ野球の長い歴史から言えばまだまだ遠く及ばなくブームに乗り過去最高の観客数記録と言っても動員数は一試合平均1万人前後である。
超人気球団のロッテでさえ2万人前後しか平均して入らない。阪神の甲子園が毎試合5万人を超える事を思うとその規模は歴然である。

選手の年俸も格段に安く、物価やウォン安の事を加味しても1000万円貰っている選手は超スター選手扱いで極々僅かである。
日本で一億円プレイヤーが一流とされているレベルと改めて比較してもらいたい。
トップクラス、代表クラスの人気選手がメジャーや日本のプロ野球へ流出してしまう現状は致し方ないのかもしれない。そうなると懸念される韓国プロ野球のレベルはやはりそんなに高くない。

一部のスター選手のプレーはずば抜けているが平均レベルで言うと到底日本のプロ野球では一年間戦えない戦力である。
日本プロ野球で活躍の場を失った選手が韓国の地でスター助っ人として持ち上げる事もよくあるし日本で引退した選手が韓国で名コーチとして崇められる事もよくある。それでも韓国国民を熱くさせる野球がここにはあるという。

今季から韓国プロ野球に籍を置く元巨人の門倉投手が「どんな試合展開でも最後まであきらめない姿勢に驚かされる」と話すようにどんな試合展開でも選手を休ませたり次戦に備えて気持を切り替えるような事を一切しないようだ。だから思わぬ大逆転劇をよく目にするそうだ。
国民性でもあるのだろうが日本では序盤に大量点を奪われるとそのゲーム自体が死んでしまいチームの顔であろうストッパーも登板機会もなくゲームに入らずベテラン選手はそうそうにベンチにひき上げてしまい観客もついついしらけてしまう傾向があるが韓国ではそれが無いというのだ。

そして今季、新たな試みとして日本シリーズチャンピオン(巨人)と韓国シリーズチャンピオン(今季はKIA)が日韓クラブチャンピオンシップと題して戦うらしい。名実共にアジアNO,1クラブ決定戦であることは間違いない。
お祭りムード、おまけシリーズ、若手中心の編成で来季をにらんだテストマッチと位置づけるであろうと予想されたが本気で戦う姿勢を見せている巨人とアジアNO,1の座を死に物狂いで奪いに来るであろうKIAの戦い。
盛り上がっている韓国野球界に対し巨人は本物の強さで答えてもらいたいと思うのだが・・・・それが韓国のいやアジアの強いては日本のプロ野球発展の礎になると思うのだが。

斉藤祐樹  復活を期待するハンカチ王子

  • 2009/11/04(水) 00:35:22

優勝の可能性を僅かに残し迎えた伝統の慶応戦に望んだ斉藤を見て少しがっかりしてしまった。楽天に入団し順調すぎる程の成長をみせている田中に対し大学進学を選択した「ハンカチ王子」。懸念されたプロと大学とのレベルの違いからくる成長のストップを3年生の秋になって如実に感じさせている。




斎藤は「野球だけの人間にはなりたくない」と公言し、将来の進路に迷いに迷ったあの夏からもう3年が経つ、おそらく将来はプロ野球選手になるのだろうけどそれ以外の進路にも道を残した大学生活。高校卒業時は楽天の田中より上という評価があったが今、その評価をするスカウト関係者は多くない。野球に対してストイックに向き合った田中に対し、道を残した斉藤とを比べるのはあまりにも酷というものか?学力に自信があった斉藤とはいえ高校卒業後に即、早大に進めるという確証がなかったら斉藤はプロの道を選んでいたのかもしれなかったしその後、プロで田中以上の成長を遂げた確証もないが高卒、即プロ野球入りした斉藤を見てみたかった気がしてならない。

慶応戦で投げた斉藤は高校生時代、特に夏の甲子園でみせた凄みや正確性は感じられなかった。




投球フォームもあのしなやかで力みのないフォームは完全に影を潜め、ストレートの速さを追求しようと力みまくった上半身主導のアンバランスなフォームになっていた。
まるでキャッチボールでもしているかのようにリラックスして投げ込まれるストレートはスピードは田中をひと回り劣ったものの抜群のキレと回転数、指のかかりは田中以上のストレートだった。

あのストレートがあるからコントロールされたスライダーがしっかり効いてくる、あの組み立ては超高校級だった。今は上体が力み、顔が左に傾き肩が開いてしまい肘も下がってしまっている。典型的な上半身主導のあのフォームではストレートは生きてこないはず。なのに大学ではそこそこ勝っている。

勿論、レベルの違いもあるが「ツーシーム」という魔球を覚えたのだ。

鳴り物入りで早稲田に進学した斉藤が自身のレベルアップよりもチームが勝つために覚えた「ツーシーム」。
フォークのように大きく落ちる「魔球」を覚えかわすスタイルを身につけ勝つためにそれに頼るようになっていた。一方で高校時代のように真っ直ぐで三振を取るシーンはすっかり影を潜めてしまった。

勿論、プロでも「ツーシーム」は列記とした武器になるだろうがそれは「ストレート」ありきの魔球であってプロの世界で簡単に通用する球では絶対にないはずだ。その事を頭のいい斉藤なら十分理解しているはずだ。
この先プロで本当にやるのなら伝家の宝刀「ストレート」に磨きをかけなければいけない。その為にも高校時代のあのしなやかでよどみない理想的なフォームに戻してもらいたい。チームの勝利至上主義故にできないことかもしれないが斉藤にはやはりその先を見据えてもらいたい。

来年の今頃は「ドラフト」で大騒ぎになっているだろう。その騒ぎが本物の「騒ぎ」になっていることを期待している。



河内貴哉 あんなにいい球投げるのに・・・

  • 2009/10/31(土) 12:16:01

プロ野球のドラフトが終わった。
注目された花巻東高校の菊池は西武に入団がすんなり決まりそうだ。これから始まるであろう長いプロ野球生活の第一歩を踏み出した格好だ。

今年も多くの「金の卵」がプロ野球の世界に入ってきた。そんな中、期待されつつも怪我や不運が重なり自身の意欲とは別に解雇される「過去のスター」も多数いることを忘れてはいけない。

河内貴哉。




広島の復権を託されその活躍が多いに期待された左腕だ。広島の誇る大エース・大野豊がつけていた背番号「24」を継承した高校生に脚光が当たったのは今、思えば入団時だけだったかもしれない。東京の国学院久我山高校時代、都大会で3試合連続完封するなど高校NO,1左腕として争奪戦が繰り広げられた。
中日、近鉄、広島と3球団が競合して行われたドラフトではその年、一番の話題だったかもしれない。甲子園に出場していないピッチャーの複数球団競合はあの江夏以来の出来事、さらに貧乏球団と言われた広島が高校生に当時、史上最高額となる契約金1億円を払ったと聞けばその期待度はわかってもらえるだろうか?

大きな腕の振りとしなやかさはプロに入ってじっくり体を作れば十分にエースとして働ける逸材だと僕も思っていた。
毎年の様に「期待の左腕」と言われながらなかなか結果が出せない原因として「ハート」の問題と言われていた。

右バッターの内角をえぐる様な150kg級のストレートがありながらコントロールミスが多く。痛打されると今度は恐怖心からか思い切って投げられなくなりファーボールを連発するなど完全に自滅するタイプのピッチャーに成り下がってしまった。
ストレートも気がつけば140kmそこそこまで球威が落ちもはや1軍のレベルでは通用しない程まで不調に陥ってしまった。

「練習ではあんなにいい球投げるのに・・・」とその素質はかなり評価されつつも克服されない「ハートの問題」にもはや『終わった投手』とレッテルを貼られその後は脚光を浴びることはなかった。
あんなに騒がれたピッチャーだったのに、あんなにいい球を投げるのに・・・そんな言葉がナイーブな彼を襲い更なる不安に駆られ、ますます不調に陥るという完全な「悪循環」にはまったガラスのエースに突きつけられた『解雇』という現実。

フォームをサイドスローに変えて中継ぎ投手に徹しようともしたし肩の手術も受けた。それでも一度自信を失った「過去のエース」を手厚く迎えてくれる程プロ野球の世界は甘くないのだ。

沢山の夢を見て「金の卵」として期待されプロ野球の世界に飛び込んできた選手諸君にはとにかく「思いっきり」やってもらいたい。
大成しないかもしれない、不運な怪我で満足なプレーが出来ないかもしれない、チャンスに恵まれず結果を出せない選手もいるかもしれない。

それでも貴男達は世の中の全野球選手の中から選ばれた精鋭であり、超エリートなのだからその事を誇りに思いつつも奢らず、しっかり努力してもらいたい。河内が決して奢っていたともさぼっていたとも思わないがあの素質ですら開花しない世界が「プロ野球」の世界だ。だからこそ「思いっきり」「悔いの無いように」頑張ってもらいたいものだ。



「考える野球」 野村監督の最後の花道

  • 2009/10/18(日) 11:49:43

野村監督の全知全能を賭けた大一番であるはずの今年のプレイオフ。契約の問題でいささか不穏な空気が流れ空中分解の波乱さえも感じさせるがそこは超ベテラン監督。そんな状況さえもプラス要素に変えようと虎視眈々と狙っている感があるのがなんとも不気味だ。

野村監督の事、楽天の事ををコラムで書くのは何度目だろうか?
『名伯楽』
というタイトルで記事にしたのは昨年の2月の事だ。

「考える野球」
全てがこの一言に尽きる野村野球。相手の嫌がることや意味のある凡打など『無形の力』を集約することで弱者が強者に勝つことができるという。

例えば一塁にランナーで出る。そこでボーとする選手はいないだろうが「盗塁するぞ!」「隙あらば狙うぞ!」というジャスチャーをするだけでピッチャーはイライラするしバッテリーは必要以上に気を使い神経を消耗させる事によりきっと配球に影響しコントロールミスを誘発する事ができるというのだ。

さらにトップクラスのバッターが3割。つまり10回打席に立って3回ヒットを打てるが残りの7回は凡打を打っているという事に着目しその7回の凡打をいかにチームに貢献できる凡打を打つ事ができるかを高める必要があるというのだ。例えば先発ピッチャーに球数を投げさせる為、ファールでしっかり粘り単純に疲れさせたり、味方打者に相手投手の投球パターンや配球、タイミングを計らせるなどの効果を放った後にアウトになるとそのひとつのアウトも意味がが出てくるし、ランナーを置いた場面ではランナーを進める右方向へのゴロを打つなどでゴロの凡打が着実に相手を追い詰めるなどの集約こそが相手にとって大変なプレッシャーを与え続け結果、勝利に結びつくという事だ。

更には相手の弱点、長所を徹底的に分析しバッターであれば配球や狙い球を絞る事によって実力の無い打者や衰えを感じているベテラン選手が見事に立ち直り、ピッチャーであれば新しい球種を覚えたりやフォームを変え適材適所で復活するなど「再生工場」と呼ばれる選手再生にはどんな監督よりも長けていると思う。

某球団の様にお金など優遇されスター選手が集まってくるような強いチームと言われる球団の監督には向かないが低コストで選手が若く伸びシロが残っているような現状では弱いチームと言われている球団の監督にこんなに向いている人は見た事が無い。
歴代の幾多の監督の中でも1,2を争う名伯楽である事は間違いない。「ぼやき」もすっかり試合終了後の風物詩となった、そんなファンにも愛されている監督の解任にはやはり納得は出来ない面もあるがチームの考え方や契約、方針など表に出てきていない面や出せない面など色んな事があると思うので一概に否定はできないが仙台での最後の花道を見事に飾って更なる球界の歴史に名を残してもらいたい。



宮本慎也(ヤクルト) 本当のプロが残した10日間の足跡

  • 2009/10/10(土) 11:51:51

野村監督の下では万年、優勝戦線の常連だったはずのヤクルトが当時の主力がごっそり抜け監督も3代代わりBクラスに低迷するようになって久しい。

今のチームでその時代を知る選手はキャプテン宮本ぐらいしかいなくなってしまった。その宮本もすっかり峠を越えいつ引退してもおかしくないぐらいの年齢になっていた。
そんなヤクルトが開幕から好調を維持しAクラスはおろか優勝を狙える戦いを繰り広げてきた。ところが夏場過ぎて成績が急降下しはじめ気がつくと阪神、広島と三つ巴の3位争いを演じていた。

そういう状況に万年Bクラスだったチームのしかも若手が多いチームは委縮し本来の力を出せずにゴロゴロと坂道を転げ落ちていった。

常勝軍団ヤクルトを知る最後の侍宮本は「0−2とか1−3とか真っ直ぐ一本に絞って待ってもいい場面で注文どおりに真っ直ぐがきてもバットが出ない選手がいる。固くなっているんです。
こういう経験をもっとしないと、チームは強くならないですね」優勝争いの重圧に打ち勝ち、ここ一番で負けてはいけない試合を勝つ術を知るキャプテンは経験不足の若手にジレンマを感じていたに違いない。

その「勝ち方」をどういう風に若い選手に伝えていくか。それが宮本にとっての最後の務めでもあったのだ。




強烈なキャプテンシーでチームを鼓舞するリーダーは言葉だけでなくその姿勢で「勝ち方」を教えた出来事があった。4位に甘んじていた9月28日、チャンスで巡ってきた打席で宮本は内野ゴロを打ってしまう。誰もがアウトになり
意気消沈になると思った瞬間事件はファーストベースで起きた。

宮本は一塁へヘッドスライディングをしたのだ。
宮本は演技でもなくチームを鼓舞するパフォーマンスでもなく「勝ちたい」という一心で「セーフになりたい、ならなければ」という一念でヘッドスライディングで飛び込んでいってしまったのかもしれない。

結果は最悪だった。

「アウト」になっただけでなく宮本は親指を骨折してしまったのだ。今季絶望か?という予感が誰もによぎったが宮本は折れた親指に添え木をあてグルグルにテーピングをし守備にバッティングにと出場ししかも活躍し続けた。

激痛をこらえてプレーを続ける宮本が伝えたかったものは一体何だったのだろうか?チームの若い選手に勝つことの難しさを伝えるためにも、 一塁にヘッドスライディングし怪我をした事が決してマイナスにはならないことを身をもって証明しなければならなかったのだろう





痛みは日に日に増すばかりだったが宮本はグランドで人一倍のプレーを見せ続けた。「プロの世界で勝つことの意味」と「勝つことでしか得られない経験」をプレーで見せた宮本。

彼が残したこの10日間の足跡は後世に語られるべき事ではないだろうか?ヤクルトだけでなくプロ野球、いや全スポーツ界にとっても意味のあるプレーだったと思う。「勝つ」事の難しさと喜びを知りつくした男の意地に改めて敬服した。


関連ブログ・・・・宮本慎也 AV好きのキャプテン

立浪和義   487本目の立浪たる所以

  • 2009/10/01(木) 06:17:54

小柄ながら持ち前の機敏な動きと芸術的なバットコントロール、人柄の良さでもファンに愛された男、中日の立浪和義選手が引退した。




「自分の理想は打って走って守るだが、守りと走りで衰えた。」と引退理由を明かしたが決して派手ではなかったが玄人好みの偉大なるプロ野球選手の引退に万感の想いだ。

レギュラーシーズンでは本拠地最後の試合となる30日の巨人戦に「6番・一塁」で今季初の先発出場。

最後までシュアのバッテングに衰えはなくこの日も4打数3安打。歴代7位の通算2480本のヒットを放ってユニフォームを脱ぐ。

大阪の名門PL学園で清原、桑田の2年後輩。KKコンビが卒業した常勝PL学園のキャプテンを任された立浪はその勤勉すぎる練習態度と後輩、補欠問わず優しく丁寧な接し方でチームをまとめ上げ春夏連覇の偉業を達成した名キャプテンとしてその名を全国に轟かせた。プロ入り後も18歳、高校卒ルーキーとしては異例のレギュラーを勝ち取りしかも新人王を獲得する大活躍。以来22年間、大きな怪我もなくフル稼働した。





テレビ局のカメラが追い切れないほどシャープな動きでゴロをさばき確実にアウトをとっていくプレースタイルは決して派手でなくそれでいて堅守、堅実という感じでもなくまさに”立浪ワールド”といわれた守備力にシュアでコンパクトなスイングから生まれる数々のヒット。
典型的な中距離打者で広角に打ちわける技術はまさに職人芸。セリーグのピッチャーに聞一番打ち取りにくかった選手」というアンケートに断トツで一番になるタイプの選手だった。中でも立浪の代名詞は「2塁打」だ。この日の一本を含め立浪が放った487本の2塁打はプロ野球史上最高の記録だ。2塁打は外野の間、もしくは外野の頭を越す打球でないと生まれない。中距離を打てるパワーで広角に打ちわける技術をもってした立浪の立浪たる所以の記録ではないだろうか?

この日の試合後のセレモニーでPL学園高時代の中村順司監督や、先輩桑田真澄、清原和博や同期の片岡篤史氏らから花束を贈られていた。

これだけのスターがここ名古屋に集められる立浪の人柄に改めて敬意を表し最後の勇姿をこの目に焼き付けておきたい。お疲れ様でした



ドラフト会議にファン招待

  • 2009/09/29(火) 06:33:39

幾度と無く運命の悪戯を演出し数多くのドラマを生んだプロ野球のドラフト会議。
時に涙を流し自らの運命を呪った者もいた。意中の球団に入団が決まり歓喜のガッツポーズを何度もしたものもいた。プロの卵達、金の卵たちを生み続けたドラフト会議。

近年は裏金問題や逆指名、プロ入り拒否など不穏な空気を漂わせ「公平さ」を保ちきれなくなったドラフト会議が今年は大きく変わろうとしている。

史上初めてこの会議の場にファンを1000名招待し誰よりも近くで誰よりも早くプロ野球選手の誕生を一緒に喜べるという夢のような企画が実現したのだ。
会議を観覧できる1000人のファン招待への希望者が1万5795件に登ったという。この数字が多いか少ないかは別にして各球団のスカウト陣がこぞってその知恵とネットワーク、情報を駆使して選ばれしプロ野球選手候補生の中から時の運か神様のイタズラか最後の最後でリストが変わり指名されたりされなかったりとその駆け引きを見て感じるのはとても楽しいだろうと想像はつく。

しかしその一方でスター候補生が希望球団に入りたくても入れない”職業選択の自由”が疑問視される中、ドラフトのあり方にも疑問が残っている中、この企画で本当にファンは喜んでいるのだろうか?
初めての試みであるこの企画は誰の為の企画なのだろうか?

冠スポンサーのイメージ戦略でしかないような気がしてならないのは僕だけだろうか?
もっとドラフト会議が透明性、公平さを保てるようになってプロ志願者も球団にスカウト、首脳陣も気持ちよく入団できるスタイルを確立できるようになってから1000人とはいわずもっと大人数で観覧できるようにした方がみんなに喜ばれるのではないだろうか?1000人が見ているから「透明性、公平さを保てる」という発想はやはりおかしいのではないだろうか?

土井正三  V9戦士死す

  • 2009/09/28(月) 05:11:13

巨人がV9以来の3連覇を見届けるかのように巨人史上最高の二塁手はこの世を去った。土井正三。

享年67歳とあまりにも若くして・・・という思いをした往年の巨人ファンは多数いることだろう。
V9を誇った栄光の巨人軍において長嶋、王といったスタープレイヤーの影に隠れているがいぶし銀的な守備につなぎの打撃に走塁といくつものプレーで玄人を唸らせていたものだ。現在は若手のホープ坂本がつける背番号「6」篠塚現コーチの印象も強い「6」だがやはり巨人の「6」は土井正三のものだろう。

ショートの黒江との連携もよく花形チームの守備の大事な部分を担ったプレーは今も色あせることなく巨人ファンの胸の中に宿っていることだろう。
決して華麗ではなかったし主役ではなかったそれでも幾度と無くチームの危機を救った堅実かつクレバーなプレースタイルは本当の”プロ”の仕事だったと思う。

巨人のコーチを務めた後、生まれ故郷神戸を本拠地に置くオリックスの監督に就任してからその名前が一気に悪役の名になってしまった。

監督就任して鈴木一朗が入団してきた。
そうご存知、後の「イチロー」だ。
世界最高の安打製造機をその独特の打撃フォーム変更を命じ意に沿わなかった鈴木一朗を頑なに起用しなかったのだ。監督が仰木監督に代わった翌年に「イチロー」と改名しその素質は一気に開花し大ブレークしチームの中心選手となりそして万年下位に甘んじていたチームをなんと優勝させた。

「イチローの才能を見出せなった無能で頑固な監督」という悪いレッテルを貼られた土井はその後、球界に復帰する事はなかった。

イチローも当時監督の土井監督や当時の打撃コーチと自分のバッティングフォームや考え方を何度も話したがお互いに納得しあえなかったと当時を振りかえっている。

ここだけ聞くと「世界最高のバッターとその才能を見出せなった無能な監督」という表現になってしまいついつい土井監督が悪者になってしまうが本当にそうなのだろうか?

確かに頑固で自分をしっかり持った監督ではあったがイチローが嫌いで起用しなかった訳ではないだろうし土井監督の持論でイチローにアドバイスをしたのだろうがちょっとしたボタンの掛け違いでそのタイミングを失っただけの事ではないだろうか?

結果が全てのプロスポーツ界だから土井監督が責められるのはいたしかたないのかもしれない。

しかし、自らの死を悟り、最期のその時まで「イチローのアメリカでの活躍」を喜んでいたという土井監督は決して悪者ではないはずだ。

当事者のイチローも土井氏の訃報を聞き「お世話になりました」と神妙に答えているし記者からの”悪者”のイメージの質問にも「本当の所はそうじゃないのにねえ…」。淡々と、そして残念そうにコメントしている。

井氏はイチローのこの一言を天国でどんな思いで聞くのだろうか。ご冥福を心から祈りたい。



巨人リーグ優勝  ペナントレースの存在意義

  • 2009/09/25(金) 03:32:56

巨人の優勝で幕を閉じたセリーグのペナントレース。圧倒的な強さで一度も首位を明け渡すことなく完全優勝を遂げた巨人を褒めるべきか他の5球団が不甲斐無さを責めるべきか?

金満補強と悪名が高かった巨人ではあるが育成枠で獲得した山口がチーム最多登板数でしっかり中継ぎ、押さえの役割を果たし新人王を獲得した昨年以上の活躍をみせ更に今季はこちらも育成枠の松本という小柄でいぶし銀的外野手が活躍を見せ2年連続で巨人からしかも育成枠出身者の新人王獲得が現実味を帯びてきている程である。

確かに常勝を義務つけられたチームであるが故、チームの中心である先発にストッパー、4番バッターに外国人大砲などはなりふり構わずの補強を行いひんしゅくを買い続けたがその一方で地道なスカウト活動の賜物のような有望新人を輩出し続けるあたりはフロント、現場が一体となって最強チームを作り上げたと言っても過言ではないだろう。

各チームのスターでプロ野球界の至宝クラスを集めた超個性派集団を上手くまとめ上げた原監督の手腕も評価すべきであろう。

しかし、巨人の強さ以上に目立ったのは2位の中日以下5球団のだらしなさではないだろうか?

特にマジック5で迎えた東京ドームでの3連戦に3連敗を喫し、いとも簡単に胴上げをされた中日には少々ガッカリさせられた想いだ。

最後の意地を見せ、目の前の胴上げ阻止をチーム一丸となって・・・という気概が見れなかったのが残念だった。しかもエースで勝ち頭の吉見を温存して山井や山本昌を先発させクライマックスシリーズに標準を合わせたかのような采配にも一石投じたい。

もっと深刻なのが優勝争い以上に盛り上がりを見せている阪神、ヤクルト、広島の3位争い、クライマックスシリーズから日本一までの道の可能性が残る大事な残り1枠を争うし烈な戦いだが現在3位の阪神でさえ借金6の負け越し状態というなんとも低レベルな争いをしている。

このし烈な3位争いを制したとして堂々とクライマックスだの日本一だのと言って戦えるのだろうか?それをファンは本当に望んでいるのだろうか?

確かにセリーグ、パリーグともに毎年毎年3位争いにドラマが生じシーズンの最終盤まで盛り上がる制度はファンの楽しみを増やしてくれたと言って喜ぶべきだろうがここまで差がついたシーズンを送り、しかも早くから優勝を諦めクライマックスシリーズ用や短期決戦用にローテーションを組みなおしたり相手に手の内を見せないという戦略に僕は納得できない。

ある程度差が開いたらとか負け越したらとかいう線引きをしクライマックスシリーズ出場権の有無を決めてもいいのではないだろうか?

工藤公康を考える

  • 2009/09/01(火) 17:33:37

工藤公康。




関連ブログ・・・ ハマのおじさん 工藤公康
名古屋電気高校(現愛工大名電)出身の大エース。45歳になって尚も現役の左腕。プロ通算224勝も挙げている名球界左腕が最下位横浜の敗戦処理のピッチャーとして投げているのに大きな疑問を覚えている。疑問というか違和感といってもいいだろう。

今シーズンの成績は2勝2敗、防御率7.27と決して良い成績とは言えないし本人も満足はしていないだろう。
18歳(高卒)でプロ入りし実働28年目の最年長ピッチャーを毎試合、毎試合ブルペンでスタンバイさせ負け試合に顔見世させる極めて営業目的であって球界きっての大エースに配慮を欠いた使い方ではないだろうか?

チームの成績が好調で上位争いをしている中での敗戦処理投手ならまだしもバリバリの最下位チーム、当然負け試合も多い中での工藤のこの起用法はあまりにも酷くないだろうか。

しかも最近の工藤は一時の不振を脱し、全盛期にも劣らない球威とキレを取り戻しているように僕には見えた。145kmのストレートとあの大きなドロップのようなカーブにフォークボール。
工藤の登板を告げるアナウンスが流れたときのスタジアムの盛り上がり、どーっと沸き上がる声援の大きさは横浜の選手の誰よりも大きな声援を浴びている。

そんな状況に工藤はいきに感じ、黙々と自分の仕事を遂行する大ベテランを見ているだけで胸が熱くなると同時に悲しくなるのは僕だけだろうか?

横浜に今季の最下位をかみしめて来季に賭ける気があるのであれば期待の若手を2軍から上げてきてチャンスを与えるべきだろうし、そうすべきだ。
どうしても勝ちたい試合に大ベテランの力を借りると言うなら解る。

しかしながら敗戦処理に工藤を登板させる横浜。

全く持って意味が解らないしあまりにも無礼すぎる扱いにしか思えない。
引退がせまった大エースが最期に見せたすがたは敗戦処理でも自分の与えられた仕事を黙々と遂行するプロとしてもあるべき姿だった。そう寛大に考えるには僕にはもう少し時間が必要のようだ。



久保康友  史上最年少で記録達成

  • 2009/07/19(日) 00:41:54

久保康友。

今やプロ野球の中心になっている選手達の黄金世代「松坂世代」の一人である。
福岡ソフトバンクの杉内は鹿児島実業時代に甲子園でノーヒットノーランを達成したり同じくソフトバンクの和田も島根の浜田高校から早稲田へ進学し東京六大学リーグで最多奪三振記録を達成したりしたし阪神の藤川球児もその世代。
横浜の大砲、村田修一も東福岡高校で松坂世代である。他には福岡ソフトバンクの新垣渚(沖縄水産)や帝京出身の森本ひちょりも今や日本ハムの顔の選手になっています。広島の東出も敦賀気比高校で同世代だし日南学園から現西武の赤田もその世代。まさに「黄金世代」だ。

その世代の最後の大物と言われ社会人野球を経てロッテに入団した久保康友の高校生時代を覚えているだろうか?
大阪の関西大一高のエースとして3年のセンバツ大会決勝で松坂率いる横浜高校に負けたもののその小気味良いピッチングに魅了されたものだ。
松坂と同じような球種を操り確かにストレートのスピードや変化球のキレでは松坂の方が一枚も二枚も上手だったがコントロールと投球のテンポは当時から久保のほうが上回っていたような気がしていた。ビックリする様な球はなかったが抜群のコンビネーションと投球術はかなりのものだったと記憶している。松坂が目立ちすぎていたが高校生レベルであの投球が出来る投手はそう多くはないはずと確信した記憶も残っている。

プロに入ってからは鳴り物入りルーキーらしく初先発・初完封を挙げその後開幕から破竹の7連勝を記録するなど流石は「松坂世代・最後の大物」と言われた男の片鱗は見せてくれた。

しかしその後は度重なる怪我の影響もあり特に大きな成績を残せていなかったがある試合にだけは強いのだ。

それが交流戦。
交流戦にだけはめっぽう強く交流戦の最多勝投手である事は意外と知られていない。特に何がセリーグの打者相手にいいのかはわからないが何か「運」めいたものを持っているのは確かだろう。
そんな久保がトレードでセリーグの阪神。地元・阪神に移籍してきた。ファンや首脳陣が満足する成績が残せているかは別にしてこのたび凄い記録を樹立した。

史上最年少プロ野球全球団から勝利を挙げた投手になったのだ。

これは一重に交流戦のお陰なのだが例えばトレードされなくてずっと千葉ロッテに在籍していれば交流戦でセリーグの全球団に勝ったとしてもそして残りのパリーグの全球団から勝利を挙げたとしても永遠にロッテからは勝てないのでこの記録は達成されないのだ。しかも阪神移籍前に阪神に勝っていないとこの記録は達成されなかった事を思えばこの投手は「運」を持っていると思う。



糸井嘉男  怪我多き天才の開花

  • 2009/07/09(木) 15:13:28

好調日本ハム打線のキーマンにもなりつつある不遇の天才が今季やっと花を咲かせている。




糸井嘉男

京都最北端の小さな町に誕生した天才野球少年は今季北海道の大地で大きな花を咲かせた。
プロ入り6年目。近畿大学からドラフトで投手として入団。

186cmの恵まれた体格から投げ下ろすMAX155kmのストレートが武器というのが触れ込みだった。高いポテンシャルを感じさせながらも故障かちの体は「ガラスの体」と揶揄されプロでは通用しないというのが大方の見方だった。

しかし、当時監督のヒルマンや現ヤクルト監督の高田ゼネラルマネージャーの強い要望で打者転向するやその強肩、俊足を売りに類まれなセンス溢れるバッティング技術がすぐに開花した。

もう少し打者転向が早ければ世界のイチローに匹敵するほどの選手になっていたかもしれないと言われる程のポテンシャルの持ち主である。
2軍(イースタンリーグ)とはいえ並み居るプロ野球選手がひしめき合う中、打者転向5ヶ月目の月に月間最高打率、最高本塁打、最多盗塁数を記録し月間MVPを獲得したほどの才能にはチーム関係者すら驚いたのだ。




ここから一気にブレークかと思った矢先に不運が襲う。

足や肩の度重なる故障に悩まされ一軍に呼ばれては怪我で2軍に落ち治ってはまた故障しとそんな繰り返しでなかなか日の当たる場所には上がれなかった。

昨年も開幕一軍の切符をかちとりいよいよブレークかと思った矢先に無理がたたったのか開幕早々に肉離れを起こした。しかし糸井はこの怪我を隠し無理をしたために症状を悪化させ結局一年を棒に振ってしまった。度重なる怪我を理由に2軍に堕ちた過去の苦い経験がさらに無理をさせたのだろう。

それでも復活に期す今季は開幕から絶好調で日本ハムの打線の中軸をにない、なんと1軍の月間MVPを獲得してしまった。

この天才に故障がなかったらと思うとまさにイチロー2世の誕生だったのかもしれない。逆に言えば大きな故障をしないイチローは本当に凄いということがわかるのだが天才的なバッティング技術といいスピードや強肩さなどはまさにイチローの再来といっても過言ではない。

某スポーツ番組で現役のプロ野球選手に「最もすごい体を持つ選手は誰?」という質問をしたらほぼ全員の選手が当時2軍でくすぶっていた糸井の名を挙げテレビ関係者もあまりに資料の少なさに右往左往したという逸話まである。

今年のオールスターにも選ばれたこの選手を是非覚えておいてもらいたい。近い将来もっと大きな名前になるだろうから。



中田翔?  伸び悩む大砲の扱い方

  • 2009/06/26(金) 01:59:24

過去関連ブログ  中田翔 

「もう少し早くても良かったかなとは思うけどいい時期に上げてくれたと思う。これでダメだったとしても本人にとっては何がアカンかったかがわかるだろう。それだけで十分成果があると思う」

これは日本ハムの中田翔が鳴り物入りでプロに入り初めて1軍昇格が伝えられたその日に2軍の担当コーチが発した言葉だった。

初昇格に沸くファンや関係者の期待とは裏腹に結構冷徹に受け止めているのだなと思ったものだったがさほど気にもしていないコメントだった。

中田が一か月後に何の見せ場も作ることなく再降格する事になるとは思ってもみなかったからかもしれない。

今季2軍(イースタンリーグ)でホームランを量産しホームラン数、打点でトップになるなど成長の一旦を見せいよいよ才能の開花かと期待されていた。
チーム事情のにより中々チャンスを貰えずにくすぶっていた。
怪我人の穴埋めとして満を持して初昇格となったもののあまり期待されていない感じがしていたが、それでも人気の事を思えば試合で使わざるをえなくなるのかなとも期待していた。

しかし「使うところがない」という監督の意向により一軍在籍1ヶ月の間でスタメンはわずか1試合のみ。
あとは代打での登場だけでは19歳、高卒ルーキーから2年目の若手にとってはなにも収穫が得られない状況すぎはしないだろうか?

実力が一軍レベルでないのなら客寄せパンダの様な扱いで上に上げる必要はなかったのではないか。
列記とした戦力とみなしたからこその昇格だったのではないだろうか?

優勝を争うチームの監督という責任を取る立場にいる人間にしか分からない理由というものもあるから梨田監督を責めるつもりは毛頭ない。
しかし、昇格のその日に2軍のコーチは冒頭の言葉を残しているのだから中田にもっと苦労をさせ1軍のスピードや雰囲気に慣れさせ勉強させてもよかったのではないかと思う。

そこで何かを感じ取った上で自分の力不足を肌で感じてから二軍に落としてもよかったのではないだろうか?。

今回の起用法を見る限り伸び悩むプロ入り2年目の若き未来の大砲候補生の中田が何かを掴んでそして納得して2軍に落ちたという印象は全くない。

短い期間とはいえ一軍に昇格した価値は見いだせないまま又2軍での生活が始まるのは気の毒な気がする。

チーム事情や中田の素性など僕たちには分からないことかもしれないが日本のプロ野球界を将来背負っていくかもしれない大物の扱いにはもう少し気を使ってもいいのではと思った。

これを機に中田には更なる頑張りと活躍を期待したい。

東野峻

  • 2009/06/10(水) 15:29:29

独走を続ける巨人。強力打線もさることながら先発、中継ぎ、抑えとしっかりした投手陣も勝因であろう。グライシンガーやゴンザレスに高橋や内海というった錚々たる先発陣の中開幕からしっかりローテーションを守っている22歳の若きエースに注目している。

東野峻。

茨城県の進学校出身の全国でも全く無名なピッチャーを巨人のスカウトは見逃さなかった。
強靭な足腰と背筋力で豪快に投げおろす本格派右腕は一見すると故障をしそうな程の豪快なフォームで思いっきりストレートを投げ込む。

高校3年間で投げた変化球はなんとたった10球という程ストレート勝負にこだわりを持つ強きなピッチャーだったそうだ。
ストライク、ボールの判定に対し審判に食ってかかり相手選手をやじり倒し度々問題を起こしたそうだが誰より野球を愛しチームを愛した高校野球生活だったそうだ。

そんな東野が巨人からまさかのドラフト指名(7位)を受けプロの門を叩いた。

入団時の体力測定で清原や同じ巨人に入団したゴジラ松井や超高校級ピッチャー松坂の入団時を軽くしのぐ背筋力(320kg)にトレーニングコーチは計測器の故障かと思い別の計測器で測りなおさせた程だったそうだ。

ちなみに全盛期の清原ですら背筋力は300kgほどで阪神の金本と同じくらいの数字を高校生が計時したのだからその数字の凄さがわかっていただけただろう。
しかし、プロの道はそんなに甘くなく2軍でも打たれ続ける日々が続く。変化球の必要性を感じながらもストレートへのこだわりをぬぐえずランニングやフォーム改良に力を注いだ。その結果肩の故障を患い満足な結果を残せないまま3年がたとうとしていた。

肩の故障も癒えランニングに成果により下半身の更なる強化に成功しフォームも改良され大きく割れるカーブと高速スライダーを身につけ瞬く間に巨人のローテーションを任される程のピッチャーに成長した。
特にスライダーはストレートと同じフォームで繰り出されストレートと同じ軌道でバッターの手元で鋭く曲がるのでやっかいな球として十分に通用する球になった。

ハワイのウィンターリーグに参加した際にメジャーのスカウトが一番の評価をつけたのが東野だったそうだ。

入団当時「93」だった背番号は「17」になりすっかりエースの風格さえ感じさせる22歳のピッチャーはマウンド度胸も満点でさらなる飛躍が期待できるピッチャーである。常勝軍団になりつつあるチームに22歳の若きエース。ますます巨人が手ごわいチームになることは間違いないようだ。

東野峻。

一度注目していただきたい。



田中将大 進化する日本のエース

  • 2009/05/22(金) 00:08:33

「マー君、神の子、不思議な子」楽天の田中が投げれば打線が奮起したり,
ラッキーな展開でなかなか負けないという思いを野村監督が面白おかしく表現したた言葉だが言葉以上に不思議なほどに成長を見せる田中に「神の子」の存在の様な気さえしてきたのは僕だけだろうか?

高卒ルーキーイヤーに11勝を挙げ新人王を獲得するやはり松阪やダルビッシュほどの完成度や凄味は感じなかった。北京オリンピックやWBCを経験したといっても主力でなくいわば経験を積ませるという意味合いが大きかったような気がしていた。





田中はストレートが武器と思われがちだが本当はプロに入ってからすぐに球種を増やすなどもともと器用なピッチャーだった。スライダーピッチャーと言ってもいいほどだ。一年目はクイックに難があり盗塁を簡単に許したりストレートの球威が極端に落ち狙い撃ちされたりと弱点は意外と沢山あった投手だった。
しかし2年目のキャンプではそれがしっかり矯正され弱点が克服されていた。オフシーズンにテレビやCMで引っ張りだこだったことを考えれば影の努力をしっかりするタイプだなと感心した事を覚えている。それでもダルビッシュや松坂と比べてしまうとやっぱり1枚も2枚も差があるように感じていた。

今年で3年目。

今までは力いっぱい投げていて150球を超えて完投とかし、球数も多かったタイプだったが開幕4試合連続完投のときは球数も減らし楽に投げていた。
先輩の岩隈の投球スタイルを参考にした点もあったのだろうが投手としてどこに力をこめどこを省エネすることによりいかに玉数を減らし完投をするかをきっちり考えた投球術に僕は驚きすら覚える。

フォームが安定しリリースポイントが乱れず指先にボールがしっかりかかっていてストレートと分かっていても打たれない質の高さには脱帽です。速さよりもキレやコントロール大事さを完全に身につけたストレートはなかなか連打をされない。

投球フォームでも踏み出した左足が割れなくなりつまり一切開かず上半身と下半身のバランスを崩すことがなくなり身体のパワーをしっかりと使えているこれから野球を志す小、中学生が是非お手本にしてもらいたい理想的なフォームであろう。

先日、地元仙台出身のヤクルトのヨシノリとの投げ合い。
150kmをゆうに超す剛速球でめいっぱい投げ込むヨシノリに対し緩急織り交ぜながら内外角のコースに投げ分ける140km後半のストレートとスライダー。大人のピッチングはまさに一枚も二枚も上手であることを証明して見せた。質が全然違った。

見ていてほれぼれする田中の投球スタイル。

ダルビッシュと並び日本のいや世界のエースになる日がそこまで来ている程の成長を感じてならない。
皆さんはどう思われるだろうか?



東浜巨

  • 2009/05/09(土) 15:26:26

プロ注目の好投手が早々と亜細亜大学進学を決め込みガッカリさせた沖縄尚学の優勝投手が今、大学野球界で注目度NO.1の活躍を見せている。その注目度はあのハンカチ王子こと早稲田の斉藤を凌ぐほどだ。

この日国学院大戦に先発し3安打打たれたものの7奪三振を奪う快投で完封勝利を収めた。一年生の完封勝利だけでは世間ではそんなに驚かないだろうが、実はこの投手、デビューしてから3試合、全てに完封勝利を挙げたのだ。

その投手の名は東浜巨(なお)。

巨人の大ファンである父親が野球好きな息子になれという思いで名をつけたらしい。しかしこの息子はただの野球好き少年ではなかった。

亜大が所属する東都リーグは亜大のほか駒沢大や中央大、専修大などが参加し過去にも名選手を多数輩出している関東でも実力、レベル共に最高クラスのリーグである。そのハイレベルなリーグ戦で34年ぶりとなる一年生デビュー戦、初登板初先発、初完封の離れ業をして驚かせたかと思えば2日前の国学院大戦と中2日空けて今日の国学院戦と立て続けに完封劇。
開幕3連勝3連続完封というのだから凄いというしかない。

米大統領と顔が似ていることでチームメイトからは「オバマ」と呼ばれ親しみをもたれている大物ルーキーは最速150kmのストレートとコントロール抜群の変化球で三振も取れるし打たせても取れるという変幻自在な投球術が一年生らしくない。なによりも自分の調子を冷静に見極めその時最善の球を選択するクレバーさがこの投手の最たるところか。「雨の影響からかスライダーが高めに浮いたりフォームが崩れて調子は良くなかった」と分析したこの日は最速147kmを計測したものの調子が今ひとつとわかれば変化球主体の打たせてとるピッチングに切り替えた。「相手が真っすぐを狙ってきたのでタイミングを外す投球が目標だった」と序盤で悟るあたりは天性の感覚を持っているようだ。

「1試合目はガツガツいき過ぎた。きょうは3試合目だったので周りを見ながら調子が悪いなりに自分のペースで投げられました」
試合後のコメントも堂々としたものだ。まるで10数年やっているベテラン投手のような振る舞いだ。

甲子園優勝投手として注目を浴びプレッシャーをかけられたであろう1年生のリーグ戦。予想を上回る度胸とテクニックで今から大学NO.1投手の称号に一番近いエースに一気に登りつめた。試合会場の神宮球場は週末は早稲田や慶応大が所属する東京六大学に占拠されてしまう。「平日にこそ好勝負がある」と関東の大学野球ファンは昔から言っていた。その言葉を実証するかのような好投手の出現に沸く”平日の神宮球場”。

一度生で見てみたい投手だ。



東北楽天イーグルス  野村監督の手腕に期待

  • 2009/05/07(木) 00:17:47

最近よく聞かれる事がある「楽天は本当に強いんですか?まぐれで勝っているだけですか?」と。




優勝するかどうかは解らない.優勝を約束できるだけの戦力が揃っていないのは事実だが可能性を感じなくもない戦力になりつつあるのもまた事実だ。

投手陣は岩隈・田中の絶対的2本柱に長谷部、ラズナーは一応計算出来るだけの力はある。そこに期待されている朝井や故障の大型左腕片山、ルーキーの井坂らが絡んでくると先発陣はメドがたったといってもいい。
しかし近代野球に欠かせないセットアッパーやストッパーに一抹の不安を隠せない。小山やグィンや有銘や川岸(故障中)が中心となってやりくりをしていくしかないのだろうがパリーグ他の5球団を見ても大幅に見劣りする感は今日、明日でてこ入れされ不安を解消させてくれる感じでもないだけに野村采配の腕の見せどころか?

一方の打線の方は中日からFAで中村を獲得したものの大型打線とはいえ難く渡辺直人や内村ら俊足で小兵な野村監督がいかにも好きそうな選手達がいろんな手法でかき回し効率よく1点を取っていく野球に頼らざるをえない。
しかし草野、高須、鉄平といった勝負強いバッターも多く機能さえすれば12球団でもトップクラスのいやらしさを持ったいい打線になるといえよう。

そして何より大きいのは野村監督の采配にあると思う。確かに選手をけなしたりぼやいたりと景気良くは映らないだろうがなかなかどうしてあの監督は策士である。

「打線って大事だよなあ。ひとりは点でもつながりを意図すれば線になれるんや」と監督が口にしたある試合を振り返って見たい。

西武相手にしたこの試合、相手お先発は昨年巨人相手に魔球「カーブ」で翻弄し一躍スターダムに登りつめた岸。勿論、作戦は「カーブの対応」に絞られた。野村監督の考えるカーブの攻略法は、ただひとつ「捨てる」だけだ。
「追い込まれるまでカーブはやめようと強い意志を持たなければ、つい手が出てしまう。意識して捨てなければ、狙い球にもできない」と昨年の岸の快投を見てゲスト解説で述べている。その一方で「直球を狙うのに勇気はいらない。だが変化球特にカーブを狙うには勇気がいる。打者がついていけない球種なのだから転じて「狙う」勇気こそが必要」とも述べている

つまり「捨てる勇気」か「狙う勇気」を選手に植え付けたのだ。カーブ打ちが得意な選手は徹底的に狙い逆に苦手な選手は徹底的に見逃し他の球を狙う。この徹底こそが「野村イズム」なのだ。言葉で簡単は指示できても行動に移し実践するのはプロの選手でも簡単ではないはずだ。しかしこの日はそれが出来ていた。リックと草野は「狙い」、渡辺や中村紀、山崎は「捨てた」そして点を取った。

この試合は序盤に味方が大量点を失った為勝利には直結しなかったがそれでも難敵の岸を意図も簡単に簡単に攻略した打線と作戦は見事だったと思う。個々の打者が確かな攻略の意図を持てば打線はまるで生き物のようにその投手を飲み込む。いまの楽天打線にはそんな強い意志と考えが宿っている気がした顕著な例だった。

以上のことを踏まえ確実に野村監督の意思は伝わりつつあり監督自身も手ごたえは感じているのだろう。優勝を狙える位置にまで成長を遂げている事は事実である。しかし、実際優勝するのかAクラスに入れるのかはまだわからない面が多すぎる。結局、答えは「わからない」となってしまうのが申し訳ないが今はそれ以上がいえないのでご容赦いただきたい。




藤井敦志

  • 2009/04/21(火) 16:34:38

かつて所属する中日ファンから「君の名前はわからないけど、とりあえずサインして」と言われた一人の選手が今年大きな飛躍をしそうな気がする。

中日の背番号「4」藤井敦志選手だ。





外野手としてその走力・守備力とくに肩の強さはチームメイトの英智を凌ぐとさえ言われる程だ。
50mは5秒8で走り、遠投も軽く120mを超す。投げる球の速さもコントロールも12球団探しても1,2を争うスペシャリストだ。
愛知出身で大学・社会人を経て今年で4年目の28歳。その走力、守備力を売りを一軍での活躍を期待されたがいかんせん打てない選手だった。ファーム(2軍)でも打率1割台だったこともあるスイッチヒッターだ。

プロ野球生活過去3年間で平均打率は1割8分。自分の身長にも満たない数字だ。あまりにも打てないのでプロ入り後スイッチヒッターをやめて右打席だけに転向したこともあるという異色のバッターでもある。

しかしその守備力を高く評価した落合監督がキャンプ中は勿論、シーズン中でもオフシーズンでも徹底した打撃練習を命じその素質の開花を期待し待ち続けた。
練習量が12球団中一番多いといわれる中日の春のキャンプで毎日3時間はみっちり打ち込みを命じられ藤井は耐えた。シート打撃や紅白戦、オープン戦で結果がでないとさらに練習量というかスイング量を増やし監督も
「足りないから4時間でも5時間でもやらせる。打てないから練習時間が長くなる。当たり前だ」「限界なんてない。打てるようになるまでやらせる」と期待をこめてはっぱをかけた

そして今季、オープン戦で結果を残しシーズン開幕後もそれまでの代走や守備固め要員でなくスターターとして活躍、すでにホームランも4本記録している。

今年、一気にブレークしそうな勢いだ。

藤井敦志。是非、覚えておいてもらいたい名前である。

新生ホークス  秋山幸二新監督

  • 2009/04/18(土) 03:35:08

「1番打者は出塁することを考えていた。2番打者はバントの名人だった。
クリーンアップはだてんを稼いだ。下位打線も上位打線へのつなぎという役割をきっちり果たしていた。だから強かったし楽しかった」

西武黄金時代のクリーンナップを務め上げた秋山幸二ソフトバンク新監督が目指す野球、今年のホークスに求める野球だ。
今季、14年ぶりに新監督を迎えた新生ホークス。「王監督を是が非でも胴上げ」という呪縛にしばられ続けたここ数年。小久保・松中・井口・城島とタレント性豊かなそうそうたるメンバーを擁し黄金期を築いたホークスも当時のスター選手はFA流出選手や年齢的にも峠を越えた選手が多くなりあのころの豪快な野球を望むのは難しくなった。それでも九州のファンの心をしっかり掴んだ豪快野球、打ち勝つ野球を捨てきれずに空回りしていた感のあるホークスに今年大きな”チェンジ”が見れそうだ。

日本一に上り詰めたことのある豪快野球に終止符を打ち「1点を取り1点を守る」緻密な野球への変貌を目指しているようだいわばここ数年パリーグをけん引してきた「横綱野球」を捨てようとしているのだ。

オープン戦から目下売り出し中の新3番・松田に序盤からバントをさせるなど確かな変化を感じさせた。
確かに投手陣は和田・杉内・新垣の松坂世代に大隣や大場や新人の巽ら先発も中継ぎも抑えも若手、ベテランのバランスもよく豊富な投手陣である。そこに走れる、守れる、繋げる若手野手を育てて絡ませようとしている。もちろん小久保・松中らのベテラン勢の一発もおおきな戦力だ。そんな選手たちをうまくコントロールしていけるかが秋山新監督の腕の見せ所というところか

シーズン前の順位予想で「ソフトバンク」はどうも下位に予想されている。レギュラー陣に故障持ちが多いことを懸念されたようだ。スタートしてまだ10試合程度だが松田の故障なんかも重なりまだ下位に低迷しているが、昨年優勝した西武も去年は下馬評が低かったが見事に若手がまとまって成長を遂げ一気に日本一、アジア一まで駆け上った。第二の西武に今年のソフトバンクは十分なりうる可能性を秘めていると思う。
とにかく新しいホークス野球におおきな期待をしてみている。



一場靖弘

  • 2009/04/13(月) 01:33:12

一場靖弘。

桐生一高2年の時、エース正田樹(日本ハム→阪神)の2番手投手として全国制覇に貢献し明治大進学後も順調に成長を遂げプロ野球のスカウトが軒並み注目する中、全日本選手権で完全試合を達成するなどその潜在能力は誰もが認めるところだった。

しかし、巨人をはじめ阪神、横浜など数球団から「栄養管理費」という訳のわからない名目の裏金を受け取っていたことが判明し各チームのオーナーやスカウトが辞任するなどダーティーなイメージを世間に晒してしまった。しかも大学在学中にタレントとできちゃった結婚するなど「悪童」の様に言われマスコミのバッシングを受けた。

プロ野球界の道が閉ざされたと思われた一場にはまだ運があった。

各チームともドラフトでも一場の指名を見送るような暗黙のルールが流れていたのだがこの年すったもんだの末に誕生した楽天が戦力の明らかな不足を味方に一場を単独指名をし獲得したのだ。

そこから一場が活躍すればよかったのだろうが極度の投手力不足の楽天で先発の一角をルーキーイヤーから任されるも開幕7連敗をするなどさんざんな成績だった。

上半身主導で投げ込む独特のピッチングフォームにも問題はあったのだがそれでも150km近いストレートとスライダー、カットボールにフォーク・・・と様々な変化球も投げ確かに存在能力に高いものを感じさせるピッチャーではあった。しかしコントロールが悪く、ファーボールを連発し簡単にストライクを取りにおきにいったところを痛打され大量失点をくらうというパターンから脱却出来ずにここ数年、全く成長できずにくすぶっていた。

コンスタントに150km近いストレートを投げ込めるピッチャーはプロでもそう多くはいないので何か大きなきっかけをつかめば大化けする可能性を秘めているんだろうが・・・

そんな時、ヤクルト宮出とのトレード話が持ち上がり、一場は投げなれた神宮に戻ってきた。ヤクルトの荒木ピッチングコーチがどうしても欲しいと言ったとか言わなかったとか・・・荒木コーチも一場の潜在能力は十分に理解していたようだ。

そんな一場が4月11日(土)の横浜戦に移籍後初先発をした。

相変わらずのノーコンぶりで5回を投げ5四死球を与えるなど大きな不安を残す結果となったが相手の拙攻にも助けられ0点に抑え、勝ち投手になった。

これから今季大活躍をするのかと聞かれれば疑問だが何かのきっかけになればと思う。



WBCを振り返る

  • 2009/03/31(火) 00:18:05

第2回WBCは原監督率いる侍JAPANの劇的な2連覇達成で幕を閉じた。

日本国内の経済効果が550億円だそうだが、世界では・・・他の出場国を含め海外の諸国ではどうだったろうか?

日本ほど盛り上がった国は韓国ぐらいで開催地アメリカでさえ大きな盛り上がりに欠いたような気がしてならない。

開催された球場の雰囲気や試合内容の密度の濃さ参加選手のレベルなどどれをとっても前回大会を上回り国際大会として相応しいものだったとは思うのだが・・・・

日本国中がすっかり祝勝ムードに浸っている最中に水を差すようで恐縮なのだが・・・・

連日報道されているように日本にとっては最高の大会だったと報道されているが本当に“世界一”決定戦になったのだろうか? 

僕は、大会運営に関して大きな課題を前回大会以上に積み重ねた形になったと思っている。
結局、大会を通じて感じたのはWBCが国際大会というのは名ばかりであくまでもMLB(アメリカメジャー野球)の国内収益イベントであるという趣がとれないのが事実ではないか?

出場国であった南アフリカやオーストラリア本国からアメリカへ取材に来たメディアは誰一人としていなかったという。

現地在住の特派員の情報は逐一ニュースになったようだが出場国でさえ大きな盛り上がりを見せていなかったのだ。
サッカーのワールドカップとは比較にならないほどの盛り上がりの低さに大会の意義を疑ってしまう。

開催国のアメリカでも同じだ。

MLBのファン層である米国民のほとんどから関心を集められなかった分、試合では観客席に空席が目立ち、同時期に開催されているメジャーの有名チームのオープン戦に負ける観客数の入りの試合も多々あった。

もし、日本や韓国が第1次予選で敗退していたら興行的に大失敗だったと思うとゾッとする関係者も多いのではないだろうか?

開催時期や所属チームとの契約問題、球数制限に準備期間や準備金のチーム格差などなど、すべての選手たちが心ゆくまで本当の世界一を競い合える大会になるには幾つものハードルがある気がしてならない。

その大きなハードルを越えなければ野球が再びオリンピック種目になる日は来ないであろうと思う




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